plain damageをなんて訳そうかと思い悩みながら師走の
群衆のなか歩いていた
とおもっていたとき

からっかぜが吹きすぎたプルトニウムのからっかぜが
あそこから60キロ半径にあるすべ ....
 私はもともとマンガが書きたかったヒトなんだけれど、絵がぜんぜん描けないのでやめてしまった。しかたないので小説を書こうとしたけどうまく行かない。どうしてうまく行かないかとゆーと、10枚くらい書いたとこ .... 世の中は変わってゆくけど、変わり方はおっそろしくのんびりしていて、どこがどう変わっていくのかよくわかんない。ちょっとずつ変わりながら繰り返し繰り返し続いてゆくボレロのよう。詩もそう、音楽もそう、物語も .... ゴミ箱を探してみたけどなかった
まあ当たり前なので気落ちしない
道ばたの石ころをひっくりかえしたけどなかった
これも当たり前なので気にしない

実を言えば私は知ってる
オズはあの空の彼方に ....
まだ言ってなかったかもしれないけど
きいてなかったんなら覚えておいてくれ
共感はいらない
そんなもんいらねー
私の言葉なんか
ぶっとばしてくれ
ティッシュがわりに鼻かんでうっちゃってくれ
 ....
 それぞれを組むと九つの詩ができます

1.ところ
 A.霧にけむるノスタルジイの森林
 B.磁器の王国
 C.ひとけのない商店街
 D.海のうえを走り抜けるフリーウェイ
 E.動物 ....
しらじらと明るい午後二時の浜辺
空はうんざりするほど晴れ渡り
こんちくしょー嘘だろと思うくらい雲ひとつなく
砂は一粒一粒がそれ自身の光を放ち
そのくせどれもが真っ白で
海の彼方ににじむのは伊 ....
暗い部屋で、でなければ暗い森で
そうでないなら
夜七時過ぎの町工場の隅の暗がりで
(何がなんでも、あくまでも、暗くなくてはならない)
かさり、と微かな音たてて動く物影は
ホモ・サピエンスかも ....
戦争の話をしたもんだから、私が16歳のとき書いた詩を思い出した。意識的に詩を書きはじめて2作目の詩である。

{引用=
 「所有者」

あたしはいつだってあたし自身のものだと彼女は思っていた ....
ぼくの名前はシニ、
でも名前なんてそんなに重要なことじゃない。

その日は朝からひどい土砂降りで、
ときどき雷も鳴っていたから、
サニはとびっきり不機嫌だった。
こんな悪い日にはきっと、
 ....
1.白馬の王子(わたしの巻き毛のリケ)

颯爽と白馬に乗って駆けてくる
巻き毛の王子は
ぶざまな小男でやぶにらみ
しかし王子がパチン!と指を鳴らせば

王子の姿は誰よりうるわしく ....
練菓子のなかの干あんずを探るように
俺はストゥーパのなかを探ってみた

縞瑪瑙がひとつ布に包まれてぽつんとあった
そんなものだそんなものなのだと
以前誰かに聞かされてはいたのだけれど
俺は ....
明日がある
と貴方が言ったので
私はすこしだけ淋しかった

いつだっけ
明日がどこにあるの
と尋ねたら
東北東
と答えたのよね
貴方は

どこからくるのか知らないけれど
明日は ....
仕事中の脳味噌はとてもヒマだ。
だからビスを締めながらあたしは考える。

一日に24時間あるわけで、A勤かB勤の場合は8時間拘束、
AB勤は16時間拘束、C勤かD勤のときは12時間拘束。
通 ....
みどりに腐った冷酷非情の都市よ
海底に眠り死を死んでいるルルイエよ
今こそ浮上せよ

われら人類の歴史は今日
終わりの序曲を奏ではじめる
狂えるアラブ人アブドゥル・アルハザードが
ネクロ ....
俺は「ありがとう」と言った。

朝起きてからずっと目の焦点が合わなくて俺は窓を開けて空は高曇りで
ノーテンキに雀が鳴いていて医者に電話をかけたら予約がいっぱいでど
うしてくれるんだ何か起きたら ....
溺死者は死にたかったの 思想の瀞





歯の痛みわがものとせず皿を噛む

ねむれないひるまを足掻きようもなく

切ればゴミ髪も小指も恋人も

狙われた記憶もなくて行方不明
 ....
雨がしとど降る夕方にさえ
その図書館は
虹のなないろよりも多くの色彩にあふれているのでした

花はバラ色
空は空色
木々は緑

図書館に住む少女たちは
童話の勇気ある少女のように
 ....
歌いたい歌はもう歌われた歌ばかり




聞こえないものを聞き取る見えぬ耳

自民党巨人牛肉米国貴様

手と足をもいでもできるウォーゲーム

憲法にない奉公で自衛隊

台風よ ....
[は]


