お酒を飲むようになって
つまらない詩を書くようになった

決して綺麗でない言葉たちが
月の光を頬に溜めて笑っている
無邪気はわたしを苛立たせる


お酒を飲むようになって
絵を描かな ....
くらい 翼をひろげて
古い調べから とほく紡がれ
凍てついた 水を恋ふ
しづかな もの

ひとの姿を 失つた日
ひとの心を おそれた日
雪を待つ 地へと降り立ち
ひそや ....
鈴の形をした小さな数個の鈴蘭の白い花から立ち上るシャボン玉色した光の輪は夜空の星に触れてリーインと鳴いて、溶けて光る雫になって鈴蘭の花の中へ戻ってを繰り返す。鈴蘭の葉には小人が座って話をしている。話す .... 動かない、くだらない
戯れ言が舌を翻弄して

降ったりやんだり、うまくない
雨みたいなもんだ、うまくない
嘘にまみれた言葉、うまくない

語りたいこと語りたくないこと
押し合い圧し ....
太陽がとおく大洋の彼方を翔ぶ。
あらゆる波には
千々の銀箔が散りばめられていた。

不滅の翼などはない。
宙に驕った罰であろうか、
この黄金には蒸発さえ赦されない。

落日。

あ ....
がらんとした
父の部屋に行った
慌てて来た弟が寝た
マットレスや毛布が敷きっぱなしだった
私は
父の脱いだ服を片付けて
良寛和尚の「天上大風」と言う額と
友人の彫刻家さんの彫った
狛兎 ....
{引用=
- 贈る、誕生の日に -


   『 かなしみがねむっている 』


  やがてつかれて
  雪は 雪をやめ
  ぼくはひどくよごれていた
  あやしても あやしても ....
暮れて行く秋
まつすぐな道
銀杏の葉のそよぎ

感じてごらん
たつた今うしなはれた
いくつもの命の分だけ
透けて行く風を

たつた今うまれた
いくつもの命の分だけ
 ....
月にいきてえんだよ

息ができねえとか
華がないとか
雲がうかんでねえとか
音がないんだとか

そうかいそうかい、
どうでもいいんだって!

おれも男だからさあ、穴が
あった ....
ひかりもない
ことばもないから
星灯りの下
足もとばかりをみて
歩いてきたのです
美しい星たちに見守られた
生涯であった
ことも知らずに
君の寝息が夢をゆらす
覚えきっていては
人間でなくなってしまうから
ひとつひとつ、
人は夜に体温を失すんだ

夢で起こった事変はね
身体に吸収されるんだって
化物に齧られた君の腕は
 ....
めざめると同時に 自由の女神になっていた
すっくと立ち 右手を挙げ 情熱の象徴を高らかに天に示し
頭の中に声が響いていた「走れ!」

いや、ちょっと待て 忘れられないぢぁないか あの家の ....
   *

 さかさにされてなお嘶く、けものの声よ
 血を抜かれ はらわたを だされ
 それでもなお貫く、両の眼の光りの輪郭よ

   *

 おれは納屋のわきに立って
 か ....
わたしは悲しみを拾います
だれの悲しみだろう
なぜ悲しいのだろう
取り留めなくおもいます

掌で包んでみたり
耳をあててみたり
抱いて寝てみたり
机の上に置いてみたり
床に転がしてみ ....
  わたしはいま すべてをわすれよう
  新たにうまれてくるものたちのように
  そうして冬はめをとじた


   あのにんげんは ことばを辞めた
  おくることも うけとることからも
 ....
手紙がある

うす桃いろの
手ざはりのよい 小ぶりな封筒の
崩した文字の宛て名も品が良い
封を切つて なかを開けるに忍びなく
窓際の丸テーブルに置かれてゐる

さて 何がか ....
糸を伝わる震えとぬくもり
声の往信が私達をつがいの鳩にする

時間が道路なら振り返って走ろう
白線にそって回顧の草を摘みながら
あの白い家屋に飾ってある
陽に焼けた一枚の写真を目にするため ....
命を頂いて生きている
だから頂きます、というらしい
けれどそれはそんなにありがたく
罪深いのだろうか
鶏が産み落とした精の無い
卵をいくつも使ったケーキは
悪徳の味がするのか
命を失った ....
一羽の鳩は飛びゆき
一羽の鳩は堕ちゆく

