人を殺してはいけないとおもう。でも人肉を食べちゃいけない理由がわかんない。避妊をきちんとする場合の近親相姦がいけない理由もよくわかんない。わたしはセックスしたくない人とはセックスしない。相手や自分が望 .... 過去の私をキリコロセ。

***

GKって切ないポジションだ。守るのが当たり前で、楽勝の試合では目立たないのが当たり前で、しんどい試合のしんどい瞬間だけ目立って。

***

好きに ....
社会がゆがんでなかった時代、大人も子どももとても健全だった時代、精神病者がいなかった時代、戦争がなかった時代、ヒトがヒトを殺さなかった時代、そんな時代、いつあった?

***

実質上、不快な ....
そう、あんなところを抜けてゆくんだ。
寝ぼけた猫に道を訊いたってだめだよ、
古いゴミ箱の脇にいるちっぽけな蜘蛛、
テレビの後ろの埃にまみれたカマドウマ、
そんなやつらだって実は道を知らないんだ ....
ぬばたまの闇の髪持てる乙女よ
汝が思ひ出の道をたどれ
我が元に来たれ我が元に戻れ
汝に相応しき唯一つの生を求めよ

漆黒の夜の瞳持てる乙女よ
我が娘らと楽しき鳥屋に宿れ
我が娘らと唄ひ踊 ....
指はいりませんか?
イキのいい天然物の指です
指はいりませんか?

いまどき流しの指売りとは珍しい、と
呼び止めてみたらごく幼い少女だった

どの指を売るのかい、と
訊ねてみたら箱を差 ....
お気に入りの毛糸のベストが
母が赤いいちごを編み込んだベストが
もう入らなくなってしまったと気付いた十二の春

すこし悲しいと思ったのは
自分が大きくなってしまったからなのか
ベストが小さ ....
 ぼくが生まれ育ったのは、田舎の城下町だ。田舎っていっても、一応は県庁所在地なんだけれどね、それでも田舎は田舎さ。ぼくがちいさなころはまだ田んぼがあったし、春になれば土手にはノビルが生えた。よく採って .... しおからい空気が鼻腔をくすぐるので
目覚める
茶色く変色しているだろうごわごわの髪に
手をやりながら起き上がる
腰が痛い
かつての習慣を再現してもほんとに意味がないなと
ひとりごちてそれで ....
ルビのなかにきみはいない
もちろん
カタカナばかりの心地よい音の連なりのなかにも
つまり説明しなくちゃ
きみには決してわからないだろうけれど
いやきっと
説明したってきっとわからないんだけ ....
最初に言っておかねばならない。私は経験を重要視するわけではないし、軽んじるわけでもない。私は経験について中途半端な考えを持っている。経験は重要な場合もあるし、そうじゃない場合もある。経験しなけりゃわか .... おれ、カサかぶってんの嫌いなんだな。
馬鹿に見えるからな。
どーせ馬鹿だけどな。
ほんでもここで休むときはカサを外すよ。
外すとイッポンダタラと見分けがつかん、って?
ああ、おれの方が馬鹿だ ....
ボトル開けてください
マスターは無口で気楽
狭い店内は薄暗く
窓の外にだけ鮮やかな色彩

まだ呑めるまだ夜は浅い
高い酒を黙って呑む愉楽
突き出しの菜はほどほどに辛く
心の中でだけ送る ....
1)
そのあとは
熱きシャワーを顔に受く
髪にまつはる潮の匂ひよ

 (折角の日曜を磯釣で潰すなんてあのバカ男!許さない!)


2)
いざゆけよ
バージェス{ルビ頁 ....
与り知らぬ夢とやらについては唄うまい
また妄りに愛についても語るまい

汚穢のゆきつくところは清浄な海であり
死の向こうにはただ清々しい虚無がある

だから私は信じないし
だか ....
世界中の誰も知らない理由で
あなたの小脳は壊れてゆくらしい
あなたの父親がそうだった
あなたの子どももそうなんだろう

昨日わたしは清涼飲料水の検品をして
二万本に一本の割合で出るという
 ....
彼には両脚がないのだけれど
戦場に行ったからではない
戦場に行ったジョニーの内面
彼とは違うジョニーの内面に
わたしとて
全く興味がない
というわけではないが
そういうゲージツ的かつシャ ....
美しい毒の娘は嘆息する。
夢想のうちに語られた毒の娘は、
夢想なのであるから、
ありえぬほどに美しい。
毒の娘が生まれ育った園も美しい、
毒の花園に咲き誇る、
白い鈴を垂らすPieris  ....
彼は待っている、
おおきな手と長い腕をひろげて、
彼は待っている。

