ムーミンを 見ながら洗濯 たたむ日々 
なってみたいな ムーミンママに
ゴミ袋 持って各階の ゴミ箱回る
今日のわたしは ゴミ収集車
消えちゃいたい
消えちゃいたい

融ける雪みたいに
はらはら降る桜のように

誰にも迷惑をかけず
誰も悲しませず
消えてしまいたい

そんな夜もある

だけどわたしは人間で
 ....
春うらら 喪服で出掛ける お買い物 喪の色を 深く染めにし 春の雨 褒められし 叱られしこと 思いだす
深夜の病棟 祖父の横顔
本当に欲しい物を 手に入れる旅に出かけよう
必要な物だけ鞄につめこんで
きみは ひとり 旅に出る

大きな山脈も 美しい谷川の水も
たくさんのビルも 小さな村も
まるで どこかで見た景色
 ....
耳をすませてみてよ
聞こえるかい ギターの絃のはじける音
シンセサイザーの 機械的に透明な音
地を這っていくような 重たいベース
いくつも重なり合うドラムの心拍数
張り上げたボーカルの肉声
 ....
tiny boy 笑っておくれよ
どうせ石ころ同然の人生さ
1ペニーの価値もない

tiny girl 笑っておくれよ
どうせごみ同然の人生さ
1ペニーの価値もない

イーストエンドで ....
天国から地獄
たった一日のうちに
よくもまぁ これほど浮き沈みできるものね

楽しかった時間も
幸せな気分も
たった一つの悲しいことに
覆い隠されてしまった

もったいないと思う
 ....
心が干からびる前に
できることはあっただろうか?
言葉を失くしてしまう前に
言うべきことはあっただろうか?

伸ばした手は虚空をつかむ
無数の手が天に伸ばされる
それぞれの手は繋がること ....
走って 走って 走って行く
走った 走った その先に
何も見つからなくて
途方に暮れた女の子

走って 走って 走って来た
走った 走った その道に
何かを落してきたの?
そっと振り返 ....
るりるりるりら るりるいら
はりはりはりら はりはいら

瑠璃色のグラスに 祖母が水を注いだ
古い民家のちゃぶ台で 縁側から射す光が
グラス越しに ゆるりゆらめいて
幼いわたしを 魅了した ....
町の人は言った
「女の子は宝石が好きなのよ」

今日も行商人の男が
小さな宝石を売りに来る

娘たちは彼を囲み
一つ一つ宝石を手に取って
ため息をつきながら
金持ちが買って行くのを見 ....
春風待つ 秋風吹く
夏風邪ひく 冬枯れの野を見る

ああ あなたはお元気ですか
こちらはぼちぼちやっています

あのときの強い気持ちも
過去へ 過去へ 流れて行く
それでも鮮明に思い出 ....
強くなりたいと歌うのも疲れたよ
強いと称えられる人も 結局弱くて
強いと思い込んでいる人は 弱さを知らないだけ

大人になれば 少しは変わると
たしかに 信じた時もあった
いつからか 気づ ....
わたしをころしたのはなに?
わたしをころしたのはだれ?

おおくのしがらみが
たくさんのひとのおもわくが
わたしをころしつづけた

かこはけせない
いまのわたしは ころされたわたしをお ....
夜明け前の6時、トイレに行った凪は、喉もかわいていて、
台所にお茶を飲みに行った。
すると、カサカサカサカサと耳慣れた音が聞こえる。
ハッとしてリビングに飛び込むと、そこには大福がホタホタと歩い ....
冴え々え光る三日月と
冬の冷たい夜気の風
今一度(ひとたび)正常な神経を戻せるようにと
ただただわたしに降ってくる

(赤子が欲しけりゃ薬など
 飲まん方がいいんだけども)

あれほど ....
横向き 横向き
オチオチ歩く
横向き 横向き
カサコソ歩く

オチオチオチオチ 一匹で歩く
カサコソカサコソ 大勢で歩く

川を泳いで
道を渡って


道を渡って 車に轢かれる ....
タバコを一本吸う夢を見た
しけた不味いタバコだった
そういやわたしはあれを一度も吸ったことがない

「一本目は不味いもんだ」
「二本目で上手いと思ったら中毒だ もうお終いだ」
と予備校の歴 ....
「もも色の風だよ もも色の風だよ」
と誰かが言った
そんなはずはない 
冬の真っ只中なのだ

