狂った世界の鼓動からは
もう受け取るものはなにもない
梅雨の晴間のウザったい午後に
少し前に死んだ詩人の詩を読んでいる
俺の世界は幸か不幸か
たいして変化してはいないが
本棚に並んでい ....
あなたが手をふる
 ぼくが手をふる


 雨と
雨のあいだにうまれた庭に
降りてくる ことりたちの
羽と 羽のあいだにはぐくまれたひとときに

すがたをけし
あらわれては すがたを ....
嵐の到来を伝えるラジオの音
突然の雨がアスファルトを冷やす
雲が覆い尽くした赤黒いアーケードを足早に歩いた

湯気のように霧散していくこともなく
ただじっとりと身体に纏わりついている
ぐず ....
雨の音のくぐもり
かえるの声は少し哀しい
遺伝子を残すために
自分とは違う誰か
或いは
自分と同じ誰かが必要なんて
生きていくことは
素敵で
残酷だね
結ばれない糸は
螺旋を繋げず ....
ふたたび 
戻ってきたことを わたしらにことづける
とり巻くように 
幾重にも
剥がれては あらわれ 


真昼は
止血できないのではなく 
みずから それをえらび
 
 薔薇の ....
     ※

死の匂う、音を聞く。だいぶ疲れているのだろうか。考える人のようにソファーに座り込んで、夕方に近い、昼下がりのつよい陽射しに少しうつむく。それは沈んでいる、僕の罪悪そのもの。不意に、 ....
亀裂が走る
磨き抜かれた造形の妙
天のエルサレムのために神が育んだ
光届かない海の深みの豊満な真珠と
人知れぬ絶海に咲きやがては
嫉妬深い女の胸を鮮血のように飾る珊瑚
その両方から彫られた ....
理性を司る能力がなくても
素敵な感性があれば詩は産まれる

でもね
心が現実のことで一杯の時は詠めないよ

この世からあの世の橋みたいな
非現実への橋を渡ってそこで出合うものなんだ

 ....
僕に関係の無い人が笑っている
僕に関係の無い人が泣いている
僕に関係の無い人が風に揺れている
僕も少し風に揺れながら口を開けて
あの日のことを思い出そうとしている
あの日、が何のことなの ....
朝から珈琲をぶちまける。おそらく私が無意識にテーブルに置いたカップは、テーブルのふちから少ししはみだしていて、手を放した数秒後引力の法則によって、まっとうに落ちた。……なんてこった。一瞬の気のゆるみが .... {引用=

くさきりはら橋、火に包まれる。燃え上がる{ルビ橅=ぶな}、椎、樫の森、火事のさなかにも岩魚は泳ぎ、水の中でなお炎上する。腹を見せれば狐に食われ、背中には芥子の{ルビ膏=くすり}が塗られ ....
道路が出来て分断されて
この木は孤独に真っすぐ伸びた
辺りの土地が分譲されて
真新しい家が茸みたいに生えてくると
繁り過ぎた木は切られることになった
ざわざわと全身の葉を震わせて
震わせて ....
幼馴染の、かんちゃんが
屋台で焼きそばを焼いているという。
久しぶりに駆け付けた町内会は、
小さくてあったかかった。

かんちゃんは私を見て、
「ほんとに来ると思わなかったよ」とぼそっ ....
近頃はなんだかテレビで誰某があんなこと言ってやがったとか政治家が遊んでたとかどこぞのスポーツでひどいラフプレーがあったとかでたんびに炎上とかなんとかでボサっと座ってテレビ観てるぐらいしか能のない烏 .... 男がエデンの{ルビ欠片=ピース}をひとつ拾う
女もひとつエデンの欠片を拾う
二人は寄り添い夢を見た
悲しみも争いも飢えもない
身も心も裸のまま
愛し愛される生活を

男がまたひとつ欠片を ....
薔薇の散るかすかなざわめき
酸性雨はやみ
コンクリートは少し発熱している
大きな海で貝は風を宿し
小さな海では蟻が溺れる
波紋はいつだって
丸く
遠く
対岸で鳥はさえずり
ポストはチ ....
腹をたてることは無意味なことだ
身体にもきっと良くない
エネルギーの消費の割に
利益も少ない
もっとクールに
にやりと笑いながら
物事に賢く対処するべきなのだ
傷も受けにくい
そのため ....
棘の生えた心だ

もう、侵食されて、棘の生えた魂へ

伸びた棘を削るのは 友人
伸びた棘を取るのは 嫁
伸びた棘を刈るのは 母

周りの人に支えられる若い介護

情けな ....
俺の無機質を食う
お前の無機質を食う
俺の無機質はスイートで
お前の無機質はデリートだ
俺は気に入らないものには手も付けないが
お前はまずいものでも残せない性分だ
ずっとそうだった ....
貴女は

