眠いとき、私は動物みたいな目を持っている、

あさやけ、

白い虫の羽根が窓からの光に舞っている、

青い雷が地平線から、
私の朝を満たしている、

身体が溶けていくような毎日です、 ....
春の匂いが、頭の中を灼き尽くす。



2月14日(水)、
 夜、ヘッドホンで古い音楽を聴きながら、花片だらけの闇の中で、僕は書く。

 僕の頭の中には考えが不足していて、人生は分裂した ....
兎みたいな。季節感と、昔の記憶。
子供の頃は、RPGをしていると、
数学の秘密に触れているみたいだった。

ΦとかΠとかrとか。
数々のばらばらと、藻の色をして浮かぶ、
谷底の集合論、ドッ ....
好きで、好きで、好きな気持ちを抑えられないときは
好きとあなたに言うんじゃなくて、
あなたの力になりたいし、あなたのことを祈るだけで、
私は生きていて、本当に幸せだと感じます。

あなたはど ....
1月26日(金)、
 社会的に穏便に生きていたい、そして人と交わりたい、と思うと、無理をしなければならない。でも、人と話したい。うまく話せなくてもいいから。人との間の壁を、一時的に、もしかしたら錯覚 ....

 ディスプレイの向こう側の壁に、ポロックの絵の複製を貼っている。落ち着いて座っていられないときや、動悸がするときなどに、僕はその絵を何となく見ている。

 ビル・エヴァンスのピアノには死の匂 ....
血の中に直接
空間を溶かして
足を腐らせる(肩が落ちていく
弱った気分のままハイになっていく

陸上にいた私
私がいないなんていう歌の台詞
指先が痛いときにしか書けないよ

血がビタ ....

誰も私を知らない。
誰も私を買えないし、
私はどこにも売っていない。
私は、甘えている?
私は、小さな小さな私の国で、
冷たい風の匂いを感じている。

例えばそれは本の中に。
例 ....
1月23日(火)、
 昨日まで五日間、入院していた。自殺に失敗して病院に搬送されたのだ。二日間意識を失っていた。目が覚めてからは、死にたいという切羽詰まった気持ちが消えてしまっていて、何だか何もかも ....
空っぽの夜を生きている。
この地球上には全ての人類を酔わせるだけの情報があって
物質たちが動いている、とてもやかましい。
雨――退屈が好き。ここが、全て。

みんな普通の人間だ、と信じたい。 ....

不思議な、影の力が湧いてきて
死ももう遠くなくて、僕は空っぽになる
死ぬほど身軽になって、半分天国で生きてるみたいに

全ては思い出に変わる
死んだら思い出は何に変わるだろう?

 ....

美しいような、やましいような、奇妙に研がれた気分です。

この本?、この本には詩の息吹がかけられています。ま(だ)新しい本です。
この本は、特別な薬効で私の目蓋の裏にあります。

生き ....
幸福とは時間が過ぎていくこと、

私は幸福の中で選別する。
夢は青いたゆたいの中で泡のように弾け、
私たちの本の隙間にはエンドルフィンが充満している。
偶然作られた宇宙にはそれ故の笑みがあり ....
心には川があり、
その汀に宇宙はある、
そこでは死んだ人たちも生きていて、
私は彼らがみんな大好きで、彼らは、
カプセルみたいな私の心を、
ぶち割ってくれる、
私の心は水になる。

泣 ....
朝が砕けて 光は消えた
悲しみのない 破裂した日々
私の靴は 磨り減っていて
終わりの旅に 今日も出られない

静かに 光る あの太陽が
幾億の夢を灼き尽くしていく

消えない痕を 肌 ....
全て、去っていった。
僕だけの夢を抱えて、僕もまた去っていくのか。
ともかく僕には友達がいた。
いたはずなんだ。
夢見るのをやめるには、僕はまだ早すぎるのか?

