風車持たされてまるで地球最後の日の雷鳴を聞きに行く

廃苑に降る雨だれは翠いろ 未熟のような薫りをたてる



あの、光。終わった後のヒメボタルの辿りゆく闇。がわたしの ....
由々しいの
わたしの 、って指差したら男のひとが帰ってくるの

地獄ではあるまいに鬼火が綺麗 ゆっくり曲がって、次のカーブは

つかれた、と溶け出すひとの背中から湯船に投影す ....
{引用=古、天地未剖、陰陽不分、渾沌如鶏子、溟涬而含牙。}

同じうた繰り返してる 手を繋ぎながら 潮風の方に向かって

噛んで 抱き潰されたい ライナスの毛布のようにいつも一緒に
 ....
トンネルを二つ 国道一つ越え来ましたわたし 呼んでください

{引用=
(来ちゃった〜)
(なんてのは待っている人のいる人のやること)
(物言えば唇寒しっていうから手紙を ....
夏。無風
係留されたボートからいっせいに飛び立つ朝焼け

 コップに一つ白い星を沈めて
 ストローに口をつける
 ふぅってふいてごらん、て言われるままにしたら
 透明な水の中で
 ぱ ....
{引用=
春風でいるのに飽きて女子校に通っています。いま、正門です。


セーラー服の女子高生達とすれ違う。
笑い声が眩しい。
紺色のハイソックスにハルタの革靴を履いている白昼夢。

 ....
{引用=
つま先にお花がある。
久しぶりにぬったペディキュアの赤。
たくさん走ったから、削れてお花の模様になってしまった。


ちょうどいい話のネタは見つからず屋台の下で無口でラーメ ....
 
{引用=
この部屋の時計はきっかり五分遅れている
きっかり五分ぶん、わたしたちは夢をみられる



重くなる身体が月に照らされて安息日なる少女の船出

屋根があれば少しはましで ....
{引用=
なにがあっても大丈夫。


風の吹かないビル街で弟に買われて私は姉となります

前世ではたいへん功徳を積みまして砂浜で眠る金平糖貝

天使度の高い子たちがくるくると柄杓を ....
好きだなぁ、と言ったきりでドライビングシアターまでの道は雨降り

君を乗せたフェリーの中の自販機で【あったか〜い】が揺れてるだろう

よき人がコンビニおでんを揺らしながら日付を越えて帰って ....
  

ほらあなに住んでる人の思い出の中の花火の柔らかい音

秋雨が町人たちに配布され各々胸の谷間に降らす

地下街になるんだって言ってミニカーを埋めた砂場に雨が拡がる

銀杏が一つず ....
女の子たちが凹むとあらわれる海をババロア洋と名付けよ

桃ひとつ燃やした後の青年が凭れて眠る万緑の壁

制服のスカート  微風  翼もつように少女はやや膝を曲げ

夏風邪のたいらな微熱 ....
流されて行きなさいって言い聞かせ笹の葉を無理に折り曲げている

靴下をどこまでも干す青空に踵が透ける不意のパノラマ

泣くほどのことだったので泣いたあと街がやさしい二重にぼけて

温室 ....
{引用=初めて見た時に
あなたは見たこともないくらい白い
大きな犬を連れていた

その犬はずっとあなただけを見つめて
一生懸命にしっぽを振っていたから
わたしはてっきり、あなたはとても ....
(1)最近のこと。

抜栓の上手な人が開けたからボトルシップは海に漕ぎだす

泣いているとお菓子箱から飛び出してジンジャーマンがお花をくれる


(2)

 外は嵐
  春の嵐
 ....
固いって責められてグミもぎゅもぎゅと 心って柔らかいと思う

貼り薬は有りますよと肺病みが待合室のベンチを撫ぜる

焼き芋を今年はじめて買った日の給水塔を跳ぶ羊雲

キッチンパラソル ....
キリンさんが好きです でもゾウさんも嫌いじゃなくて受話器をかじる

小池さんがチキンラーメン作る間のセンチメンタルしているたまご

こいびとにイルミネーション巻きつけて忘れんぼうは ....
海賊がさらってくれる夢をみて私の指輪どこに行ったの?

