月が行方不明になったから
月を捜して彷徨った

夜の海では夜光虫が瞬たき
青く発火していたけれど
月はいなかった
枯れ野で風に訪ねても
実態のない躯をうねらせて
けたたましく笑いながら ....
神在月の街の空
どんよりと重く
昼でも昏い出雲の空模様が
一転して晴れて
雲間から金色の光が差しこみ
世界は開かれ
まぶしい力を浴びる

海へと下っていくカーヴの続く道の途中に
目的 ....
こっそり
言葉を綴る

背中から這い上がってくる言葉を
鳩尾にぶら下がっている言葉を

こっそり
言葉を綴る

毛細血管が吸い上げた言葉を
消化して易しくなった言葉を

こ ....
薄暗がりの岩窟に
 女がいた


美しさは普遍の 時を超越し

時代の制約する 美の価値など問題にせず、

活きた存在であるがため

心をうつ

わたしの存在など

気づき ....
海の(とほく)
空の(たかく)青々と
泡立つ絵の具みたいに
詩を書くぼくは B♭の楽器だ
とき放つことばは いつも一音ひくい

風の(はやく)
浜辺の(しろい)
汗を奪(ふ)光りの ....
{引用=

夜の静寂を
優しい闇がおおう

慶びは 漆黒の空をおしやり
わけもなく
願いにはしゃぐ子どもたちの
瞳にやどり
輝きがます
 
諸行は重なる煩悩業苦の
心の深淵へ  ....
転がしながら、
口のなかで潰れた名前を
ことばとしてならべる
 
牙が欠けるほど
名前をぶつけたあと
世界は聞かなかったふりをする
その沈黙へ
推奨されないことばを置く
 
水を吸 ....
突き抜ける青空があんまり痛いんで
目を閉じようとしたけれど
目蓋の奥にも青い景色が焼き付いて
離してくれない
ひとが青に永遠を重ねるというのは
遠い昔に宇宙が生まれたときに
初めて見た色だ ....
{引用=

もうひとつ
ゆく年の
節をみつめる時


執着する思い出を
きれいさっぱりと
忘れ物にならないように
つぎにつながることも
ありませんように
今年を詰めていく 
 ....
夜来風雨の声に耳を澄ませている
さざんかは
桜よりは強情だから
簡単に散りはしない
容易く咲かない分
しぶとく咲いている
遅咲きの矜持とでも言うべきか
真冬の灰色めいた色彩の町で
紅朱 ....
かたわれがかたわれをさがしてる
そんな気がして
ひとりになった
このかたわれを捨てられない
冬が来て
ふるえあってる
さがしあってる

いつかふたたび
めぐりあえたら
ゆきのふりつ ....
ゆふかげ柔らに溶け出して
思い出る寂しさよ
ひと恋しさに涙する

鴉は友を呼ばひても
友の姿はあらずして
ひとり山へ帰り来む
巣立ちも終へし後ならば
ただ眠るため目を閉じぬ

ひと ....
ぷかぷかと
浮かんでいるように見えますか
それは
沈み損ねたのですよ

強風に 微風に
打たれては向きを変え
大波に 小波に
押され引かれ流されて

陽を 月光を 星明かりを水と
 ....
四芒星の女神は微笑みを浮かべる。

全てを厭う穢れた怪物を、その目に映して。
長い髪を靡かせて、何の躊躇もなく近づいてくる。

怪物の闇の中で幽かに瞬く六等星を、彼女はその手で見つけ出し、優 ....
暗渠の上の緑道を歩く

枯葉を踏みながら
自分の影を踏みながら
何処も目指さずに
誰も目指さずに

曲がりくねった道を彷徨う

陽射しはただ微笑むだけで
空の青さが背筋に染みる ....
憎んだのは
あなたがたじゃない
夫と花の名前を持つひとだ

憎んだのは
有り難いことに
過去の話だ

誰も
私自身にさえ
歩き始めた陽のあたる道を
邪魔させやしない

過去の ....
ふと目が覚めた

午前2時48分の沈黙は雄弁だった
部屋がいつもより広い
1万ピースのパズルを
引っくり返したみたいに
寂しいが散らばっている

布団からはみ出した
肩が寒い
暖め ....
日、いちにちと
冬のけはいが濃くなり
きのうより
はやくなった夕暮れ
人はみんな
もうこれ以上は失われまいとして足早になる

冷気はあしもとからやってきて
なにかによばれたような気がし ....
ハナミズキの葉がいちまい
歩道の煉瓦に落ちていた
秋の刷毛をなんども塗り重ねた深い赤色
葉裏にのせたあさつゆは
指にはめたダイヤモンドよりも
透明にかがやく

