砂時計のように
涙が永久に流れ落ちていた
別れの辛さを覚えたから
再び逢えたこの喜びは
時間をハサミで切るように
すべてがキスから始まる
ハンカチが咲いたよ
あの日涙を拭いた白い ....
あなたがわたしの近くや遠くにいる
騒がしいので目を塞いでいた、
この暗くて曖昧な場所に
午後の日差しがようやく届き始める
長い時間がかかって
忘れ物はないかとポケットを確かめる
駅の時刻表 ....
陽に透けて
赤い花は林檎
羽根がゆっくりと
林檎うさぎのように
開いて跳んでいく
甘い気配を風に混ぜ
練り香水を作っては
蜜蜂に配ってる
星の明かりの下では
名前がなかった
良いことも悪いことも
謝りたくなる
叶わない美しさに
閉ざされた口を
温めてくれて
素直になりたい
夜行性の手を伸ばして
空へ帰りたくなる日もある ....
止まってるよと言って
時間の妖精が
両手で巻いてくれる
たくさん巻いて
時間の貯金をしてくれる
私は約束する
こんどは上手に使うよと
錆びかけたゼンマイに
妖精の涙が落ちた
....
咲き誇る大輪の薔薇
甘やかな空気に
白く濡れたふくらはぎ
閉じられる傘
雨上がりの明るみに
触れ合う額と額
優しい石鹸の匂い
紅に染まる薄い頬
いのちある すべてのものに
主は 食物を 恵まれる
青葉きらめく 昼時に
神の子らは 命の泉の 畔佇む
疲れ癒やす 御言葉の雨に
愛の雨に 浸され潤う
泉の水 くみ取り 湧かした鍋に ....
終わりに向かう旅の途中は
まだ数えきれないハードルを残して
越えてきた時間の上に座った
安心よりも不安を拾った
あなたの身体が私の心を
抜け出す速度で擦る消しゴムは
柔らかい輪郭をぼか ....
薄ピンク色 愛を乞ういろを なでる ひたすらに
ああ、知っているよ まっすぐに
舌から垂れていく粘膜は都市を浸食していきますね。崩落していく花の詰められた箱から解放されて飛び立つ夜の白鳥の夢で ....
左目の鴉は月に帰り
右目の鴉は海を埋める
冬 青 銀 冬 青 銀
径のかけらが 径に散らばる
服は水に濡れ 黒くなってゆく
黒くなってゆく黒くなってゆく
臓物が背か ....
僕はここに生きている。全てが可能になる領域。
とても長い時間をかけて鬱が良くなったり悪くなったりした。五ヶ月前に何か変わった。ピストルにセーフティがかかるみたいに。二ヶ月前にも何か変わった。その ....
白いレースの
解けた先には
微熱があるから
触れちゃいけないと
知っているのに
揺らしたくなるのは
カーテンが重たい
せいなのかな
抱きしめるものが
人じゃなくても
恥ずか ....
トビラさんのおすすめリスト
(102)
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カテゴリ
Point
日付
ハンカチの木の妖精
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丘白月
自由詩
1
20-4-16
あなたがわたしの近くや遠くにいる_____________( ...
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ふるる
自由詩
5
20-4-14
花梨の妖精
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丘白月
自由詩
1
20-4-13
星雲
-
ミナト ...
自由詩
1
20-4-13
ゼンマイ仕掛けの私
-
丘白月
自由詩
4
20-4-11
逢瀬
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ひだかた ...
自由詩
3
20-4-11
エゴ・エリスⅠ_いのちある_すべてのものに_主は_食物を_恵 ...
-
PAULA0125
自由詩
1+*
19-12-28
彗星
-
ミナト ...
自由詩
2*
19-10-27
かぎ編針で刺す
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田中修子
自由詩
5*
19-10-23
わかれ_わかれ
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木立 悟
自由詩
3
19-10-22
老いたペンギンのメモ
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由比良 ...
散文(批評 ...
3*
19-10-19
イノセント
-
ミナト ...
自由詩
3*
19-10-16
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