バナナワニ園の出口をすり抜けた背骨はまるで鱗の匂い

しととしとと雨の雫をすべらせる戴冠式の女の子たち

七センチヒールで駈け ....
できたての夕陽が染めた校庭を百葉箱が逃げてゆきます

この星を出たらいいよと握られた手で☆泥棒は梯子をのぼる

枇杷を剥く腕のひとすじ滴りをたどれば我に燃ゆる望月

新しい歌を覚え ....
旧館に伸びゆく蔦のまばたきを君の瞳に見つけてしまう

羽ペンで書いた名前はふかぶかと紙石鹸の香りをたてる

ひとつふたつお下げを解けば放課後の渡り廊下が奏でる唱和

夏服のくすくす笑いを包 ....
夏はどこまでも歩ける蜃気楼 触ってほしい靴ずれの痕

白いちじく干無花果 サイレンが鳴りっぱなしの夜をくるんで

しずやかにメール画面が暮れてゆき掌に咲く三色菫

らぶりーな悩みがひと ....
ふくらし粉たっぷりかけた雪文字がコンビニよりも光ってとける

手を振るとスワンボートも傾いてさよなら消化されゆく供物

きっとあのフェリーの中の自販機で[あったか〜い]は揺れてるだろう

 ....
  夕ぐれは死に絶えました
   花いきれの曇硝子
  ゆびで描いたうさぎもとける

{引用=
 ここだけは春の陽気です
 春のおじょうさんがたは花柄です
 真新しいアスファルトは ....
 

今日はたぶん新月でだから眠たくてしかたがなくてそうそうの帰り道でころぶわたし
大丈夫ですかって聞こえた気がしたけど話しかけてくる人なんかいなかったわたし
膝こぞうはダイヤ形、血が流れてる ....
  バラ風呂にはいりたい の 

 朝、テレビをみながらクミちゃんがつぶやいて
 それがあんまりせつせつとしていたから
 かなえてあげなくてはいけないような気持ちになったのでした。
 ....
(一)

 足のさきに眠りがまとわりついてぬくい

 もうなにもかも
 とおくなったようすで
 わたしあてのものたちを
 うまくうけとれません

 手元によせあつめて
  ....
 

ずいぶんとしずかで雪が降ればいい夜だったハッピーバースデイ

タートチカ、寒いねえって手をにぎる雪がとけちる水面のしたで

生野菜かじれば雪が谷にふりなんにもなかったように笑える
 ....
1/こくはく

 今朝、母を殺しました

 あんたなんか知らない

 そう泣き叫ぶ女の首は
 ずいぶんはっきり太く脈打ち
 自分の指は
 こんな力があったのか
 熱く
 震 ....
コスモスが揺れているからかえりなさい雨アンダンテおうまのおやこ

てぶくろがないのでお酒買えませんきつねたらちね海までの道

母を呼ぶ夕空に家々灯りさみしいなんてとても言えない

 ....
話してるヒマはないけど牛乳はチンして飲んで、いつもありがと

河川敷たどってゆけるどの人もポケットティッシュと海原を持て

寄りかかることを恥じつつ路線図をたどる満員電車の自由

 ....
石原綾(65)
タイトル カテゴリ Point 日付
​Paper Lanterns短歌216/10/21 1:19
散文的に生きる短歌15*16/9/23 21:40
ナギ・ナミ短歌616/8/20 22:28
(please)CALL ME (please)短歌116/7/23 18:05
ジョジョー跡地短歌516/5/26 0:00
春風のように自由短歌516/3/25 1:17
冷たい花短歌516/3/1 19:02
パラダイス・なう短歌416/1/29 18:37
ねむいあさり短歌615/12/26 14:41
信じるということ。短歌2*15/10/25 22:05
今日は満月短歌2*15/9/27 21:45
わたくしはわたくしの国の女王である短歌4*15/7/24 0:03
lyricalLIFE短歌4*15/6/24 22:43
恋の情景短歌2*15/5/25 22:59
アプリコット・チーク短歌3*15/4/26 15:50
しのびなき短歌5*15/3/23 0:52
早生まれ短歌1214/3/24 19:59
女の子たち短歌413/8/26 1:03
習作 オレンジ短歌313/7/18 0:43
九月の陽射し短歌312/9/30 15:32
ホーム・グリーン・ホーム短歌312/8/12 2:51
世界征服やめた短歌612/3/20 10:35
静止画・あこがれ自由詩7+*10/5/14 16:30
女はびいしき自由詩8*10/4/9 9:14
クミちゃん自由詩410/3/29 23:24
コンパートメント*ジギタリス自由詩510/3/28 18:57
早春、早朝短歌710/3/14 0:27
UTERUS自由詩4*10/2/6 13:52
吉祥果短歌1*10/1/31 9:54
ごとくをみがく短歌1109/11/11 14:58

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