蜂の翅より
はるかに儚い翅です

はらはらとはなやかに
花火ははぜるので
はたはたとはげしく
旗ははためくので

儚い翅は

はずみはねる春に
はにかみ
はら ....
母と云ふ字は嫌ひ苺も嫌ひ







忘れな君いまここにあるこの菫

オランダの苺囓れば昼間の月

たそがれに水星の見え{ルビ土筆=つくし}生え

春枕翼を持たぬ鳥が飛ぶ ....
騙されたくて朧月夜を散歩する





踏まれて香る芽紫蘇の死
 
液体化するわたし 麗らかで

春眠の教室窓から光こぼれる

米が汗をかいている

汗のようにおちる言葉
 ....
言うまでもなく潰瘍





腕痛めた 腕があるから痛い

服を畳み自分を畳みお休みなさい
 
夜の中で記憶を石にする

ひつじをかぞえるゆめのよう、に。

太古のこのわた ....
[な]


――懐かしい泣き虫さんへ

長雨のなか
なけなしの茄子がなったので
撫でまわして和んでいます

仲間にはなじみましたか
訛には慣れましたか
ないものねだりの
涙を流 ....
[た]


谷あいの棚田に
焚き火して

鯛焼き食べながら
たまさかの煙草を楽しみながら
大義だなあと狸親父

タナバタさんの竹いるか?と
訊ねるがはやいか
竹林から
たっぷ ....
我々はバカなことをしたかったのである。
否、バカなことをするべきときだと信じたのである。

夜9時から翌朝7時までチャットをするとか
明け方4時に大音量でヘビメタを聴くとか
あてもなく売れな ....
考えてみたら・・・オレオレ率と吟醸度は相反するものなのかもしれず、オレオレ率と吟醸度をともに低くするなんてすごく難しいんではないか。実作者はオレオレ率がひじょーに高くてもかまわないと思うし、逆に純読者 .... 髪の乱れを気になさるな。
血濡れた衣も気になさるな。
そなたは美しゅうござります。

この身はすでに腐り果て
ところどころに穴ひらき
覗く腐肉に蛆が這い。
しかあれど
まなこはかっと見 ....
早起きに過ぎる。
セミのくせに早起きに過ぎる。
年寄りみたいに早起きだ。
それとも年寄りなんだろか。

夜勤が明けて、
眩しい日射しが鬱陶しくてたまらない朝、
それでも眠らなくちゃならな ....
堕ちる 堕ちる 堕ちる どこまでなんて知らない
視界は真っ暗ってわけじゃなくて
パチンコ屋のネオンやらスナックの看板やら
妙に見慣れた景色や知人の顔が通り過ぎる
おおい ウォッカ・ライ ....
佐々宝砂(882)
タイトル カテゴリ Point 日付
ゴン太くんとふたあり自由詩12*05/12/13 23:40
昔の駄文「詩の人称について」散文(批評 ...7*05/11/12 16:53
ボレロに耐える−めざせ最強ミーハー散文(批評 ...8*05/11/10 18:08
恋に似てるけどそうじゃないもの自由詩4*05/11/8 16:48
まだ言ってなかったかもしれないけど自由詩6*05/11/8 14:43
快感原則[group]自由詩1105/11/6 21:21
願望充足2自由詩7*05/11/6 2:43
願望充足1自由詩405/11/6 2:31
昔の駄文「他者の発見」散文(批評 ...505/10/29 16:38
The grasshoppers in the rain[group]自由詩6*05/8/16 13:22
幻想の王国 あるいは 詩権神授説自由詩505/8/16 10:51
プルシャプラの石工[group]自由詩4+05/8/2 22:25
明日について[group]自由詩9*05/8/2 22:07
ビスを締める。[group]自由詩11*05/8/2 3:18
クトゥルフ・フタグン[group]自由詩805/8/1 19:09
踏みのめらかし踏みすべり自由詩7*05/8/1 16:14
無季定型1俳句405/8/1 0:14
だいだい色の童話集自由詩12*05/7/31 2:58
普通の川柳2川柳3*05/7/31 1:26
五十音頭韻ポエムは〜ほ[group]自由詩3*05/7/30 15:09
有季定型春1俳句505/7/30 4:50
有季自由律1俳句405/7/30 4:43
無季自由律1俳句205/7/30 4:27
五十音頭韻ポエムな〜の[group]自由詩9*05/7/29 15:13
五十音頭韻ポエムた〜と[group]自由詩4*05/7/29 15:10
豆腐(国産有機丸大豆使用)に注ぐ涙について自由詩4*05/7/29 13:53
オレオレ率と吟醸度散文(批評 ...20*05/7/28 23:31
小塚原道行[group]自由詩13*05/7/28 11:57
クマゼミ(百蟲譜50)[group]自由詩405/7/22 8:15
堕ちてゆく客体としての私自由詩1005/7/21 9:33

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