はなしたい

とまれ とまれ

おわらないえいえん

とおのいてゆく

となりあわせのふたり

しんとはれた そらに

しずかにうかぶだけ

my die early

 ....
右腕の熱さ
外した眼鏡
あなたの夜

月にうつる
ふたり
言葉を失くした

知っているのは
生きていること
それだけでいい
いたんだままのきせつ

みつからないりょうて

だれかがきりそろえた

めにうかぶせみしぐれ

よぶこえはぐんじょう

もえつきるまなざし

はがれたつめ

かさなりあうほ ....
あなたのすむまち
おいで、なんて
たくさんのほし
てらされて
わたしはばくろする。
みにくさ、
おろかさ、
したたかさ。
いきができなくて
みっつめのきせつ
つきをみあげる。
あ ....
見つけた
例えればそれは
同じ幻覚。
あのひと、使ったの
わたしは使わずに見る
興奮も高揚もない
一辺倒の闇。
全くその通り。
とじても
あけても
星の音みたいに
朝と冷えた肌
 ....
大事なひとの訃報
全身の痛みのなか
苦しんで苦しんで
生き抜いた

あなたの顔が本当に
天使のようで

最期まで気遣いしていた
代われなくてごめんね
何よりもありがとう

あり ....
レンズを覗きながら
薄い爪を撫でる

降り続く光を
捕まえたいなんて

何度も何度も
裏切ったのは

生まれた日の呪縛
死ぬまでの地獄
ぽたぽたと流れた
今までのこと
なにも生まないからだ
光合成の邪魔をして
見映えと少しの知識を
着て食べてすり減らす
また月が欠けてゆく
だれかのせいにして
今日も言い訳をする
部屋 ....
ぼくら背中合わせで
羽根を千切った
きらきらきら
昇華してゆく

世界を残して
すべて消えてしまう
きらきらきら
海になって
ぼくらは再生する
昔の夢を見て泣いた

私は時計が読めない
時計が何か知らない
ルールを知らないから
怒らないでほしい

いつの間にか覚える
日常を書き留めて
自分と結びつける
静かな朝に
とおくとおく
列車の音がする
私達のあらましを
紙に綴った日
小さな子供は
おろかしい大人を
黙って観ていた
列車が走る音に
夢を重ねて
塞いだ夢を見た
突然のことで
夢と認識するまで
時間を要した

二日間眠った

二日前のことは
まるで覚えていない

他人は入り込んでくる
夢だけならいいのに
冷えてゆく
皮膚のおく
呼び起こす、感覚
ふれて

無機質な配列と嗜好
渦のなかに留める

すべてのはじまり
螺旋を見上げている
この先死ねるまで、
独りで生きること
決めて10年以上経過

ほらね
手に入らない

寿命があるなら
さくらを見てみたい

家族がほしかった
ひだり、みぎ、
まえ、うしろ
ぬいあわせる
ずっとずっと
おわらないえいえん
はだのさかいめ
たにんのすきま
たいじしてゆく
しらないかお
かくれんぼ
とまる、あるく
きみがのこしたもの
ぜんぶかたづけた
ゆめもことばもきおくも
とおのいてゆく

あとはこのからだだけ
やっときみとおなじ
ばしょにいける

きせきはおきない
きみがゆるさないこと
 ....
夢魔がきみをつくりだす
うみねこがとぶそら
となりあわせのふたり
ひどい言葉をさえぎる
悲しい記憶たち
散るばかりの日々と
抉り続けたこの胸を
いつかの日に
きみへと返す
海のいろを ....
あたたかい
舌が落ちる
膜の内側
このまま
撃ち落としたい
叶わないけれど
愛くるしければ
朽ちる様を見たい
この左手を引いて
ひとときの
おわりのはじまり
映された暗闇が
温かいのに
苦しくて

この髪この声が
のびてゆく先に
ふれたのは月光

冷たいひかりを
ひとつだけ
静かに受け止める
嘔吐は呼吸
右側の閉塞
麻痺した瞼
綴じる日
横倒しの朝焼け
虫が鳴く
鳥が往く
この手で塞ぐ
残骸な世界
ずっと
夢を見ていた
あの日から続く
今日までの連なり
迎えに行けない
海のうえ
石のした
土のなか

此処で感じている
きみの体温が
幻だって構わない
今年の夏も
もうすぐ終わる
生きてるうちに
何回生理があるかな
ぼうっとしながら
打ち上げ花火の音を
聞き分ける
次の瞬間には
こんな状況の
自分を呪っている
あたらしいくうき
深く呼吸をしてみる
月は満ちて ....
私のかなしみが
のりうつるなんて
いつわり

ふるえた
ことばは
宙を見ている

拭えない色
息をころし
ここにいるだけの
花になる
なくなってしった
なくした
ついていきたい
つきたい
無くなって識った
亡くした
吐いて去きたい
浸きたい
雨のおと
あと
魔女になる
わたしに
閉じ込めたい
たったひとつ
ふれた
あの眼の奥
同じ
死のにおい
きれいな蝶
ひらひら
この指に
殺された
あたなが丁寧に
あたしの髪を解く
そのあとで
手足が繋がる

肌を研くヤスリ
あなたの体は血液が滲む
あたしにはそれがない
人形のまま傍にいる
完成するまで
飼育はつづく
語り尽くせないけれど
日々の糧と健康で
働けることに感謝

こうしているだけで
心責してしまう

お湯を沸かして
お茶にしよう

忘れたりしない
君愛し
浸す月觀
満ち足りし渦
儚き望郷
払いのけては
不徳に興ずる
闇耽し
日傘の下
愛描の舌
妬かれては
募りし吐息
わたしのひたいを
ぬらす、ひかり
なまえをよんで

かしこいねこは
ここでねむる
なまえをおぼえた

つまさきが
やがてとどくまで
わたしのてのひらを
ぬらす、ひかり
斜陽のひと
小さな名前を繰り返す
夏の日が
あんなにも眩しい
真剣な寝顔へ
薬指の紅を
つうっと撫でる
暖かさは直ぐ其処
着地だけは任せて
まるで死刑台
(138)
タイトル カテゴリ Point 日付
ああ自由詩118/2/2 0:12
雨が降る自由詩117/6/25 21:48
骸炭自由詩016/6/24 22:22
螢雪自由詩016/6/23 20:42
事象自由詩015/5/20 17:07
金色自由詩013/12/16 21:53
白道自由詩113/10/5 2:31
潮時自由詩113/6/28 0:11
銀貨自由詩313/6/26 20:51
白目自由詩213/5/3 4:43
愚手自由詩613/5/1 23:29
化石自由詩313/4/25 0:22
兌換自由詩013/3/31 23:49
河岸自由詩013/2/13 22:20
夜歩自由詩313/2/10 23:51
奥地自由詩013/2/7 22:35
型紙自由詩113/2/6 2:41
残骸自由詩312/12/27 19:38
未草自由詩312/12/23 20:10
遮音自由詩012/9/2 3:35
連鎖自由詩112/8/16 1:12
花火自由詩112/8/5 0:43
麝香自由詩212/7/16 0:16
不治自由詩012/6/1 0:06
美音自由詩312/4/23 21:04
飼育自由詩112/4/12 1:01
挿絵自由詩312/4/4 23:42
氷雨自由詩112/3/20 22:48
神様自由詩212/3/18 23:32
薄皮自由詩112/3/15 0:28

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