空を見上げる子らは
羽ばたきしか知らず
星のかがやきに浮かれ

草葉の陰に横たわるものは
人知れず退場するだろう

さめざめと僕はたたずみ ....
西の空

日は既に暮落ち
雲は無く

{ルビ鈍色=にびいろ}に白みつつ
裾は茜を溶かし
上の{ルビ方=かた}へ{ルビ紅碧=べにみどり} {ルビ藍鼠=あいねず}――

そして{ルビ錆淺 ....
美しいもの。

鉄塔のあいまからこぼれ落ちた夕暮れ、
逆光のなかに貌のない雑踏、
砂時計をころがす赤児、

美しいもの。それは指揮者のない調和、
影のない演奏の旋律。
枯れ葉がからから
秋の子どもたちの
足音、からからと

町ゆくひとの足を
いたずらに撫でて
風のような笑い声

枯れ葉を燃やせば
秋の子どもたちは
舞い上がりおどり

それを見 ....
常夏の陽が波にとけ
波の子生まれ遥々と
この島国へ流れ流れて
夏を運んで、春を流して

波の子ゆすら
ゆすら、すら
鰯の群れや鯨の髭を
気ままにゆらし
ゆすらすら

浜辺に埋め ....
色画用紙をひろげて
影をうつす
木炭でなぞる
しばらく眺める
笑いがこみあげてくる
なんと へんなかたちなのだ
俺といふやつは
俺は笑つた
笑つて 笑つて
笑ひ尽くした
 ....
足で漕ぐのは
オルガン
という名の舟

音符の旅
息でつなぐ
ときおり苦しくなって
とぎれる
生きていたという波の上
気配だけになった猫
ふんわり鍵盤の上を渡る

秋の日は
 ....
右の頬を叩かれ
左の頬も叩かれ
まったく叩かれてばかりだ
女に叩かれ振られ
男に目つきが悪いと叩かれ
ふらふらして肩がぶつかり叩かれ
まったく叩かれてばかりの人生だが
ぼくだって毎日地球 ....
   *

 すべての訓示をやぶり棄てたときから、 
 そうしてふたたび滝のおとが失せた
 あまりにねぐるしい、
 にんげんの家で
 だれもが耳を
 欹てる
 たったひとりぼくは廚で麺 ....
埋もれた一粒の麦のことを
考えている

踏み固められた大地から
顔も出せず
根をはることもなく
暗澹とした深い眠りのなかで
郷愁の念を抱いているのか
夏天に輝く手を伸ばし
希望の歌が ....
今日はわたしが生まれた日
まだ{ルビ仄暗=ほのぐら}い玄関の
ドアの隙間から
朝のひかりは射している

幸いを一つ、二つ・・・数えて
手帳の{ルビ暦=こよみ}を
ひと日ずつ埋めながら
 ....
  けだもの


ひとの声がする

空がなく
土もない
紙の色の月がうすく照らす
このわづかな世界に

やさしく
神々しく
いつくしみ深く
ひとの声がする

《祈りなさい ....
田中修子さんのおすすめリスト(758)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
つまらない詩を書くようになった- 印あかり自由詩318-12-16
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傲慢の火- 新染因循自由詩5*18-12-10
天上大風- 葉山美玖自由詩618-12-7
冬の詩人_3_- 丘 光平自由詩718-12-6
わかりやすい詩- 石村自由詩13*18-12-5
いきてえんだよ- 新染因循自由詩1318-12-5
星よりひそかに- 一輪車自由詩16*18-12-2
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狐火- 中田満帆自由詩1018-11-29
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冬の詩人- 丘 光平自由詩2418-11-20
秋にとどいた手紙- 石村自由詩21*18-11-16
世界は泣いている- 由木名緒 ...自由詩17*18-11-16
シュガー・ブルース- 帆場蔵人自由詩1018-11-16
- 帆場蔵人自由詩418-11-11
孟冬西天- 孤蓬自由詩618-11-10
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小春日和- 帆場蔵人自由詩618-11-8
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少々早い辞世の歌- 石村自由詩19*18-11-6
秋の部屋/えあーぽけっと- そらの珊 ...自由詩2018-11-5
触れ合う- 帆場蔵人自由詩5*18-11-1
_きらきら- 中田満帆自由詩618-11-1
一粒の麦よ- 帆場蔵人自由詩20*18-10-31
祝福の日に- 服部 剛自由詩318-10-31
けだもの・部屋- 石村自由詩28*18-10-29

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