ただ、何もしたくないだけなのに

なんて難しいんだろうと思います

嘘をつきたくないだけなのに

本音かわからないギリギリを主張してしまいます

明日は明日の風が吹くのに

明日の ....
四月に降る湿った雪を眺める憂鬱は
終わらない梅雨を眺める憂鬱に似ているのかもしれない
月日は愚直に戻らないが
季節はマンボのステップで
なんて陽気な気分ならいいけれど
四月に降る湿った雪を眺 ....
また舞う 雪に
    Sidoro-Modoro
         ふたり とろけ
    ながれる 春 の
           跳ね る 
       日差し は
  音 ノヨウニ ....
狸の死骸を突いている鴉は
国道の真ん中で ダンプに踏み潰される
黒い羽は飛び散って
自分も狸と同じように 一塊の肉になる.


通り過ぎる助手席の婦人は 眼を背ける
汚らしい物を見て ....
朝陽に差された紫煙のぐるぐるが

思考のぐるぐると混ざり笑いえぐり

頭に定着した
 
都会の夜にまたたく星は必要だ

手をのばしても届かない それ

わたしにも、必要だ



 
薔薇よ
かくも烈しい
おまえの怒りに
一瞬にして触れてしまった
不意をつかれてたじろぐ私の指先の
見えない程小さな
けれど思いのほか深い傷から
みるみる膨れ上がって
指を伝って流れた色 ....
席を譲りあううちに終点 先立つ不幸をお許し下さい 喪主が面倒でさぁ 横たわる本州に見えた気がした
乾いた 毎日
夏の 終わり
少年ジャンプを手に持っていた

大人でいることは
たぶん 少し
くたびれるから 僕は
遊びたいな

校庭の匂い
埃が ....
今日は横浜詩人会賞の授賞式。  

司会を務めるわたくしは  
天の恩師の形見を  
スーツの内ポケットに忍ばせ  
会場ホテルのトイレに入り  
シャツの襟にゆるり、巻く。  

ネ ....
アナルを使用するにあたり
15%の税を徴収するという
アナル消費税法案が
国会を通過する見通しとなった
これに反対するアナル愛好家が
何に対して15%なのか分からないが
とりあえずアナル愛 ....
私は虹になりたい

こちらとむこうをつなぐ

あの人とこの人をつなぐ

男と女をつなぐ

ゲイとストレートをつなぐ

この国とあの国をつなぐ

二次元と三次元を ....
      夏をたたむ
      両手でしわをのばし
      ていねいに
      色濃い影をおとした夏も
      洗濯され、たたまれると
      頼りないほど薄っぺらだ
 ....
自称詩人が
詩投稿サイトに
自称詩を一編投稿する度に
5億円を徴収するという
自称詩人税法案が
国会を通過する見通しとなった
国会周辺では
これに反対する自称詩人が
自称詩の路上朗読会 ....
 

あなたの ちいさな裸形に わたしは慎ましく泣いた
蒙古斑の青さが 赤子のあなたを
きわだたせていた 
ゆがんだ顔だと 云った人もいたが
あんな うつくしさを わたしは それ ....
蚊を叩いて折れた骨がある 長い旅路の今日は何処へ行くのであろうか
意図せずして今日も旅立つ時は遥かに越え
無意識のうちに辿る旅は古まで遡るだろう

出来るならば夢と希望の得られる旅がよい
出来るならば過去への旅よりも ....
三本足の猫は
とてもはやく走るので
だれにも見られたことがない

知らないふりをしないで
外ばかりみないで
わたしがわたしになるまえに
鉢植えは育ってしまうし

なにかのふりをし ....
きっと今
歩くことが できるのだろう
たった今来た 電車は 乗るはずだった 電車だった
何度も人の横顔を乗り継いではやってきた


この街から出て行くこと
無理のない 女に走っていれ ....
       
       きみは黙って手をさしのべた
       わたしは黙って寝巻きをおとす
       まっくらな部屋のなか
       きみの頬がまたそげていた
       ....
ブスブスと燻った
どす黒い憤怒は

がなりたてようが
壁を打ち抜こうが
消えることはなく

誰でもいい
通りかかった
おまえでいい
いや、おまえがいい

不遜な十代の顔面に
 ....
大人になったら
神様になって





 ....
      薄縹の空のした浜辺をひとり歩く
      潮の香りと眠りの匂い
      拾った貝に耳をあてれば
      なつかしいひとの声

      「元気かい」

      ....
いつか
あなたと
行けるだろうか

青い空と
青い丘

夢のような色で
包まれた
わたしたちは
青い色になるだろうか

天国のような場所で
歩く
わたしたちは
救われ ....
     そのひとは俯くことをせず
     まっすぐに前をみていた
     履いているジーンズはうす汚れ
     家路をいそぐ人々が乗る電車の中
     ぽっかりとあいた空間
    ....
高鳴る鼓動 胸の奥
線路は続くよどこまでも
ポケットに手を突っ込んで
汚れた靴で旅に出る


マンネリ化した毎日を
変化球でどうにか凌ぎ
水でうすめた番組を
膝をかかえて受け入れて
 ....
    それは声にだした途端
    ひび割れ砕け散る
              
    鎖のようにつなぐもの
    絡まる蔦のように
    知らずに互いを
    縛 ....
濃密な雨の拘束に
獣の目をした少女が一人
茄子の花のように濡れたまま


時の梯子が外された場所で
僕はポケットの中
ことばを撫ぜ回すだけ
雨の音さんのおすすめリスト(30)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
呟く- 短角牛自由詩219-1-2
ウイスキーを飲みながら- ただのみ ...自由詩11*18-4-8
白裂――WHITELOTUS- ただのみ ...自由詩13*16-2-27
肉食動物- 藤原絵理 ...自由詩614-12-12
ヤニ- 日々野い ...自由詩1*14-12-12
必要だ- 殿上 童自由詩19*14-12-8
薔薇よ- Lucy自由詩20*14-11-6
席を譲りあううちに終点- 北大路京 ...自由詩1214-11-4
先立つ不幸をお許し下さい_喪主が面倒でさぁ- 北大路京 ...自由詩513-10-19
本当は子供で- 番田 自由詩313-10-13
タイの締め方__- 服部 剛自由詩9*13-10-12
アナル消費税- 花形新次自由詩113-10-12
「虹の人」- ともりん自由詩2*13-10-12
ながい夏- 石田とわ自由詩21*13-10-12
自称詩人税- 花形新次自由詩613-10-11
自立する_貴女に- るるりら自由詩20*13-10-9
蚊を叩いて折れた骨がある- 北大路京 ...自由詩613-10-8
旅路・・・- tamami自由詩413-10-8
三本足の猫- はるな自由詩413-10-2
ホームの隅で- 番田 自由詩213-10-2
雨音の聴こえない夜に- 石田とわ自由詩11*13-10-2
フィーリング- 花形新次自由詩213-10-1
大人になったら- TAT自由詩113-10-1
鈍色のひかり- 石田とわ自由詩16*13-10-1
「青い丘」- ともりん自由詩2*13-9-30
辿りつくまで- 石田とわ自由詩16*13-9-29
ハンドポケット- 八布自由詩313-9-29
ふたり- 石田とわ自由詩13*13-9-29
消せない- ただのみ ...自由詩22*13-9-28

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