ここは寒い。天国のようだ。 ....
愛着心の余りある感情に、時計の針を噛む、
キーボードは、とてもプラスチックで、かちゃかちゃ鳴るのがいいです、
待って欲しい!、って、ビーカーの赤い目盛りに声を掛けるみたいに、
舐めていく感情の舟 ....
同じ世界の波の中、私たちは頭にいわゆる海を持っている、
それぞれが浮いて、果物みたいに、……新聞記事が沈み、
その記事の写真では政治家が失脚し、皮肉を書かれ、
けれど欄外には、割れた貝が虹色に散 ....
遠足の朝、
運動会の朝、
朝の匂い、
光の鈍さと透明さ、
失望、失望の朝、
こんな朝、過去はどこにあるのだろう?、
宇宙はどこにあるのだろう?、

感情で遊ぶ、
遠い昔の感情で、
 ....
私はあらゆるボタンを押してまわった。
dボタンで全てが消去された。

リズムが揺さぶる葉っぱたち。
頭の中の音楽に、全ての有線が断ち切られていく。

何もかもが静止した通りの中、揺らめく人 ....
季節の猫に触れてはいけない、
音楽は常に涙でいっぱい、
頭をもたげて、
性格とは離れて、

乾いた風景、
どこを見渡しても、喉が渇いていて、
光を浴びて、虹色で
マングローブみたいで、 ....

眠いとき、私は動物みたいな目を持っている、

あさやけ、

白い虫の羽根が窓からの光に舞っている、

青い雷が水平線から、
私の朝を満たしている、

身体が溶けていくような日々 ....
(「流れる川を、君は知っている?
 銀の川、金の川を、
 夜の底をずっと、流れる川を。」)

誰も、ここには帰ってこない、
 世界の輪郭が、藍色を保っている、
僕の目の底に焼け残った数々の ....
ねえ、まゆさん、そこは寒いですか?
この世界の終わりは、僕には懐かしい
世界には鏡のような川や、一万年も時を経た石造りの建物があるといいます
それでも僕には、まっすぐに張り詰めた白い凧糸の方が美 ....
あちこちに報知器が置かれていて、
街では大きな物語が流れている。

私はここにいないのに、
死体は道路に転がっていて、
それを避けて歩く限り私は存在しないと、
標識に書かれていて、
私は ....
空の甘い匂いがします。今がいつの季節なのか分からなくて、目眩がします。卵細工の中みたいな明るさの中で、空想を組み立てていくことは楽しいです。遠い知識や、場所や、言葉は、回転する小さな粒のようです。粒は ....
寒い 君の隣りでも 僕は朝焼けを見ている
泣き虫な あなたが 怪我をしないよう
安定剤を 飲む 感情は痛いから
痛いから 宝物をうしなうから 予感がしてる
死の予感 僕はここにいないから ....
宇宙の中と、銀河の中と、機械工場の中では、
同じ音が鳴っていて、
その中ではピンクの火花が弾けている。

そこにあって同時にここに無いもの、
例えば指先の痛み、
モミの樹の林の遠景、
桜 ....
ドアチャイムが鳴ると、
私の体液が震える。

脳髄までが孤独になったような、
ひょっとしたら私の終わり、

私は上の空、
上の空で生きてる、

苦みの空で、
ひとり泡立つ身体を抱え ....
右に行けば心臓が
左には肺の痛みがある
今朝死損なった声帯の
(母子が)
妙に
かゆい

欠けた大空の脳漿が
明るく青く漏れて来て
折れた魚がとってもイギリス訛りで
紺碧の根を枯ら ....
由比良 倖(202)
タイトル カテゴリ Point 日付
眠気自由詩5*24/2/23 6:59
日記、メモ散文(批評 ...2*24/2/23 6:55
ネイビーブルー自由詩4*24/2/4 18:50
好き自由詩324/2/4 18:49
最近の日記散文(批評 ...2*24/2/4 18:45
ひとりのメモ散文(批評 ...3*24/1/27 2:18
ブルー自由詩3*24/1/26 2:53
オルゴール自由詩324/1/26 2:43
入退院後の日記散文(批評 ...124/1/26 2:15
自由詩223/11/17 7:13
願いごと自由詩3*23/10/17 20:29
気圧自由詩223/10/17 20:28
青い夢自由詩1+*23/10/17 20:26
巡礼自由詩3*23/10/15 10:29
終わりゆく日々自由詩1*23/10/15 10:04
退路の夢自由詩223/10/15 10:01
自由詩2*23/10/9 21:26
コネクト自由詩1*23/10/9 21:25
光の朝自由詩223/10/9 21:25
リピート自由詩4*23/10/8 10:33
うつつ自由詩3*23/10/8 10:30
インターゾーン自由詩123/10/8 10:25
夜の底自由詩2*23/10/6 13:44
手紙自由詩223/10/6 13:43
アーキテクチャ自由詩123/10/6 13:40
スナップ・ブック自由詩2*23/10/5 13:20
願い自由詩023/10/5 13:13
永遠は自由詩2*23/10/5 12:54
理性自由詩2*23/10/4 10:46
無題自由詩1*23/10/4 10:34

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