その結露がわたしのバス停だった


生きていることは光を伴った


ちょっとした空洞にいる目をとじる


足裏にいつかの雲が乗っている
どの教室も人格に縛られる


九月のトラックが詩を運んでいく


青空が夕陽に染まるまで混ぜる


小さな鳥 痛みに触れるアスファルト


そしてまたいつか優しい夢をみる
下書きは上書き保存するたびに上へ上へと上がっていった


ニコ動の「弾幕綺麗」ってコメントもアイラブユーの意訳かもしれん


脳が2つあれば眠りながら飯を食うことだってできると思う

 ....
暗闇で無音に鳴った星の影


暗闇の時間 目と言葉の間


音と音 その間にいた暗闇


時間の暗闇 永遠の夜の底


くらやみにいつも見ていた星の背中
バランスがバラバラになり薔薇になる


目を瞑るようにカーテンをしめる空


自分では分からない自らのこと


言葉の裏側に眠る虫の声
蜘蛛の糸で結ばれている壁と壁


あまりにも多くを語らない余白


なんの意味もなくて涼しかった日々


理科室の水道 メダカのうたかた


日かげでは私が白く祈っていた
手から一瞬で零れていく瞬き


教科書にない感情と立ち竦む


きみの空洞に夜空が降っている


夏のひかりで優しさを透かしてた
渦まく過去を蝸牛のように引きずる。




除夜の鐘に憧れた児童の、夜色の瞳。




ヘッドホンから流れる星で夜が明るい。
次元を超えて夢をみる枕元


ものがたり ともに暮らした者があり


指先に入道雲を浮かべてる
パラダイムシフトが起きたパラダイス


その星はなくなっていく 繰り返す


お話は遠くはなれて詩になって
無数の数字が詰まった無に夢中


原風景は鮮明になっていく


地頭が良さそうな地鶏の地声


きみの手の遠くにある夏 連れていく
無季自由律書くムキムキな腕で

俺の冷蔵庫魂が火を吹くぜ

タ仏という時間を司る仏

血のついでに心も盗んでいく蚊

アホになることで時空を歪めたい

宇宙人でも楽しめる恐竜展
 ....
あなたの歩みで星が止まるから綺麗だと思う
欠けていく影 低空飛行で会う街
暗記した電話番号の棘が残る眼

壊れるなら誰にでもなれたね



優しく素材を並べ替える音楽室で
入道雲 ....
あのときの瞳と見てる鐘の音


あざやかな後悔の色 好きだった


きみの飛ばした靴に落ちていく空


知らない本の中に知らない夏がある
窓の形で幸せを切り取った


眩しくて静かな庭に眠る雨


人格が曖昧なまま見送った


空が完璧じゃないこと知っている
目が覚めるまで牛を数える

あなたではない夕焼けの犬

果物たちの輝きの果て

最終回の最後に回る

考えているふりをする脳

あっけなく開くフタの静けさ

物語が終わって ....
思考の片隅でパンを食べる朝


{ルビ無意味=ないあじ}であることに{ルビ意味=いあじ}があった


窓の音 いつか冷たくなれるかな


耳鳴りみたいに、きみは宇宙を漂って


 ....
私があなたに話しているのを、そこから見ているあなたがいて、
私が私自身に話しているのを、どこかで見ている言葉がいた。

あなたに向けたつもりの言葉も、結局は自分自身に向けられていたのかもしれない ....
過去形の歩き方で温い無音の影になって朝を待っている。



きみが手を振ったら発光するみたいに約束を喉に沈めた春、表に出さない感情を分かり合わない、脆く引き摺るわたしの曇った声を憶えている。
 ....
段落に無数の恋が落ちている


ぬるま湯に解答用紙が浮かんでる


悲しみの雨に塗り絵が濡れている


日常を綺麗と思う 思っている
その灯りが灯ることの全てがわたしの全てで、公園に腰かけたり、元気そうな集団を避けて歩いたり、目と耳と鼻と口と手と生き物と複数の壁、この部屋での暮らしが綺麗な明るさになれない。

マンションの知らな ....
おだやかな田をたおやかに耕した


綿菓子でまやかしみたいに甘やかし


降っている小雨に触れた傘を振る


生き残ったわたしが星を燃やしてる


優しい場所にひとり取り残され ....
何食わぬ顔で何かを食っていた


葉が落ちる 羽化して浮かんでいく 光


消えていく 生きていく記憶を描いて


小説を超絶饒舌に語る
「短歌短歌……」と繰り返すと「カタンカタン……」となり電車気分を味わえる。



風を浴びながら歩いてるときしか良い文章が思い浮かばねぇ。



鉛筆を削るというのは、鉛筆の命を削ると ....
フィクションに暮らすあの子が空想する


物心つく前に聴いていた歌


いつまでもよくわからない水の色


頬を伝う伝言ゲーム遺伝子の


文を書くのに必要な物語


存 ....
空が何色でも悲しい手をひらく


あの朝は何を託されたんだろう


あなたの断片が刺さりながら暮らす


存在しないから完璧なつばさ


空想を見ているきみの{ルビ瞳=め}のひ ....
最初から降っているのでいつか止むときまで誰も知らない雨だ。



あたたかい涙も時には流れるということぐらいしか知らないよ。



きみといた星が何色だったかを 昼の日差しに思い出 ....
川柳を富士山頂で書いている


川柳をジャングルジムで書いている


川柳を校長室で書いている


川柳を頭の中で書いている


川柳をお昼休みに書いている
半濁音みたいに澄んだシャボン玉


おとめ座のおとめが座り座談会


読書感想文だけを送り合う


直線に囲われ木々は困り顔


きらきらな直射日光と出掛けてる
生きていることなんて、どうってことないと思う。
なつかしい景色の足跡を辿ると、
遠くの心は満たされていく。

眼の奥で流れ続ける言葉は、わたしの一部に過ぎなかった。

言葉ではない物質がこ ....
水宮うみ(881)
タイトル カテゴリ Point 日付
あるひかり川柳3*21/8/30 19:06
絵の具で染める川柳1*21/8/28 13:59
エレベーターの移動短歌2*21/8/28 13:42
明日の音の明るい暗さ川柳1*21/8/24 21:54
ばらばらの言葉川柳4*21/8/22 15:01
その城の白さ川柳3*21/8/11 19:33
幻と思う川柳2*21/8/10 20:00
夜が明るい自由詩4*21/8/9 18:39
明日のこと川柳2*21/8/4 19:53
パラレル離れる話川柳2*21/8/1 19:55
撫でられた川柳3*21/7/31 18:28
辞書はいらねえ 辞書入らねえ川柳3*21/7/25 19:03
日記に地平線を描いた自由詩6*21/7/23 12:30
教科書の中であなたは春だった川柳5*21/7/21 17:50
愛の味 曖昧にまた頷いて川柳3*21/7/17 21:56
フタの開く音あっけなかった川柳2*21/7/14 23:27
印(度)象川柳021/7/14 23:06
言葉の寝息自由詩11*21/7/11 18:27
温度過去形自由詩3*21/7/9 6:34
流るる川柳3*21/7/5 22:01
その灯りが灯ることの全て自由詩14*21/7/3 20:39
雨に触る川柳3*21/7/2 19:31
羽はない川柳6*21/7/1 13:53
電車気分短歌2*21/6/25 18:59
空想う川柳2*21/6/24 18:57
きみの地上に川柳1*21/6/22 17:56
句点のような月短歌3*21/6/19 9:15
シャーペンと消しゴムとノート川柳4*21/6/17 22:01
住む川柳021/6/15 19:13
思わず自由詩3*21/6/14 18:34

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