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歪んだ頭蓋骨は陳列され、天井のひと隅から滴る雨水は床に暗示的な不協和音を作り出す、お前の罪の名をその情景に添えよう、次に来た誰かが腐肉の臭いを飲み込まずに済むように…黒猫がひとつ、自分の毛並み ....
世界はいつだって
出来上がった何かをなぞっているだけだから
やつらの真似をするのはやめておけ
前に居た誰かと同じになってしまうから
お題目を鵜呑みにせず
ひとつひとつ自分で考えて
自分 ....
才能の定義とはなんであるか、なんていう細かいことは置いといて。でも簡単に言えば、「僕には才能があるんですよ」なんて宣伝しなくても誰かしらに受け止めてもらえる何かをそう呼ぶ、ということになるだろう。 ....
ブックオフでうっかり見つけてしまったそのアルバムを購入したわけは
まさかあいつらがベスト盤を出すなんて、と困ったように笑ってた
懐かしい男のことを久しぶりに思い出したから
「こんなのパンクじ ....
細胞の中で狂気は水棲生物の卵のように増殖を続けて、そのせいでこめかみの内側は微妙な痛みを覚え続けている、尖った爪の先が終始引っかかっているみたいな痛み―軽い痛みだけれど忌々しい、そんな―俺はい ....
時に覆い隠されたギヤマンが灰の底の火種のような声で歌をうたっているころ、脱皮した蛇の皮のような感情でジェニーは横たわっていた、道端で調子のいい男から買ったドラッグはひどいシロモノでトリップというよ ....
あなたがわたしにかなしい場面をなげつけるように
わたしは少数のともだちの手をとって
はるかなうつくしい景色につれてゆこう
靴底はピアノソナタの砂をふみ
風は弦楽四重奏のようにしずかに吹くだ ....
動脈は情け容赦のない撲殺、静脈は金切声、細胞は無感覚なギャラリー、そんな蠢きの夜だった、与えられた寝床は求められたものと決して同じではなかった、湿気が強すぎたし、隣室には他人のものを覗いてばかりいる薄 ....
おぼろげな夢のなかで
おまえは踊りはじめた
おざなりなワルツのプロローグ
おぼつかないステップの羅列
金属のような月明かりが
照らす板張りの床のうえで
同じリズムが何度も、何度 ....
きみの苦しみのことなどおれは知らない
たとえばきみが家を失ったとしても
(気の毒にな、でも、おれじゃなくてよかったな)
そう
思うだけだ
だから
おれはきみには手を差し伸べない
....
光源は視認することが出来なかった、辿ることが出来るほど確かな光ではなかった、黒焦げの夜は冷めた煤の臭いすら漂わせているようで、俺はそれを解き明かすことを選ばなかった、ただ道路標識のように朝が来るの ....
ルーズにこんがらがって
筆箱は本棚の二段目
トローチはテレビの下のラック
レターセットは引き出しに
昨日の夢は枕カバーと
洗濯籠のなかで眠っている
「明日も雨」と天気予報
家を揺らす ....
おれの周辺には
死刑囚の心情みたいな沈黙が堆積していた
それはぱっと見には
湧水のように床から滲み出たもののように見えたが
出処はそこではなく間違いなく余所にあった
マーク・ボランの
....
俺の細胞のひとつひとつには毒素があり、それが血に混じり体内組織を循環することで意味となる、通過した後の内壁は微量の劇薬に炙られたように荒れて、真白い泡を吹き上げる、それは流れに巻き込まれて同じよう ....
そこらへんでいい連中が
そこらへんで手をうって
そこらへんで吹かし続ける
そこらへんの武勇伝
(ブユーデン、ブユーデン、レッツゴー)
誰かに言われた言葉を
誰かに教えられた道を
....
ある曇りの日の朝、公園の隅に穿たれたモグラ穴のようなものの中でおびただしい数の蜂が転がっている、それはみんな死んでいて艶を失くしている、いくつかのものはすでに炭化を始めている、木々の側で―木陰で、 ....
ガラス管のなかに生身をむりやりねじ込まれるみたいな感覚が長いこと続いていた、閉塞感なんて月並みな言葉で話しても良かったがいつだってそんなものに真実を語る力などない…そこら中をうろついてる、在りもののイ ....
殺菌されているような灼熱の中
塞がれてはいないが、とうに朽ちて
忘れられた路の、ひび割れた路面に
おれが求めるうたはいつだって落ちている
摩耗したスニーカーの靴底で、搔き集めながら歩いてゆ ....
すでに枯れ落ちた花のことを
長々と誰が語るだろう
赤茶けた花弁は路上に削られて
瞬く間に塵となるだろう
聖堂から微かに聞こえてくる祈りは
人間以外の何をも救うことは出来ない
言 ....
髪の毛でふざけるのに飽きたら
諦観をもってこちらにおいで
シャンソンはもう進化することはない
ただただ伝統のなかで呟いているだけだ
アンティークな森の向こうで遠雷が聞こえる ....