「もも色の風だよ もも色の風だよ」
とまた誰かが言う
窓を開け のぞいてみると
確かにもも ....
永久(とわ)に続く幸せを
いつしか求めていた青い鳥
夜明け前に ふと気づく
限りあることを

やがて羽ばたく
血を受けた我が子に
やさしいキスをして
今一度(ひとたび)の夢を見よう
 ....
枯れた花に見る真実
まよいごと 一枚 二枚……
人の口の端に乗れば
偽りの空

一度も 一度も 口にせず
そのまま終わったとて
誰も知ることはない
それは 存在しなかったのと 同じこと ....
茜空 茜雲 茜風 茜夢
とどかない 祈りはどこへ
神さまの知る処へ
いつか失くしたもの
取り戻せる日は来ない
大きさを知り 涙ぐんだとて……
何よりもほしがる子どものように
ただほしがっ ....
ねぇ こっち向いてよ
誰としゃべっているの

ねぇ こっち向いてよ
何を考えているの

嫉妬の始まりはみんなこう
恋人でも 友達でも 両親でも

さみしい って気持ち
愛されたい  ....
心の中に 好きな人がたくさんいるというのは
とても幸せなことだと思うのです

誰かを好きだと思うと
ぽっ ぽっ と
花が咲く

誰かを愛しいと思うと
ぽっ ぽっ と
明りが灯る

 ....
ひらりひらりと舞い飛ぶ運命
ふらりふらりと舞い遊ぶ夢

決意をするときはいつも一人

夕焼けに包まれた川べり
ザーザーと雨の降りつける高架下
オリオン座の輝くマンションのベランダ

 ....
あふれ出す愛しさは
だれにも止められない
わたしの持つ愛しさは
他のだれのものでもない

知らない気持ちを知る
それは一人ではできないけれど

やがて夜が来て
愛しさは募って

 ....
また明日って
言えるっていいね
また明日って
手を振りたい

夕暮れの街
帰る場所
いつも それを 求めている

夕餉の匂い 玄関を開ける音
「ただいま」と
言いたい
いつでも ....
凪 ちひろ(56)
タイトル カテゴリ Point 日付
ムーミンママ短歌113/4/16 14:24
ゴミ収集車短歌013/4/16 14:17
消えちゃいたい自由詩913/3/27 0:10
喪服俳句413/3/22 20:09
喪の色俳句4*13/3/22 20:09
深夜の病棟短歌413/3/22 20:08
ひとり旅自由詩413/3/12 11:40
live(ライブ)自由詩413/2/22 0:37
笑っておくれよ自由詩4*13/2/17 20:49
天国と地獄自由詩7*13/2/7 21:18
Hands Up!自由詩7*13/2/3 23:33
ヒュプノスの眠り自由詩6*13/1/31 23:39
るりるりるりら るりるいら自由詩8*13/1/31 22:40
アンテーゼという娘の物語自由詩4*13/1/30 10:57
季節恋歌(きせつれんか)自由詩2*13/1/29 21:18
強くなりたいと歌うのも疲れたよ自由詩8*13/1/29 2:14
どろにんぎょう自由詩1*13/1/28 0:57
怪奇 うさぎの大福大脱走散文(批評 ...3*13/1/18 18:13
月の子自由詩10*12/12/19 22:02
自由詩612/12/7 22:30
タバコを一本自由詩7*12/12/5 22:07
もも色の風自由詩10*12/11/29 20:37
青い鳥の未来自由詩612/4/27 22:56
初夏の宵自由詩112/4/27 0:16
自由詩312/4/27 0:15
愛の砂漠を行く自由詩212/2/20 23:20
好きのエネルギー自由詩512/2/20 23:15
君が何かを決める時自由詩312/2/20 23:09
さんせっとららばい 3   ファンタジア自由詩312/2/10 23:31
さんせっとららばい 2   夕暮れの街自由詩312/2/10 23:30

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