霞みゆく視界を薙ぎ払って私の手に触れたのはあなたなんでしょう。
どれだけの犠牲を払って私は此処に居るの。
どれだけの悲しみや怒りを私は打ち消してまで。
それでも此処に居る事に何の疑問も抱かずに。 ....
訪れるきみはだれだい
夜なんだろう  きっと永遠の
届かないものばかり
手をのばしていたね


憶えているよ
降り注ぐのは星だった
断罪を求める指は
切り落してしまうよ

明ら ....
ああもうだめだ 何にもできない
そんな時はきっと一日寝ているに限るね
そんなことを思いつつ
着替えて外出を始めるのだ

戦闘の準備はできたかい

それでは
足元に広がるのは私の亡骸だ
あれもこれもそれもどれも私であったものだ
ひどく醜悪でそれでいてなんと切ないものか

打ち寄せる波が見えるかい
あれは血潮だ涙だ脳髄だ
小さくか細い声が聞こえる ....
少女はいつものように限りなく、かぎりなくきらきらと輝いていました。それでも同じように夜は明けて朝焼けが訪れ、少女はいつものように歩くのでした。そこは夢でした。そこはゆめであり少女の頭の中でのできごとで .... 私の死を
誰かが殺してしまったので
私は生きることしかできない

私の生も
死と一緒に死んでしまったので
私は生きることもできない

返しておくれ
返しておくれ
私の大切な死を
 ....
夢が帳を下ろして/朝焼けがやってくる
小さな声が夜にとけて/部屋の隅に消える
これからは生の時間だ/生きるものの時間だ
ゆるやかに/死んだように/おだやかに/僕は

太陽がもろてを振って/山 ....
目が覚めたら 夢のような世界だった
楽しくて嬉しくて ほんとの世界を忘れてた
あるときふと 目が覚めて
極彩色が チカチカと
(ひとつも目に優しくないのね)
そんなことを考えていたら
もう ....
おわりだよ
おわりが来たと騒ぎ立て

やってきたのは
幸せ一つ
声を
大きな声を
声なき声を

やめてよと泣いて縋れば

あのものたちは帰ってくるのか

{引用=
それは違うね
あの頃の私たちは
酷く子供で
大人になって
そのことが解った ....
僕はもう終わりを見つけてしまった
君のために祈る
知らない君が愛おしくて、同じように知らないふり

君のために願う

僕はもう終わりを見つけている
すぐそばにある、君も気づいて ....
ピュイ、ピュイと鳥が鳴く
大潮の時の潮の薫り
夏に空から降る笹の音
雨降る前の土の薫り
田んぼからする謎の音

思い出すとすべてが美しかったのだと思う

猫の通り道
トカゲの消えた石 ....
その声でいくら呼んでも
けして届くことはない
ここは夢の中だ

有限な大きさの球体に追われても
濃くなる暗闇に突き落とされても
肥大した意識の中に閉じ込められても
けして声を上げてはいけ ....
囁いた
耳元で
きみの
将来の
役職を

囁いた
耳元で
昨日の
言葉の
お礼を


そうして
二人で
見つめあって
どちらからともなく
笑った
怖いだろ?
怖いだろ?
制御できない感情は怖いだろ?
言いようのない激情は怖いだろ?

じゃぁ、じゃぁさ
理不尽に振り上げられる手は?
無秩序に飛んでくる足は?


そして2時間ド ....
悲しいかな上司に
散々

「sex」だの
「化粧」だの
「男」だの
「血液型」だの言われ
腰を触られ
毎週時間外2時間拘束説教され

つづけて

アトピーが再発し
心臓の発作 ....
大きいパナ○プを買ったら
ホワイトチョコがちりばめられてて
「ミルフィーユの様な食感」だとか何とか

{引用=
チョコを食べたら鼻血を出すので
最善の注意を払って
パキパキと音のする
 ....
覚えていないだろう。その昔君が空からおとされた時、以前君が流れ星だった時、凍えるほどの闇の中で二人固く手を握ったこと、恐ろしい程の夜の中で支えあったことを。チカチカ瞬く光が近付いてそして二人が別れたこ .... 私には神様がいた

