存在しないものばかり浮かぶ窓
新作の昔話を書き上げる
すいめんに水だった雲ゆれている
飲食禁止の貼り紙食べるヤギ
この声がとおくの場所で鳴っている
赤や黄や緑が春に揺れている
思い入れのある思い出の出入口
春の蟲轟々と蠢く車
満月がめちゃくちゃキラーンて ....
吐く息や言葉で景色がくもっていく
あなたの知らない朝にあなたを知る
喫茶店 メロンソーダ色の記憶
草木たち 話に花を咲かせてる
星はひとみたいに滅んでまた星に
「ないっすか? ナイスな椅子は」「ないっすね」
かき氷みたいな色の穏やかさ
人 ....
十月と早の組み合わせが朝なので、「十月の早朝」は朝朝
客観的にみて、めちゃくちゃ熱情のある情熱的な観客だ
菓子食って菓子なくなって悲しくて 菓子買ってきて菓子か ....
登場人物が小説を読んでいる 読者も同時に読書している
深夜のことクライマックスって呼ぼうかな(なぜなら暗さがマックスなので)
風呂あがりに飲む水道水くらいうめえミネ ....
悲しみを抽象的にした言葉
ノリノリで私は駄菓子を食べている
本来の未来が見本でやって来た
句点の先にある空を見つめてる。
この街を春は迎えに来たらしい
街の喧騒へと溶けていく喧騒
美しい言葉を愛し続ける街
えええぇー!! ここで会ったが100年目ー!?
UFOに乗って夕焼け眺めてる
銀河系よりすこしだけ強い人
あの店の美味しいパンを食べたい!!!!
川柳のように短い糸だった
文末の句点がもってる円周率。
文章の外へ脱字は逃げてった
匿名であなたと話す夜のまち
一度しか鳴ることのない音楽を一度だけの私達が聴いた。
正しさなんて知らないからそよ風みたいになんにも言えない帰り。
とうめいなストローをとおっていった 好きって遠目には ....
文字を操り操られ 繰りかえす
虚無感と空虚な虚空と感無量
本当に何も分からん時もある
熱い展開になってきた焼き肉
明日は明日の 火星は火星の風が ....
夕陽に照らされて打ったツイートだって、いつの日か思い出すんだ
完璧にはほんの少しだけ届かない、完壁という、壁があります。
何年も前に好きだった人が脳内で妖精になりつつあ ....
冬の終わりに桜が咲くように、ぼくの終わりにもきっと何かがはじまる。
それを見れないことは少し寂しいけれど、未来を見れないから持てた希望や、綺麗と思った世界や、笑えた日があった。
冬が終わって春 ....
青空のように真っ青だった空
すごろくをすごくつくってすごす図工
どこかの地層に残っていた涙
ただひとつだけ言えることずっと言う
星ひとつ分の光がありました
くまさんが秘密の蜂蜜見つめてる
詩的な酢飲んで、酢的な詩を読むよ
わたしと同じ声質の犬ですね
きみを夢見てい ....
イコールの募る恋
いこるのつのるこい
イコールへどんどんと足したどんどんと減る恋
いこるへどんどんとたしたどんどんとへるこい
イコールでなく、辛くぐらつく撫でる ....
そこからの道は霞んで未知だった
牛を伴った仙人についての件
具体的な名前で何かを呼んでいる
涙こぼれ水平に戻ってくこころ
パラソルを立てるとパラレルワールドに
僕の目が今日はいい天気だと言う
喋る蝶 翻訳調で翻る
いつだってあの日の声が温かい
重力に運ばれてた命の運命
命運の命たてれば運動に
10000年前の夢を見てた猫
1000000000年前の夢を見てた犬
1000000000000000年前の夢を見てた風
100000000000000000 ....
4月みたいに穏やかなガードレール
すずめたち飛んで時間をつかまえる
暗闇を夜と名付けて光らせた
そこはかとなく底しれない底力
底のない数字と夢へ ....
雪がきれいにふる音のふらないさむく白いつめたいつまさき声のいないそれを作成しゆるさない影たくさん温かく春に戻っていくまぶしいつめたい朝のゆき
人々の戸を二度引くと日々になる
あのころをころっとこころはわすれたい
その日々は日記の内側で生まれた
待っている舞っている魔っている魔王
....
夜景色の鉛筆が書いた電燈
違う宇宙にタンポポは手をふった
短歌より歌詞が少ない長い歌
未来みたく希望になった昨日たち
夜の景色は夜景の色なんだね ....
(歌という文字から可と欠を引くと可なので)不可欠な歌は、可だ。
何かへとお支払いしてるみたいな動作の入るお祓いだった
両片思いって現実で起こる可能性のある現象なのか?
....
のみこんだ言葉が僕の夜になる
壊れかけのゲーム機懐かしい形
夜に降る欠片をいつも見てた人
実在しなかった日々に暮らす手紙
墓のなか きみは後悔し ....
正十二面体たちの綺麗な街
水星に彗星おちる 修正を
物語の上を流れていった紙
作品のように夕陽は固まった
空が茜に染まってる方が西
ラブソングという名前の正方形
いつもの日 いくつもの日々 積もる日々
どことなく小説みたいな口説き方
とどかないこと どこまでもとおい午後
訥々と、読点みたいに続く雨
星色の夜景と夢のなかに居る
足跡が幾何学 雨が円を描く
段ボールみたいに猫に好かれたい
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