手の届かない高い処に咲く花だった

わたしは貴女を見上げて

その美しさにため息していた

そしてその先の空を見上げて

雨が降るように祈っていた

貴女が枯れてしま ....
無責任 無計画に人は産み生まれてくる
父は初め父ではなく
母は初めから母である
境界線があるようだ
個でありながら個を生む
どちらにも言える事なのに
境界線があるようだ
母は初めから母で ....
ふっているのに
ふっていないとあなたが言うのなら
ふってはいないのだろう

あめは濡らすばかりではないから

あなたと私に
ただ触れてゆくあめもゆるそう
流れ出た血が固まるように
女は動かない
動かない女の前で暫し時を忘れ
見つめれば やがて
そよ吹く風か 面持ちも緩み
――絵の向こう
高次な世界から
時の流れに移ろい漂う
一瞬の現象で ....
冷たい水が流れてゆく先は
ここよりもっと暖かいところだろう
冷たい心が流れてゆく先は
ここよりもっと冷たいところだろう


名もない小さな流れに右手を浸して
青い星の温度を知 ....
 いつのころからか、山開き前のコースの整備は私がやるようになった。
登山道を遮る小径木や、ときに大径木を処理したり、道標を直したり、植生保護のための規制ロープを設置したりと、限られた日程で行うのは容 ....
ありとあらゆる愉しいもの
俺の前に待て
俺が死んだ翌日に咲け
昨日のことなど打たせてしまえ
喪失を喪失したひどさ伏せて
地上をきれいにしてしまえ
違和感を殺し合え
またありとあらゆる苦し ....
わたしの手は
ぱたぱたと飛んでいきたかろう
耳もまた
できるなら連れだちたかろう
あるいは別々の方向へ行きたかろう

肺も海へ行きたかろう
ひがなぷかぷか浮いてみたかろう
臓物どもは川 ....
たとえ、評価されなくても、たくさんの人に読まれなくてもいい。
僕はただ、誰かの心に残る言葉を書きたい。
僕のなかに言葉を残していった彼らは、僕にとってとても大切な人達で、心のなかでずっと輝き続けて ....
通夜のさざなみ

鯛の骨がのどに刺さって
死んでしまうなんてね
或る死の理由が
人の口から口へとささやかれ



悲劇

重力がない世界では
シャボン玉も落ちてはこない
だか ....
間違いしか知らぬものが
在り方を説かれている
頷いてしまえば
生きる意味が無くなるのに
従おうとして
表情は崩れていく
空を見詰めたかと思うと
溜息を飲み込んで
ただ一言
「死にたい ....
田中修子さんのおすすめリスト(640)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
生温い風邪の週末- ホロウ・ ...自由詩318-6-24
material.2- 自由詩418-6-21
錆びる- 青の群れ自由詩918-6-20
まっさらな海へつながる- そらの珊 ...自由詩1018-6-19
material- 自由詩318-6-19
終末- 本田憲嵩自由詩1018-6-17
亀裂- ただのみ ...自由詩6*18-6-9
詩の世界- 笹峰霧子自由詩13*18-6-8
さよなら- たもつ自由詩1718-6-8
不運も幸運もすべてシャッフルしたような雨上がり、ひとり洗濯機 ...- そらの珊 ...自由詩1218-6-7
草の歌_Ⅶ- flygande自由詩418-6-7
ホトトギスの木- ただのみ ...自由詩9*18-6-6
かんちゃんとヨーヨー- 葉山美玖自由詩6*18-6-4
わかったように言ったところで- ホロウ・ ...自由詩3*18-6-4
エデンのジグソー- ただのみ ...自由詩9*18-6-2
六月の朝はまどろむ- そらの珊 ...自由詩1718-6-2
立腹- カズくん自由詩3*18-6-1
- 暁い夕日自由詩15*18-6-1
Inorganic(性質など関係ない)- ホロウ・ ...自由詩8*18-5-31
薔薇と神様- 卯月とわ ...自由詩518-5-31
ご利用は計画的に- 佐々木 ...自由詩318-5-31
赦しのあめ- 朧月自由詩618-5-30
静止性- ただのみ ...自由詩12*18-5-30
そこが始まりとするなら辿ってゆくだけのことだ- ホロウ・ ...自由詩4*18-5-29
開山準備- 山人散文(批評 ...2*18-5-28
黒くはるかに- 若原光彦自由詩118-5-28
脱ぎ捨てて- 若原光彦自由詩218-5-28
元気- 水宮うみ散文(批評 ...3*18-5-26
ふたつつむじのゆくえ- そらの珊 ...自由詩21*18-5-26
良い夜を- ネン自由詩6*18-5-25

Home 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 
ダウンロード
ダウンロードされるのはこのページの分(「生温い風邪の週末」から「良い夜を」まで)だけです。
うまくダウンロードできない場合は Windows:右クリックして保存 Mac:コントロールキー+クリック で保存してください。