すべてのおすすめ
雨降りの停車場を訪ねる
あなたを
鈍く光る雨降りの停車場
仰向けの自転車
あなたの指先の雨だれ
写真のように話しかけてください
雨降りの停車場
の人影
遠くから遠くを
ポケッ ....
母がぼくの肩に交じり
ぼくはぬるいお茶をこぼす
夢をも一度
ハ行に注ぎ入れて
湯気を吹き
そっとすする
ほら お食べ
銀のお椀に
盛り切れないほど いっぱいの
夢だよ
飲みきれ ....
夕暮れの街の曲がり角の
小さな公園で
ブランコを鳴らす特定秘密保護法
細い両足を二つ投げ出して
寂しそうにサンダルを放っている
やっと生まれてきたのに
みんなに微笑まれていたい
....
白金の雲が天球を流れ
大きな波はぽちゃぽちゃと音を立てて
わたしたちは海を見下ろす小高い丘陵の
点のような椅子に腰掛けていた
腰掛けて
水平線のあやうい空気の色をなぞりながら
ゆっくりとテ ....
わかささん
鋼色に丈を伸ばす坂道を外れて
側溝を三十メートル
車ごと転げていく
わかささん
弾んで 落ちて
そのとき少しずつ
速いスピードで 窓から
青空片が 舞い込んでくる
雪 ....
ゆがんだ
細長い背もたれのいすに座って
ぼくたちは半日を
大きな絵のように過ごした
首筋を汗が
降りていく牧場で
太陽が庇の縁をなぞって
ゆっくりと半円を描き
ぼくたちは昏い絵 ....
ぼくは一人で
柱の陰に背をあてている
柱の外の
広がる世界のそこここに
ヤスコとトシユキとマユミとアキラと
たぶん立ったり座ったり けがを負ったり
だれかの太ももをたたいたりしているけ ....
ゆく道の車の窓に
雲を光らせ 幟旗を押し立てて
見知らぬ男たちが手を振る
起きぬけの笑顔で
すぼめて垂らした傘の先を
水たまりに映して
参議院選挙の投票に行く
昨日死んだ紺の背広 ....
ぼくはずっと眠っていた
家並みの混んだ路地の奥
細い電線が空に絡まる保育園の
二階のしわくちゃな布団の上で まんまるに
ぼくの夢の上を白茶けた紙飛行機と
たくさんの紙の砲弾が行き来した
....
あごに手を触れると
地図のようにひげが生えていた
道に迷いそうだったので
ふとんから抜け出した
トイレのドアがパタリと閉じた
目を上げるとまた
パタリと閉じた
天井に三日月が掛かって ....
鵜飼千代子さんのオイタルさんおすすめリスト
(40)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
雨降りの停車場
-
オイタル
自由詩
4
16-11-23
母がぼくの肩に交じり
-
オイタル
自由詩
6+*
16-9-21
政治的に詩を書く2
-
オイタル
自由詩
1*
13-12-11
海辺の丘陵で_〜Sせんせいに〜
-
オイタル
自由詩
6*
13-8-10
青空の侵入
-
オイタル
自由詩
5*
10-12-26
休日
-
オイタル
自由詩
9*
10-7-24
かくれんぼ_2
-
オイタル
自由詩
1*
10-7-23
参議院選挙へ_みんなと行く
-
オイタル
自由詩
9*
10-7-11
ぼくは眠っていた
-
オイタル
自由詩
10*
10-2-20
冬の日
-
オイタル
自由詩
3*
09-12-30
1
2
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する