金八先生の股下が
 あと3センチ長かったら
 どことなく銀八先生
 101回のプロポーズが
 あと3ミリ男前だったら
 がんばって91回のプロポーズ

 かっこうよさの
 遥か遠 ....
 許される時知らず
 流れ着く場所知らず
 其の手の瓦礫
 其の血の痛み
 乗せたまま
 時を越え
 流れつづける浮船の
 哀しみ
 容赦ない夏の
 どこかの軒下で
 わずかな風を拾い集め
 リンと鳴ったところで
 気休めなのだろうけれど
 気休めに救われる
 瞬間もある


 声にならない声が
 遠くから鳴り ....
 燃え上がれば
 燃え尽きるということ
 永遠は
 波が攫ってゆく

 旅立ちは
 だれもひとりで
 雨に濡れる肩は
 やはりひとりで 

 あの日のふたりが
 波間に揺れて
 ....
  ++栄 光++


    栄光が終わった日
    あなたはそれを
    さっさとアルバムに貼り付け
    グラス片手にひと晩眺めて
    あとは戸棚に置いたっきり
    ....
 あの分かれ道
 右へ流されてみることが
 あの分かれ道
 左へ巻かれてみることが
 できずに


 心のまま
 選び進むほど
 安息を諦めた者が
 またひとり
 雑踏に消えてゆ ....
 ゴシゴシと
 ゴシゴシゴシッとこするのは
 やんちゃ亭主のつみなき笑顔



 よっこらしょ
 どっこらしょっと空仰ぎ
 にらみつけるは家出息子



 ルンルンと
  ....
 しあわせは
 すりぬける風
 ひとときのやすらぎ
 明日のことは
 わからない
 
 しあわせは
 すくいあげた水
 たやすくこぼれるけれど
 歩けるぶんだけ
 あればいい
  ....
砕けた背骨など
切り裂けた肉体など
コルセットで締め上げて
美しく着飾れば
微笑むのは容易い
私は、強い女



人々の喝采も
百万本の薔薇も
救えぬ魂
あなただけ ....
 すべての扉を閉ざしても

 あなたの底から
 見つめている

 あの日確かに
 善と悪の種を抱き

 母なる海から
 夢も絶望も
 朝も夜も
 混沌と在る空の下へ

 ....
  無限大じゃないこと
  見ないふりして
  止められなかった


  蛇口をひねり続けた


  温かいものが注ぎ続けた


  わたしが眠るとき
  ひとり壊れて ....
 立ち止まる午後
 見上げる空
 見下ろす街
 切り取った直線のシルエット
 時は規則正しく歩き
 赤で止り
 青で進む
 直線の上
 歪んで転がるもの
 わき目に時は行く

 ....
  そして何事も無かったように

  日常は流れて行き

  そこに何事も無かったように

  あなたは立っていて

  拍子抜けのふたりの間に

  静寂だけが そっと

  ....
  誰彼の

  人生の一幕を引き受けながら


  幾度の夜をくぐり

  幾度の朝に停まり


  巨大な車体は

  物悲しくも

  満足げにも

  重々しい ....
仕事とわたし どちらが大事 って迫ったら
迷わず 仕事 って答えないでね

せめて3杯目のコーヒーまで
がんばって悩んでね
さんざん悩んだあげく
さも苦しげに 仕事 って答えてね
まちが ....
 誰も気付かない
 雑草に埋もれながら
 濁った太陽を浴び
 くたびれた大地に根を張り

 凛と
 揺れる花びら
 意地っ張りな道の端
 譲れない生き様

 誰も振り向 ....
 しみったれたあんたの背中
 パンと叩いて
 さよならしてあげる
 なんてらしくもない小気味良さで
 バイバイ

 ヘッドライト後にして
 なんとか見上げた空の横っちょ
 さっきか ....
  日常の扉から ちょっと寄り道して
 
  いらっしゃいませ


  荷物をお預かりしましょうか

  溜息をお預かりしましょうか

  洗い晒しのジーンズを着るように
   
 ....
  失望を蹴散らし
  土煙をあげ
  何度でも駆け抜けろ

  轟かせ、蹄の音
  打ち鳴らせ、その道
  燃え立たせ、灯し火

  巻き起こせ、{ルビ疾風=はやて}
  なびかせ ....
 可憐な花の狂い咲き
 醜いですか?
 愛しいでしょう

 あの恋慕の試練から
 身を守る術を
 無垢な胸は、知る由もなく

 狂った瞳は
 もう彼の人しか映さず
 狂った唇は
 ....
自分しか愛せないその人は
満足そうに笑いながら
いつも眉間に皺があった
固く閉ざした
プライドの扉の中の
鋭利な孤独で
冷え切った掌で
きっとワタシは
壊されていたかもしれない
 ....
静かな雨が
かさついた街を
音も無く濡らしていて
それを見つめる
かさついた瞳も濡れていって

静かな雨の
音の無い雨音を
傘の花が
走り去る車輪が
拾って行って

それが ....
 それをさせてくれるのは友人でも恋人でもなく

 きみが生まれてから
 したことのない努力をし
 したことのない我慢を覚え
 優しさについて 事あるごと考え
 煩わしい毎日をどうにか越えて ....
  国語は嫌いでした。
  算数は嫌いでした。
  さりとて体育は苦手でした。
  モテナイ君でした。
  9人兄弟の末っ子で、中卒でした。

  情けなくてある日つい白状してしまいました ....
yaka(84)
タイトル カテゴリ Point 日付
武田さんの歩き方自由詩6*05/8/7 16:26
浮 船自由詩9*05/8/7 5:09
凛 々自由詩8*05/8/1 0:05
旅 路自由詩2*05/7/30 22:22
リングの外自由詩4*05/7/23 6:10
たびびと自由詩7*05/7/20 1:11
そうじ婦自由詩3*05/7/18 10:14
しあわせ自由詩17*05/7/18 7:54
自画像の女自由詩5*05/7/11 0:18
見つめている自由詩4*05/7/9 2:12
罪 海自由詩4*05/7/2 1:20
自由詩5*05/6/29 23:53
再 会自由詩6*05/6/25 4:56
夜行列車[group]自由詩5*05/6/24 2:45
究極の選択自由詩3*05/6/24 2:44
自由詩5*05/6/19 14:15
おぼろ月さん自由詩6*05/6/19 0:55
カフェ自由詩4*05/6/18 17:00
シービスケット自由詩1*05/6/17 20:45
狂 花自由詩5*05/6/15 2:11
狂 愛自由詩3*05/6/12 15:47
静かな雨自由詩3*05/6/11 23:12
きみが生まれてから自由詩4*05/6/7 23:55
マギーさんの手紙自由詩7*05/6/2 23:40

Home 戻る 最新へ
1 2 3 
0.07sec.