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潮の薫りを聴かせてよ
潮のうなりを聴かせてよ
静かなさざ波を聴かせてよ
満月の彼方に眠る夜光貝
貴女は夜の女神だから
ぼくたちの記憶を呼び覚ませてください
ぼくたちの願いを叶えてく ....
一匹の青むしが
道路を横断している
ゆっくりと
ゆっくりと
(小さな青虫だから)
這っていく
きっと
道路を渡りきってしまう前に
あの青むしは
車に轢かれてしまうだろう
そ ....
愛してる
愛してる
愛してる
なぁんだ
いくらでも言える
意味さえ考えなきゃね
愛してるよ
これから帰る
でも、待たなくていいよ
帰り道が分らないんだ
電車を待って ....
150928
ひとつしかない
だいじなそらが
のんびりと欠伸
そんなのは怠慢
それいらい空は
地上を離れだし
だんだんたかく
たかくたかくね
欠伸したら転寝
ころがりおちる
....
爆破された夜の屑が月の縁を滑っている
そこはどうぶつのように
けたたましく吠える滑走路
無限が限界突破するときのエネルギーを
絶対に忘れたくなくて日記をつける
取り込み忘れて風に揺れる洗濯物 ....
うさぎさんが おもちをつく夜
マンションのベランダで
団子を ぱくり ぱくり
そんなことより聞いてくれ
母と大声で喧嘩して
家を出て行く夢を見た
母は僕の靴を隠し
どこにも行けなくしようとしてた
母は途中で謝って
仲直りしようとしてくれたけど
僕はそれを振り切って ....
かつてチョースケと云う
ニックネームの先生がいた
いかりや長介にそっくりで
思春期を過ごした
高校で体育を教えていた
受験とは脳内戦争ではなく
知識でも何でも身体全部で
覚えるしかな ....
木々の隙間を縫って滑り込む木漏れ日に太陽と緑の匂いを嗅ぐ。
足元の緑はいつしか真っ白な絨毯になる。
気がつけば木々の葉も色付きはじめている。
夏は過ぎ去ったのだ。
秋を想い、 ....
眠れない夜には 僕とお話しようよ
季節の風に乗って眠気が近づいてくる
声が出せなくなったら聞いているだけでいい
羊が長い旅をする物語がいいかな
それとも宇宙が丸い理由でも話そうか
君 ....
星空にふる雨
地に眠る歓喜
引き寄せあう結晶が
ハレルヤ
一筋の嘆き
君は明日を笑う
砂象の怒り
食べつくせない果実
振り返ると渦を挑発し
いつまでも感情は ....
何かをしようとしても、
どこへ行こうとしても、
なんだかつまらないような気がしてしまい、
雨のなかを行ったり来たり。
たくさんの歌を好きになった。
ほとんどは恋愛の歌で、きみが好きだ ....
時間があふれたしろい壺は
だんだん透明に染まっていって
いまはほとんどみえなくなった
わたしはさかさまになっていままでのことを
体じゅうに飾ってみる
あふれてあふれてあふれている
....
やがて それは消えていくものなのだろうか
それは いつも雨の中に現れて
くるりと宙返りをしたあと にっこり微笑み
手を振りながら 走り去っていく
それを探して 刹那に眉を吊り上げても ....
舐めたら甘い三日月
抱きしめて欲しくなる
満月でも新月でも
抱きしめて欲しくなる きっと
シンデレラの赤い部屋
ガラスの靴を脱ぎ捨てて
七色の声のABC
ウインクで魔 ....
夜空でフラミンゴが歌いながら
右足を差し出すとき
月影は大地をそっと染めながら
ガラパゴスウミガメは
まるで天球を月が
動く速さでゆったり
未来へと歩みを確かめる
*
夢の ....
150922
超立体とマスクのパッケージに白抜きのゴシック文字で書いてある
大きな文字で書いてあり、息がマスク端から漏れないように
ぴたりと顔に密着できるように出 ....
昼に
明るい陽射しの許
像の立ち並ぶこの世界では
在るものはそれぞれに独立し在る
モノが、
夕に
斜光を浴び受けて
懐かしい余韻を響かせ始める時
在るもの全ては浸透し合い流動し ....
昔 俗にいうブラック企業に勤めていた
直営のチェーン店で
店長は他の店と掛け持ちだったから
昼間は専ら古参の契約社員の独壇場
口癖は死ねばいいのに
Excelでタイムシフトを打ちなが ....
ー年を取るとはこういうことか7ー
若者よ ズボンをはくとき
ベッドに腰掛けなくても履けるか
家中の者が畳の上で生活していた頃から
立って履くのが常だった
布団の上で寝転 ....
街を歩いていた哲学者のヘーゲルが
歴史は繰り返す
と云う言葉を残して
残酷な戦争が幾度も繰り返されている
現代風に云えば原爆投下で地球が
何個あっても足りない
地球で最初に原子爆弾を
....
150920
ねばならぬ
ねばならぬこと
それは読後感想文の提出
現国の夏休みの宿題
収容されて派遣された
敵国将校の部屋の隅で拾った
半分腐りかかったたまねぎ
もっ ....
一人称についての
ダイアログをスキップして
夕日を抱けば恋をした
海で拾う貝殻に
耳を当てるたび頑なな自分を
否定した
ひりひりした
砂で顔を洗えば
いくつもの化粧は落ちていっ ....
{引用=### #夢を見た
コンビニで
黒いシュークリームを手にとった
チョコクリームのシュークリームなのかもしれない
「おでん買っても良い?」
と
横山由依が言う
「好きな ....
よごれた皿を洗うことはたやすくできる
こころを洗うことは容易ではない
精神のよごれが頂点に達して
いつもこわれっっぱなしの回路をさらに脅かす
どこの惑星で治療をうけたらよいのか
基本 ....
それはとても柔らかくて静かな日だった
わたしは視力を失いかけている母の目を治すことのできる医師が
この地にいると聞いて はるばる この地にやってきたのだが
偶然にも その夜は、祭りの日 ....
150916
この石は瀬戸内海の青木石だから長持ちするんだ
黒が人気が有るけど、ほんとは白の方が良いんだよ
幼い孫の手を引いて祖父は真新しい墓を満足そうに眺めて ....
吐き出せば 楽になる
だけどこの世には
吐き出せる場所がないよね
なぜこんなに人を嫌うのだろう
それなのに
なぜこんな人で居るんだろう
独房の堀で羽を休めるアゲハ蝶
憐れみの蜜を吐き出す
黒い光沢に光りが反射して
影だけ先に飛んでいく
十七歳の部屋では少女が
明日を憂えていた
それでも敏感に影を捉えて
不意に彼女 ....
『物差し』
幸せとか、不幸とか
いったい誰の
基準で決めるのですか
その基準となる物差しを
いったい誰が
持っているのでしょうか
あなたですか
神さまですか?
『 ....
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