美しく
正しく

何者にも代えがたいものだった

それは正しかった
それは美しかった
それは強かった
それは清らかで
何者も及ばなかった


それだけが ....
{引用=
「社会人とは」
「大人とは」


それは幼いころの夢だった
それは、つよい、ものだった
それは


{引用=
「SEX」
「化粧」
「男」


何を言 ....
多くの
多くの望みを
かなぐり捨てた

手に入れたものは
あっけないほど
光り輝いた

{引用=
この手からこぼれおちたものを
もう私は覚えていない

たった一つのものがほしか ....
小さな声が聞こえるかい

夢の中から 
土の下から
空の上から

小さな声がしているのを

恐ろしいほど清らかで
悲しいほど静やかで
殺したいほど美しい

その声が聞こえるかい
笑っちゃうくらいに
社会の門は狭くて
ごくごく普通の
一般人だった私には
門番さえ 見向きもしない

{引用=
今流行りのコミュ力とかいう
得体のしれない力がないと
わずかに開かれた ....
それは覚悟かい
稚拙で陳腐でそれでいて
瞳の中に炎を燃やしている
それは覚悟なのか

無謀だと一蹴することは簡単ではある
手折ってしまうことは後ろを向いていても簡単だ
ただ、それでは消せ ....
綺麗なものである

美しいものである

そうであった


それはもうない
小さな音で電話が震える
まるで鼓動のようだ
簡潔な4文字が暗闇に浮かんで

そして消えた
{引用=
しにたい


その振動に縋る為に
何度だって返すよ
だから

だから
 ....
ただひたすらに暑いから
手をつなぐのも
抱き合うのも
なんだか嫌になってしまうね

どこかのアニメじゃないけど
ドロドロに溶けてしまえば
手もつながなくていいし
ましてや抱き合わなくて ....
柔らかいものをずっと
柔らかいままで残すためには
何が必要かなんてわからない

綺麗なものはきっと
綺麗なままではいられないのだと
そう思った
ただ そう思った

どんなに閉じ込めて ....
夜が大きく手を伸ばして
落ちかけた太陽を捕まえようとする
呑み込まれそうな藍色に
目の覚めるような橙
空は虹色に染まる


笑っちゃうだろ
もう何千年も
同じこと繰り返してるんだ
息するように死んでいって
息するように泣いて
息するように嘘をついているね

嫌われたくないなんて嘘で
本当は嫌いたくないだけ
夢が覚めるのを恐れて
不眠症みたいになっている


 ....
三上あず(62)
タイトル カテゴリ Point 日付
文書グループ
【 :それは祈りにも似た: 】文書グループ11/7/8
投稿作品
memoires自由詩114/7/30 21:59
ニュクス自由詩314/7/7 22:47
戦場に赴く自由詩414/3/15 20:21
波打ち際にて自由詩514/3/9 21:54
【蝉の悲鳴に別れを告げて。】[group]自由詩114/3/2 0:47
無題自由詩5*14/2/26 1:31
朝と夜の狭間で生きる自由詩213/2/6 17:13
ドロンパ自由詩812/9/27 15:22
狼少年短歌1*12/7/9 23:51
助名願い自由詩512/6/20 0:55
最果て自由詩412/6/16 18:17
青い夏自由詩6*11/9/29 19:27
シンドローム自由詩111/9/29 1:57
秘め事自由詩211/8/17 23:58
火曜サスペンス自由詩111/7/30 23:58
失声自由詩311/7/30 1:33
ミルフィーユ自由詩2+*11/7/30 1:18
【同じ未来へ帰れたなら。】[group]自由詩211/7/8 22:28
一神教自由詩2*11/7/2 2:19
一番欲しいもの?金だよ金、それしかいらない。自由詩5*11/6/3 3:05
羨望自由詩3*11/3/3 22:53
voice自由詩010/12/26 4:27
自由詩4*10/10/20 2:11
自由詩3*10/9/10 21:34
自由詩0*10/9/8 19:49
携帯する心臓自由詩0*10/9/8 19:41
猛暑自由詩3*10/7/28 0:33
無題自由詩010/7/22 2:03
夕暮れ自由詩110/7/21 0:19
自由詩210/6/12 0:02

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