夜更かし癖 いつのまにか夜の民

予約炊きのご飯 未明のレトルトカレー 
幸せな形は丸皿 色は様々 多様性の奇跡

豊かなスパイス感 香り、胸いっぱい
銀のスプーン 掬ったら湯気 頬張る  ....
塩湖の畔で
岩塩の結晶になったので
円卓で回される
爆ぜる食卓
ナミブの背骨はムニエルで
美味しく頂ける毎日です
月夜の児童公園の
砂場に胴体着陸したあとで
空っぽのバックパックを
 ....
日が暮れると
わたしは
狭い箱から
空気の清明な夜へ押し出されていく
怪物が羽を広げたような空の下には
わたしの知らない家の物語が
きちっと
方形にならんで
静まり返っている
夜はと ....
―野原でまぼろしが燃えていましたね。

―ええ燃えていましたね。

―あのあおじろい火から
   燃える蛍のランプはいくつ作れるのでしょうね。

―ええいったいいくつ作れるのでしょう ....
青い川の写真をみた
あなたの引き出しにこっそり隠してあった
どこに流れているのかわからない
冷たい夜明けの川だ


(どこか遠くでそれとも耳元で汽笛が聴こえた気がして)


あなたは ....
かまぼこのカーブはいつまで美しいだろうか

遠くに霞んでいるトンネルの入り口
小雨が降りはじめ暗い匂いがする 
黒く濡れた何かが静かに入ってくる

そんな車からさっと降りた
姉さんは真っ ....
武器を背負って駅の改札をでたら
街は暗くなってた

電飾の看板に吸い寄せられて
地下の酒場に入ると
店内はカビ臭い匂いがした
隠微な空気の中に
淫靡な雰囲気のHostessがあらわれて
 ....
今日は冷たい北風が吹き
街はもうすぐ黄昏です
西陽が君の横顔を照らし
はにかむ瞬間を捕らえます
それは本当に美しい
この街角の光景です

(あゝ後何百年
待てばこの瞬間に出会えたのか
 ....
ちいさな、迷いの、
みえない、
硬い、戸惑いのプラスチックを、
決断の、とがらせた指さきで、
突きやぶって、
それから、送信の、まるで火災報知機のボタンを、
ほんとうに、
押してしまった ....
   夕陽が背伸びして犬の影がおちていた {引用=土に還らず}
木洩れ日のゆりかごに
干乾びた夢ひとつ
蟻に運ばれることもなく
ペン先でつついても
カサコソ鳴るだけの

蝉よりも見劣りする
透けた単純構造から
ふと零れる輝き ....
渦まく過去を蝸牛のように引きずる。




除夜の鐘に憧れた児童の、夜色の瞳。




ヘッドホンから流れる星で夜が明るい。
焼きついてしまった夜よ、
アオカケスが鳴きだしてしまうまえに
壊れかけのストロボからにげ
海の跡をたどる二人のすがたを
巨人のごときかいなで隠してはくれまいか。
琥珀色のひとみたちが ....
縁側に座り西瓜を食べながら
その黒い種を口から飛ばす
黒々として立派な弾丸は遠くまでよく飛んだ
白くて未成熟な種は気がつかずに食べてしまったかもしれない

