その木はずっと見つめていた

なにも言わずに見つめていた

荒れた土地が整理され
人や動物が住みだし
生活がつくられていく様子を

爆弾が落ちて
焼け野原になり
それでも息を吹き返 ....
怪獣がすきだった

一生懸命に敗北へと向かう
その信念がすきだった

破壊される街も
逃げ惑う住民も
どうせフィクションだから
心配には及ばない

それなのに
怪獣の優勢が劣 ....
景色が青で満ちていた
空気が青色をしていた時間
海と空と液体酸素
この世に青は多いのに
人間は青を憂鬱にしたから
青い憂鬱が僕らを包み込む
溜め息
美しい景色に ふっと
窓が曇り掠 ....
プラナリアに 出会いたい
永遠の命だというプラナリア

世界が黄砂に なぶられて
沈鬱が大陸を覆い 海洋にも降りた
人は みみずのように
スマホのなかの情報に生きる術をもとめ
無数の出口 ....
ガス抜きさんのおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
その、木- 北井戸 ...自由詩415-9-20
怪獣がすきだった- 千波 一 ...自由詩1315-9-20
白空- 凍月自由詩8*15-9-10
小宇宙から流れくる____(改訂稿)- るるりら自由詩16*15-9-9

Home