ホームスィートホームから風俗嬢にならなければならなかったあなたへ

しんじゃった友達との記憶が許可無く薄らいでくつらみ
四角のなかのアナウンサーは巨大でにっこりともすんともつかぬ顔
ニュースを　.... 　
　
バスに乗って目を瞑ると
私の中を通過していく
一台のバスがある
開いた窓から
誰かが手を振っている

懐かしい気がして
手を振りかえすと
バスは小さな魚になり
泳いで行っ　.... ふいに　風がカーテンをゆらし
とおいあの頃が　窓の外にある　気がした
みわたすかぎりの原っぱの向こう側には
そこなし沼に　こわれかけの小舟が一双
沼を取り囲む山に続く　なぞの　けもの道　.... あなたからは
ひどく女子トイレの便器のにおいがするよ
指先だけの上っ面
顔に張り付かない幻の国

行き交う電波の中で
あなただけにおうよ
いつ刺されたの
血まみれじゃない

空間が　.... 　
　
人が笑っている
マユミが笑っている
マユミは母
オサムは父
オサムは死んでいる
　
首を洗って待ていろ、と
テルヒコに言われ
二十年、首を洗って待ち続けた
首だけがただ
　.... 肛門に水素ガスを注入し
ライターの火をかざして
発射すると
きみの身体は
あっという間に
成層圏を越え
遥か彼方
銀河系の一等星になった

きみが旅立った後には
大きな
ちょっと　.... 踏まれた影は
足裏を剥がれ
午後の陽なたに取り残された

じりじり
地面に焼きついて

暗室に水を滴らせ
白く感光する
幼年の記憶

影を踏んだ子は
逃げていく

どこまで　.... きょうは、すーぱーふx
みこんの、できる日で
す。 でも、ぼくは、むち
ゅうでした。おとうとも、
むちゅうでした。むちゅ
うでしたから。一じかん じか
んでした。おとうとは、
すがりつい　.... 少女の頬に
ほんの少しの血が　
乾いて　お祭りの
化粧のようで

当たり前のように
気にもかけなかった

からりと晴れた　暑い午後
地中海の香りを思い出して
悲しくなった

　.... まばたきは
シャッターだから
夜になると
わたしのなかは写真だらけになる

そうやって
撮り続けた
日常のいくつもの場面を
夜の川に流していく
笹舟のゆくえを追えないように
それら　.... インク花の囁きのさやかなるここは
六月の雨の庭
アジサイの清楚に花盗人の恋をする
いのちの謳歌の聴こえる
ほら、あちらではカエルも
カタツムリもそれぞれに
恋をしている

乙女もわざと　.... また
銀色の肌に
しばらくこらえていた雨つぶが
金属の糸みたいに
細く流れては
消える

びしょびしょのアスファルトの
真っ黒な海に
ふたりの車も
雨つぶみたいに細く
細く
流　.... 醗酵することは発行されたものをもたないこと
あるいは発光する冷たい微熱をかかえた昆虫の夜を生きること
あるいは薄幸な女の身の上話にあいづちをうつ場末の安酒場の空気

欲望は醗酵し発熱し自分の足　.... 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　きゃらめる　５

　　よる

　　１

なにもみえない
から
こわいんじゃない
なにもみえる
はずがない
から
こわいんだ
　....

いるみさんのおすすめリスト（14）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
ホームスィートホームから風俗嬢にならなければならなかったあな ...	- モリマサ ...	自由詩	12	15-12-25
見舞い	- たもつ	自由詩	20	15-7-15
おしえて＿のすたる爺	- るるりら	自由詩	15*	15-7-14
(≧∇≦）	- ゆるこ	自由詩	3+	15-7-6
薔薇	- たもつ	自由詩	20	15-7-4
水素	- 花形新次	自由詩	1	15-6-28
影踏み鬼	- Lucy	自由詩	14*	15-6-8
でも、きていました。	- nemaru	自由詩	3*	14-8-4
ガザの犬	- 藤原絵理 ...	自由詩	4	14-7-28
小鳥の歌＿【詩人サークル群青・七月の課題『歌』へ提出作品】	- そらの珊 ...	自由詩	28*	14-7-23
六月の埋葬	- もっぷ	自由詩	5+	14-6-27
夜のドライブ	- 犬大好き	自由詩	2*	14-6-19
ただしい醗酵のてびき	- 梅昆布茶	自由詩	19	14-6-6
きゃらめる＿５	- アンテ	自由詩	45*	04-3-3

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