夜、蚊に刺されたあとをかきながら
 ....
神楽坂から平井まで
定期を買って通勤してた

神楽坂下、艶やかな夜
お先に失礼して
飯田橋から黄色い電車で
平井まで、カタンコトン

恋人と暮らす川の町で
アサガオの紫を見ました
 ....
その膜を破ると
きらきらとこぼれ落ちる
母の痛みがうつくしかった。

ぎゅっと身体を縮める
握りしめられないものを握りしめ
抱きしめられないものを抱きしめる

ささやかな抵抗を繰り返し ....
パプアニューギニア人になりたい

パプアニューギニア人になりたい

節分も忘れてた

いとしいからね

また渡すからね

パプアニューギニア人になりたい

パプアニューギニア人 ....
歩き煙草に咳き込んだ
不機嫌そうな顔こちらを見る
目を逸らした自分が間違っているのか

転んだ痛みに呟いた
それはただの独り言
差し伸べてくれる手を伸ばす
期待はいつも裏切られる

 ....
凍えるような夜の空気に包まれていたかった
満月はそれでも道を照らそうとするから

僕はまた歩き出そうとしてしまうだろう
本当の気持ちと向き合うこともなく

ただ何も決まらないまま考えていた ....
殻を食べた


葵の茎
たおって

ヨーロッパまで
旅する

先生の
鉛筆

去年の手帳に
素敵なものを閉じこんだんだ

六角形が
はじまり

先生

先生の ....
壊されたあと

コンクリートの区画の名残

廊下やトイレやリビングか

なんてちいさな営みなんだ

けなげな遺跡


満月でもない月がくっきり

オリオンが真上で傾いている
 ....
もし心に穴が空いてしまったら
そこから抜け落ちるものの正体と成分を分析しようなんて
考えない方がいい

全てが無駄に終わるに違いないから

もし心に蝶々がヒラヒラ飛んでしまったら
捕まえ ....
外の暗闇は凍てつき
東京から見える星は
得てして飛行機の軌跡であったり
人の歩みは先が見えない

部屋の明かりは暖かく
柔らかい空気に感謝をしながら
それでも脳裏に息づく痛みは
凝り固 ....
うつぶせの 街は夜
わたしはとけて
中指のつめだけが
床にのこった

そのうちに春が来て
夢がながれる
ここにいた爪は
むかし 女のかたちをした
生き物だったと
ちいさな生活の
街に蓋をして
生まれゆく夜をこわすのだ

いいよ これからさき
どんな苦いスープを飲まされても
ひとつしかない夢をぬすまれても
それは美しい詩だった
ビルをなぎ払い ....
ミツバチは光にふちどられた翅を細かく震わせて
花粉を投げて
去って、いきました

はたらいて、いたのです

表口が雨なら裏口は晴れ、というほど
大きな大
きな建物の

きな屋根の ....
死ななくてもよかったたましいに向けて
打ち鳴らされる打ち鳴らされる鉱と金属
棄てられては増す つばさ けだもの


重なる紙のはざまの光
紙の上に浮かぶ珠
ひとつ持ち ....
今まで出会った物語が、僕の心に残っている。
たとえ頭が忘れてしまっても、心のなかには残るのだ。
物語は荷物にならない。
だから僕は、君たちと一緒にどこまでも行ける。
たくさんの物語と一緒に、僕 ....
『世界』の平和を祈る歌

夜が好き
風吹く路地で酔い冷まし
ロボ相手にしに そのカフェ行こうか

桜もない
歩いて月虹 見る夢の中
セルロイドの花 匂うよ 冷んやり
 ....
sと また会った
街の喫茶店で
人の流れる窓の外を見ていた 僕は
いつもと同じ彼の話を聞いていた


街はいつもと変わりのない
一月の 終わりの 景色
海外ドラマを見ていた 僕は
 ....
やまうちあつしさんのおすすめリスト(86)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
朝ごはんにはレトルトカレーを- 短角牛自由詩6*23-1-20
青空のバックパッカー- ちぇりこ ...自由詩10*22-12-25
夜にねむる- 室町自由詩8*22-12-25
まぼろし- 青色銀河 ...自由詩1122-11-21
青い川は流れる- 石瀬琳々自由詩13*22-11-11
運動_それから- ふるる自由詩1021-12-18
今朝も武器を- こたきひ ...自由詩321-12-11
影踏み- ひだかた ...自由詩721-11-27
通報者- 本田憲嵩自由詩1321-11-24
犬の影- 黒木節子俳句5+*21-11-4
化生の夏- ただのみ ...自由詩4*21-8-23
夜が明るい- 水宮うみ自由詩4*21-8-9
ストロボの夜- 新染因循自由詩5*21-8-4
西瓜な季節- そらの珊 ...自由詩9*21-8-2
神楽坂から平井まで- うめバア自由詩621-5-23
冬の朝の光が痛みをうつくしくする- かんな自由詩1419-11-28
パプアニューギニア人になりたい- 吉岡ペペ ...自由詩318-2-3
夕闇- 1486 106自由詩1218-2-3
明けない夜- 1486 106自由詩418-2-2
知恵おくれ- 印あかり自由詩518-2-2
けなげな遺跡- 吉岡ペペ ...自由詩218-1-30
時間を浪費したくて- こたきひ ...自由詩418-1-20
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街は夜- はるな自由詩1218-1-20
生まれゆく街- はるな自由詩418-1-20
大きな屋根の下で- ふるる自由詩7*18-1-19
ひとつ_みちびき- 木立 悟自由詩718-1-17
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TOWN_FLOW- 番田 自由詩318-1-14

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