目の前の
馬鈴薯と玉葱の炒めものは
たった一枚の皿であれ
時と所により
どれほどの幸いを、もたらすだろう
空が握手をした
昼と夜の歴史的和解

世界が呼吸を始めたのは
忘れ物を思い出した君が
今笑ったから

天候曇り
雲量は十

尊重すべき
涙を踏みとどまる自由

もう一人で大丈 ....
ジャズを聞きながら
君に手紙を綴っていたら
知らぬ間にアルファ波が
出ていたらしい

気がつくと
時計の針の30分が
あっという間に過ぎていた

願わくば
退屈で長い1日よりも
 ....
今日の別れが
永遠のさようならに
なるのかもしれない
そんな思いが過るので

玄関の外に出て
あなたはそんなにも
手を振るのだ

今日の別れが
最後になるはずがないという根拠など
 ....
 


黙して待つ
それだけのことが
辛い

私はここよと
叫びたくなる

目を閉じて
眠ってしまえば
逃げ場を亡くし
回り続ける

水の中に
ゆだねたのは
存在理由 ....
正月が終わるころ、
いつとなく思うことがある。

母の島へいってみたい、
そう思う。

オレさえ生まれてこなければ、
兄と両親は、
幾度となく島に、
かえれていただろう…

 ....
 
 
店員さんが運んできたコップの中に
凪いだ海があった
覗き込めば魚が泳いでいるのも見える
こんなにたくさんの海は飲めそうにない
先ほどの店員さんを呼ぼうとしたけれど
彼女なら里に帰 ....
愛と平等という
矛盾に気づいた深夜に
冷蔵庫は唸り出す

絶えることのない
沈黙にも似た説教に
何一つ解決策は見出せず
労働者は眠る

冷蔵庫の不眠不休
労働者の不平不満

実 ....
流氷の底につながってる
ぶらっくほおるの隅っこに
ちょこんと震えながら
持っていたのは
青一色の地図

そういやいつから
陸も山も
ひとも消えて
感情だけあふれるようになった ....
僕はいつも一度だけ改行をする。
その小さな段差に一人で座っている。
海馬という大海原を泳ぐイルカの群れ。
彼らが空へ跳ねる度、僕は自由を思い出す。
日々、瞬きのシャッターを切り続ける。
現像の出来ないネガ、心底に降り積もる。
端っこまでクリームの詰まったクリームパン。
そういう幸せが、君の人生に沢山ありますように。
神さまのぬり絵は芸が細かい。
僕の心に眠る花にまで色がついてる。
いつか消える
いつか消える

そのいつかが果てしなく
遠いと思われて

早く消えたい
と うたってみた

月日は流れ
そのいつかが
もうすぐそこにまで
迫っていると感じる時
 ....
風は過去から未来へ吹いている。
風見鶏は昨日を振り返らない。
青森の形はメタモンか、ベトベトンか。
どちらにしても、青森はむらさきで塗る。
今までたくさんの人と知り合ったり別れたりしてきたけれど
引っ越しだとか転勤とか卒業とか就職とか
そういう物理的な別れを越えて付き合いを続けてきた人はたくさんいる
元同級生とか同僚とかママ友だとか ....
恋慕うこころは消えた
待ち焦がれた日々も

幻滅や
放棄でもなく
むしろ思ってもみなかった
あなたの言葉
「あんまりおまえさんがだれかを崇拝したら、
ほんとの自由は、えられないんだぜ」 ....
海に住む少女に会いにゆこう
大西洋の沖合いはるか

めったに船もとおらない
まぼろしの町へゆこう

アイルランド訛りがとびかうはずのタバーンには
看板娘のひとりもひつようだし

だれ ....
孤独
個の毒
ことごとく

苦悩
愚の脳
このうえなく

恨み
うらやみ
暗闇のなか

夢想
無の相
嘘うたう

存在
その際
空ぞらしく


その ....
スキップは出来なくてもいい。
三途の川は歩いて渡るし。
持ちきれないほどの
暖かい気持ちが
なんどもなんども老いたミュージシャンの胸を
叩き割ろうとしたから
とても遠いむかしのような
白い霧の朝のニュースを止めてでも
真空管ラジオに乗せ ....
ぬるい雨粒が
わたしの存在なんか、
なかったことのように
重たい空から落ちてくる。

反射した空想世界を生み出す
水たまりを作っているね。

そこにわたしの姿は見えるの。
君の姿も見 ....
天国へ回覧板を回しに行った人たち。
もちろん手ぶらで、もちろん色褪せたサンダルで。
人間の3つの美徳を挙げるならば
柔和 誠実 ほほえみ

人間に3つの悪徳があるとしたら
傲慢 打算 ぼくみたいな飲兵衛

偶数が好き
奇数は不安定だから

きみもぼくも奇数月 ....
どうしても
無欲には
なれない
なれる訳がない

それどころか
この心も体も欲望が満載で
特に体は
時には自制がきかない

選ばれた一握りの人間にはなれなかった

俺は
満載 ....
蕩けてしまった君の体温を
両手でかき集めようと、
必死にもがいたって、こぼれ落ちる。

そんなものを僕はもう、
忘れてしまったのかもしれないね。

記憶なんて、きっとそんなもの。

 ....
今日の月は電気みたいにピカピカ
お月様ははね 宇宙なんだ

君が言うから見上げてみる

眩しいなあ
今日の月
光が丸におさまりきれないよ

そうかぁ
ピンホールカメラなんだ
 ....
君が可愛いだけで僕の一日は終わる。
あっという間に、あっという間もなく。
ガトさんのおすすめリスト(1280)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
昭和二十年、或る夏の夕餉- 服部 剛自由詩1020-1-28
曇天の星- TwoRivers自由詩9*20-1-12
純粋な時間- 服部 剛自由詩720-1-11
今日の別れが- Lucy自由詩3*20-1-10
ハシビロコウの憂鬱- Lucy自由詩7*20-1-7
- ナンモナ ...自由詩10*20-1-5
ランチ- たもつ自由詩1420-1-5
冷蔵庫- TwoRivers自由詩6*20-1-3
青い地図- 唐草フウ自由詩6*19-12-21
改行- クーヘン自由詩10*19-12-18
イルカ- クーヘン自由詩7*19-10-27
ネガ- クーヘン自由詩9*19-10-22
クリームパン- クーヘン自由詩13*19-10-7
ぬり絵- クーヘン自由詩4*19-10-2
いつか消える- Lucy自由詩7*19-9-23
- クーヘン自由詩3*19-9-12
むらさき- クーヘン自由詩3*19-9-11
自分じゃないと思っているだけ- Lucy自由詩5*19-9-10
スナフキンへ- Lucy自由詩8*19-9-7
シュペルヴィエルに捧ぐ- 梅昆布茶自由詩1319-9-7
孤独のうた- シホ.N自由詩919-9-6
スキップ- クーヘン自由詩3*19-9-4
ブルーな歌がブルースというわけではない- 秋葉竹自由詩819-9-4
雨の日- 都築あか ...自由詩319-9-2
回覧板- クーヘン自由詩4*19-9-1
反照- 梅昆布茶自由詩1619-9-1
昼と夜が交互に繰り返されている- こたきひ ...自由詩919-9-1
明るい夜- 都築あか ...自由詩419-8-31
満月- 鵜飼千代 ...自由詩16*19-8-31
一日- クーヘン自由詩5*19-8-30

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