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生き遅れたもどかしさ
ただ夢む虚心坦懐の
俗な平和を
人びとは我らと共にした道を
歩んできたのに
私の夢む平和を満喫しているのは
なぜ 平和は平等にならないのか
私はなぜ夢むままに
平 ....
あれから
もう一年くらいになるだろうか
久しぶりにレジでみたその女性の
艶やかな微肉はとれていた
(少し お痩せになられましたね )
聞き取り難かったのだろうか
もう一度 ....
  若松の義母の墓参りに行った。
  墓は、高塔山の尾根の奥の墓苑にあり、
  左眼下には洞海湾が広がり、その向こうには皿倉山が見えた。
  義母の墓域の雑草をとった後、妻は持ってきた花を飾り
 ....
【めばえ】
優しい言葉ではなく
優しさって何だろう

おとなっぽさではなく
おとなって何だろう

それが貴女にわかるのは

長々と月日が寝そべって
太陽と月が寄り添った後

少 ....
もう二度と心から笑える日は来ないと思います

見たところ私よりも一回りも若いあなたは
これから半世紀以上続いていくであろう
(続いていってほしい)あなたの人生を
一度も心から笑うことなく歩ん ....
ぶどう酒の紫を薄めた色水で、水彩画の恋を。

あなたの隣で咲き続けたかった花、
グロキシニア。
艶やかに、しかし慎ましやかに、

絶やさなかった微笑み。
逃れたくて、
刻まれたものから ....
一人前 たまご三個は使いたい
これは食べ盛り男子向きなのだ
たまごを割ってボウルに入れ
醤油をたっぷり入れる
過ぎない程度に良く混ぜる
どんぶり飯に乗せて食べるのだから
しょっぱいくらいが ....
リングが落ちていた、眩しい雨上がり。慌てん坊さんは何処?

 渾天(そら)から
 天使(エンゼル)の
 立琴(リイル)
 光輪(降臨)
 掌(たなうら)に
 馨り(パルファン)の
 香 ....
雪が解けた、駒ケ岳の峰。

麓に向かい、流れてゆく水が
悲しみも流してゆく。

不意に通り過ぎた突風が
父からの「がんばれよ。」にも聞こえたようで

南の方角に手を振った。

(生 ....
二杯目の生卵入りビタミン飲料を作ろうとしていた祖父は
祖母に見つかり
一日一杯とお医者さんに言われているでしょう とたしなめられていた

平和とは何かしら

終戦直後に生まれた母は
街に ....
色を失った街では 時が止まっている
汚染物が詰まる 丸い仮の宿も灰色
谷間に堆く積まれ
沈黙。焼かれる順番を待ちながら、
細胞のように艶やかに光りながら。

−−貝たちは飲み込む泥が核の光 ....
CGのようなテレビ映像に愕然となったあの日の
次の日
お店にまだ生ホタテはあった
その次の日
お店にまだ吉次はあった
その次の次の日
お店にまだ生わかめはあった
その次の次の次の日
お ....
太陽の塔を 見に行きたかったの
今を表す丸い顔の
真ん中の大きな鼻を 見上げたの

真横から カーブした刃物が突き刺さって
貫通して 痛そうなしかめつらで
そして体のなかにも 無数の生命の ....
笑い転げた
ふたりきりのドームで
如月最後の雨のなか
傘のなか
友を偲びつつ
窓辺によれば
窓ごしに見らるる春の四方
散りし桜の梢
若葉の木々
去りし日の想ひ出が
木々の梢にいざよふ

友を偲びつつ
窓辺によれば
窓ごしに見らるる春の空
乙女 ....
もしかしたら
言葉は音になって
空気中を漂い
あなたの耳から侵入する
かもしれない

もしかしたら
言葉は文字になって
どこかに刻まれ
あなたの目から侵入する
かもしれない

 ....
西の山に陽が近づいて
1日が終わろうとしていた
男は川面すれすれに延ばしていた竿をあげ
帰り支度を始めた
ゴカイを川に返し 椅子をたたむ
通りがかりの人が声を掛ける
 「連れましたかね」
 ....
暗闇の中で
夜眼のきかない私たちは
離れ離れになり惑い
不安げに歌を口遊む
重ならない音
不協和音が大気を揺らす
世界中が苛立ちで満たされる


もっと明るいうちに
互いの眼 ....
 *与ひょう(仮)

あなたのいのちの陰影を
はきだめから拾い集めた
{ルビ文字=もんじ}の墨と二枚の舌で
なぞりたいのです

顏の砕けたおつうさん
どうか一編の愚行と
淡雪のよう ....
古ぼけたルノー
牛久のロングブラック
夢乗せたバンの500%の駆動は
5年経ち
とうとう銀河鉄道の軌道に乗った

遠く手を振る私に
ホゼさんはピンクの宇宙ステーションで
星屑を煎ってい ....
大王の庭の千年実のカカオを使って、美ら海の風薫るサトウキビの黒糖を溶かして、天使の涙を一雫。ペンギンが滑り台した氷山から作ったパウダーシュガーをかけたマウント・ショコラ

(大口を開けて
 歯を ....
「泣かないで、僕のみなしごはっち」

父に見放された子は
戦いを憎むだろう
愛が足りずに火は燃えず
太刀傷を受け続ける
美しい容は育たない
ばらばらになったそれを
繋ぎ止める為の強 ....
ああ、今宵は
下弦の月の舟に乗り
黒い夜空に漕ぎ出そう
眼下に見えるは
{ルビ玩具=おもちゃ}のよう
昼の{ルビ日中=ひなか}の
よしなしごとは
ちっぽけな屋根の下に
まるめて
仕舞 ....
紫煙を燻らす人が美しいのは


呑み込んだ

言葉にできない想いや

ぐっとこらえた言葉を


煙まじりに

昇華させて 

弔って


その煙は

 ....
そよ吹く
風は近い
真昼の
日差しを受けて
たおやかに
走れ
夕陽に映える
空の
水草
黒木アンさんの自由詩おすすめリスト(55)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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