風にひるがえってしまえば
 ....
 熊が人を襲ったり、飼い犬を襲って食ったりしているという。もう何代にもわたり、人里近くを寝じろにしている熊が増えているという説もあるようだ。しかし、本当のところはよくわかっていないようである。もはや以 .... 音は耳で知った
花瓶通りに
新たに設置された官邸にも
都心では珍しい潮風が吹いた
一時、この界隈では
強盗遊びが流行った
悪いことをしないで
誰が一番強盗か、がルール
けれど看 ....
カーテンの隙間から
漏れる、鉄状のもの
汗や痛みなどの
混濁した

私たちの怒り、は
私たちの表情、は
私たちの時代、は
安価な口笛のために
無意味なものへと
分類されてい ....
ぬけられます
 と、
白い戒律の剥がれた板に
赤錆びた日本語が
合法を装ってしがみついている
 
飢えと寒さのために、
大勢の煌めくことばが死んだ
ただ夢を叶えるために、
「嘘だ」
 ....
{引用=

心を鞭打つ海風を欲する日
波音もきびしく鳴り
冬が眠りにつくまえに
 海をめざす


息を荒げ 山の稜線を進みます 


遠く人知れぬ
潮騒がむかえ
曇天の 色を ....
私が髪を切るとき

羊羹を包丁で
切るみたいであってほしい

髪型を変えても
大抵、夫は気づかない
それでいい
なぜか
それがいい

髪を切るのは
飽き性の私の
ささやか ....
自然と目が覚めた

夜明け間近でまだ暗く
暗闇に揺蕩いながら
明けゆく空に
身を任す

誕生日
私が生まれたことに
意味はあったのか
なかったのか
たったひとりの自分に戻り
問 ....
降りだした雨は悲しかった
いつもの道に咲く花々も
項垂れている
朝は洗濯物が
どこのベランダでも賑やかだったのに
急に閑散として
残った洗濯物は何も言わない

こんなことを悲しいと思う ....
「絶対」とか
「何が何でも」とか

不要な力みでしかない
過剰なイエスとでも言おうか

不自然な力は
力というものを
発揮しない

「絶対に叶えてやる」とか
「何が何でも達成して ....
寂れた窓は動かないふりをし
ひたすら外に目を向けていた
季節の香は失われ
残酷なほどに生をむさぼり続けた
虫はいない
寂れた窓にとって
そういう喧噪ははなはだ懐かしく
色合いの違う風に吹 ....
万華鏡を廻すと
次の結晶が像を結ぶように
調子っぱずれのメロディは
次の照点へと向かい始める

狂った時計が夜を告げている
午後9時の騒めきは
書くことばに不協和音を混ぜる
純粋を望む ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14339)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
捜月- りつ自由詩5*26-1-13
雪待ち- そらの珊 ...自由詩11*26-1-13
詩作- 夏井椋也自由詩1026-1-13
美しい女- 月乃 猫自由詩14*26-1-10
B♭の風景- たま自由詩16*26-1-3
初春- 月乃 猫自由詩16*26-1-2
水色の花- atsuchan69自由詩19+*26-1-1
- りつ自由詩6*25-12-29
boxing- 月乃 猫自由詩16*25-12-28
さざんか- りつ自由詩8*25-12-27
てぶくろ- そらの珊 ...自由詩6*25-12-24
ゆふぐれ- りつ自由詩7*25-12-23
認識に関する五つ目の欠片を溶くには多過ぎる水の表面に- 自由詩4*25-12-20
運命の邂逅- 愛心自由詩325-12-15
冬の散歩道- 夏井椋也自由詩13*25-12-14
我が道- りつ自由詩6*25-12-11
パズルピース- りつ自由詩3+*25-12-11
冬の猫- そらの珊 ...自由詩15*25-12-10
秋は満ちて行く- そらの珊 ...自由詩10*25-12-3
熊(ツキノワグマ)について- 山人散文(批評 ...8*25-12-2
潮風- たもつ自由詩425-12-2
混濁した- たもつ自由詩925-12-1
ぬけられます- atsuchan69自由詩15*25-12-1
化石の物語- 月乃 猫自由詩16*25-11-30
羊羹のまま- 花野誉自由詩15*25-11-30
ある朝に- りつ自由詩9*25-11-29
沈黙の聲- りつ自由詩7*25-11-27
前のめりの住民- 朝焼彩茜 ...自由詩4*25-11-25
寂れた窓- 山人自由詩12*25-11-25
照点- りつ自由詩5*25-11-23

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