彼はひとつの特権を持っている、
おおきな手と長い腕をひろげて、
彼は特権を行使する。

しかしその特権をどんなに行 ....
鏡像のフィールドに投げ込まれるボールは
一つではないマルチボール形式だからボールボーイたちに
厳しく言っておかねばならない明日から
ブラジルへの旅がはじまるのだから船便に
預けたまま忘れた荷物 ....
なるようになるさと笑うあなたの
ぶよぶよと肥大した自我が
ゆっくりとわたしの肝臓を潰しにかかる
あなたの肺は紙でできているから
煙草を吸って黒くなったら交換すればいい
でもわたしの肝臓は
 ....
怪談をひとつも話すことなくて盆を迎える死者はいづこに

迎え火も送り火もなき軒先にちいさくあかく煙草の明かり

花火消えて火薬の匂ひ漂へるここは戦場明日は戦場

左手をなくさなかった砲兵が ....
書くことがないと書くなよ書き方がわからんのだと認めなさいよ

手癖足癖なくて七癖悪い癖癖毛と巻毛は違うよキミィ

掘り下げる気なんかないね彫り上げるつもりはあるよゲージュツ家だもん

語る ....
「ラブアンドピース」緑川ぴの
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=128847


アオザイの揺らめきはあのときのままではない。アオザイは民族衣装なので ....
先月私は「猫とたんぽぽ」と題した短い散文をここに投稿した。25ポイント入ったら消すとコメントに書いておいたところ25ポイントかっきり入ってしまったので削除した。私本人は、「猫とたんぽぽ」という私の散文 .... ごく素直に言葉を吐こうと努めながら私は人形化してゆく 人形化してゆく身体はメタリックかつ非人間的 かというとそんなことはなく シリコーン樹脂製の肌は白く滑らかに人の肌よりも美しく私は自分の美しさに怯え .... ぼくはおおむね
ぐるぐる車を回すネズミみたいに
生活しているが
好きでやってるわけじゃないんだ

言い訳しているんじゃない
言い訳じみてきこえるだろうけれど

昨日と違うことをやりたい ....
阿久悠が死んだという話が
その日の俺には一番の大事件だったのだが
彼女にはそうでもなかったらしく
朝のコーヒーはインスタントだった
そういえば今日だけじゃなくて
毎日インスタントなのだがそれ ....
私は輪廻を信じないのだけれど
ねえ、ジム、それともジムソン?
へびつかい座ホットラインなら
あたしは信じる
だからある日きっと
あなたからの連絡がくる、と
あたしは信じる
あなたが星から ....
すべてが逆転するという学説もあったんだそうだ
時間さえ逆行するとも言われていた

じゃあぼくたちの親が
冷凍棺桶から起きてきて
またぼくたちを叱ったりするのかな
そしてぼくたちはまた小さく ....
佐々宝砂(882)
タイトル カテゴリ Point 日付
カモノハシのパンセ3[group]散文(批評 ...3*07/12/22 1:32
カモノハシのパンセ2[group]散文(批評 ...207/12/22 1:29
カモノハシのパンセ1[group]散文(批評 ...407/12/22 1:25
井のなかの自由詩207/12/16 18:31
キシキルリルラケが乙女に唄ふ唄自由詩307/12/15 0:32
指売りの少女[group]自由詩6+*07/11/25 22:53
赤いいちごのベスト自由詩1007/11/24 2:13
障子の影散文(批評 ...4+*07/11/23 20:13
海は凪いで自由詩407/11/20 0:00
ルビのなかにきみはいない自由詩407/11/19 23:50
「経験」とは「不可逆な変化」である。散文(批評 ...13*07/11/12 21:36
片々しいやつ自由詩3+*07/11/2 23:02
創書日和。酒 【ねえマスター?】[group]自由詩4*07/10/26 6:48
4×5 短歌篇短歌607/10/18 22:03
信仰告白自由詩107/10/6 22:50
Sweet Genes自由詩8*07/9/28 5:23
創書日和。淡 【てのひら】[group]自由詩1*07/9/28 4:58
Arisaema serratum自由詩0*07/9/4 3:01
おおきな手と長い腕自由詩3*07/9/2 5:45
Kick-off自由詩107/9/2 5:37
こいうた自由詩3*07/8/25 1:54
迎え火送り火短歌307/8/12 22:55
彫り上げろ!短歌2*07/8/12 22:34
「ラブアンドピース」に対する異議申し立て散文(批評 ...20+*07/8/8 5:38
猫とたんぽぽ再び&感動に関するまとまらない考察散文(批評 ...2+*07/8/7 17:54
あいかた自由詩0*07/8/3 4:50
まっすぐ自由詩207/8/3 2:50
戦争よりセックス!自由詩9+*07/8/2 23:09
創書日和。星 【遙かなる光はすべて天の星】[group]自由詩5+*07/7/30 13:36
創書日和。窓 【青方偏移】[group]自由詩407/6/27 11:10

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