わたしたちはうつくしい城にいた
記憶の赤い海の上にあり
そびえるさまは誇らしく
ひとつの羅針盤として分かちあっていた

それは夢だった
海底に白く折り重なった無数のひとびとのみる
夢であ ....
鳥よ、あなたは自由なのか

風を大気をコントロールする羽よ、

自分が自分でいられなくなるくらい

鳥よ、あなたは自由なのか


こころとからだを

あたまでかんがえる

こ ....
寂しさが死に直結した春の日にシュレディンガーは去ってしまった

幸福な未来のことで何度でも裏切られたり期待をしたり

まだ僕は春の終わりにいますので誰かに会える気がしないのです

こ ....
   波の音が誰かの悪口に聞こえるなら
   わたしはもうダメだろうね
   そのむこうにあるうねりを聞かなければ
   わたしはもうダメだろうね

河口の土手でススキが揺れているのを見ると ....
爪先で掻き分ける、
さりり、
砂の感触だけが
現実味を帯びる

ひと足ごとに指を刺す貝の欠片は
痛みとは違う顔をして
薄灰色に溶けている


こころの真ん中が
きりきりと痛んで
 ....
下山さんのおすすめリスト(65)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
わたしたちはうつくしい城にいた- 凍湖自由詩315-9-20
鳥よ、あなたは- 吉岡ペペ ...自由詩413-5-9
三月の空になるから- きらく短歌310-1-20
遠く、さがしにいくと- たりぽん ...自由詩8*08-12-8
海蛍_(一)- 銀猫自由詩18*08-6-22

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