俺の脳天に風穴がふたつあいている、ひとつは自分でどうにか出来る、もうひとつは自分じゃどうにもならない、その穴はお前にどうにかして欲しい、そいつは俺にはどうすることも出来ない穴なんだ、俺 ....
きみはずっとあるドアの鍵穴に鍵を差し込んでドアを開けようとしている、まるで、鍵を持っていることでそのドアに関するすべての権利を所持していると考えているみたいだ。確かにそれはある程度までは正しい認識 ....
一匹の雄の野良猫が居た、根性も身なりも薄汚い野良猫であった。他人の捨てたものを漁らなければニャアと鳴くことすら出来ず、鳴いたところで短い、汚い声を上げる程度であった。その内容も、他の猫が聞けば ....
おそらく期限切れのアンフェタミンがもたらしたのは
誰かを執拗に切り刻む紙芝居
生温かい数グラムの血しぶきが頬にへばりつく感触だけが
この世界で唯一変動しない価値のように思えた
....
凍てついた死体と古ぼけたペーパーバッグだけが転がっていたコンクリートのままの床の上で音楽が流れている、奇妙なインストルメンタルで旋律らしい旋律もそこには見当たらない…インプロビゼーション的なそ ....
あたしいつかあの男を殺すからね、と、いつものようにカウンターの外側でカクテルを何杯も飲み干し、口が軽くなったネシナ・エミリーはお決まりのその言葉を吐き捨てるように言うのだった、もしも近くで警察 ....
小さな金属の塊がふたついびつなフロアーを転がってぶつかった時のような音が脳髄のどこか奥深いところで何度か聞こえた、その感触は絶対に忘れてはいけないなにかをしまいこんだ鍵付きの抽斗の鍵が壊れてし ....
壁掛け時計の針が示す時間を鵜呑みにする前にこめかみに鉛筆を突き立てた、そう、それはまさにくたばる一歩手前のギリギリのところだったよ、ついでに言っておくけどそれは二三時を少し過ぎたところだった、 ....
マーガレット色の街灯が
午前三時の路上で
墜ちた月のように佇んでいる
ジンの酔いは
俺のこめかみを
左から右へ真っ直ぐに射貫いて
思考がそこから全部漏れていく
....
少し前に
壊れた橋の上に立って
きみは笑顔を浮かべている
ひびわれたセメントは
ゆうべの雨のせいで
稼働停止した工場の
機械のようなにおいがする
その橋を苦労して渡っても
きみ ....
ひだかたけしさんのホロウ・シカエルボクさんおすすめリスト
(122)
タイトル
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カテゴリ
Point
日付
オルタネイト・ピッキングの幻想
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
19-3-8
歩きやすい道にはなにも落ちていないよ
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ホロウ・ ...
自由詩
9*
19-2-17
才能とは前例のない武器である
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ホロウ・ ...
散文(批評 ...
3*
19-1-24
マニック・ストリート・プリーチャーズ
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ホロウ・ ...
自由詩
5*
18-12-9
狂った文字盤の針にもグルーブは隠れている
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ホロウ・ ...
自由詩
5*
18-11-4
ジェニーは夕暮れのあとで
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
18-9-20
まだ、だれもみたことはない
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
18-8-21
ラストマン・スタンディング(或いは暴いた繭の中の)
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
18-7-23
ソリチュードのもつれ
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ホロウ・ ...
自由詩
4*
18-7-21
メシア
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
18-7-13
望んだような眠りがそこに訪れるはずもなく
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
18-7-13
冗長な雨のリズムとだらしない詩情のジャム
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ホロウ・ ...
自由詩
6*
18-7-6
天国を待ちながら、だけどこの身体の居心地もまんざら捨てたもん ...
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
17-10-30
ブリック・バイ・ブリック
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
17-10-15
ソコラヘン
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
17-9-25
目論んでいたんだろう―日の当たらない公園の一角で、ずっと。
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
17-9-21
あらかじめなにかが窒息している
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
17-9-19
羽音の思惑(かべのなかから)
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
17-9-1
スタンドアローン
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
17-7-24
ぼくはこのさきも花を育てることなどないだろう
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
17-6-3
本当じゃない限り出来事のすべては簡単なことなんだ
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
17-3-28
開かれた牢獄の中でみんな目的だけが未来だと考えながら生きてい ...
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
17-3-26
哀れなAlley_Cat
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
17-3-23
あの娘の胸に赤いバラ
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
17-3-19
アンダーグラウンドの指先
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ホロウ・ ...
自由詩
1*
17-2-25
小さなやつらの大きな終わり
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ホロウ・ ...
自由詩
4*
17-2-6
無駄な境界線を引きたがるインサイドとアウトサイド
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
17-2-4
混沌を解いたところで簡単な現象にはならない
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ホロウ・ ...
自由詩
5*
17-1-15
銃を取れ(それがどんな感情だろうと)
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ホロウ・ ...
自由詩
10*
16-12-24
12月、意味のない橋と思慮深いカラス
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ホロウ・ ...
自由詩
4*
16-12-22
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