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あの踊場へ落っこちた心

禁酒を破った頭、くらくらして
窓からぐっと手を伸ばす
亀虫の死骸が畳に転がった

白いのに暗い部屋
生乾きのパジャマの臭い
花瓶に生けたおとうさん、おかあさん ....
実の生る木なら育ててくれましたか

色の良い絵なら褒めてくれましたか

温かい冬なら一緒に居てくれましたか

高いワインなら飲んでくれましたか

ね、

魂のある肉なら愛してくれま ....
甘い歌に惹かれた虫を
ぺろりと舐めとって、満足げにわらっている
あなたは可愛らしくて
わたしはどぎまぎした。

金の硬い羽よりも、ふわふわの白い羽よりも
朽ちかけたこの羽を愛してくれたから ....
あめつちを貪り ふとっていくからだを
絞ってください。
きゅう、と絞ってください。

わたしこのまま みにくいからだをさらせません。

わたしから滴り落ちるしるは
林檎の厚い皮と 寂しい ....
花のブロウチを舐めてみた
ああこんな味か。とふに落ちて
疑問の芽がひとつ摘まれたので
多少こころよく布団へ帰る



体が眠ってしまわれたので
わたしは心と遊んでいる
鼻ですら ....
果物屋は空調がきいている
バナナの薫り
痛んだ苺のにおい

小さな路面電車
通りすぎる車窓のひとつに
あなたの暗い顔

今、どう暮らしているの
スーツを着ていたわ
仕事かしら
 ....
田中修子さんの印あかりさんおすすめリスト(36)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
いのちの踊場- 印あかり自由詩516-10-26
わたしの苦しみ- 印あかり自由詩5*16-9-23
ちいさな恋のささやかな結末- 印あかり自由詩416-9-15
きれいになりたい- 印あかり自由詩4*16-7-16
眠れない夜たちへ- 印あかり自由詩4*16-7-4
青い商店街- 印あかり自由詩7+*16-4-10

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