かつて僕は蒟蒻ゼリーを食べた。
何がしかモノを書く行為の下で「書き出しが一番難しい」というようなことが一般によく言われている気がするが、そうではないと思う。それはむしろ元日に餅を食べるのと同 ....
第0章/Plologe


ここに大きな湖がある。

僕の小舟はエンジンが故障していて動かず、
かといって櫂があるわけもなく、桟橋に繋げられたままだ。
きみの船は好調な化石 ....
{引用=
あめ玉は降るものであり
あめ玉があるからには
あめ玉は降らないだろう


地上に哀しみがあった。たぶん橋の上に橋が架けられたからだった。
たとえ虹の上に虹を架けても空は流 ....
『{ルビ業=GO}』という言葉が日本語にあるという。
私がある民族紛争地域に派兵された際、最初に降り立ったベースキャンプでたまたま仲良くなった通信兵で日系二世のケンジに教わった。
「『業』 ....
「渦を巻いてみせろよ」


しじまというよりしじみの合間に退屈が席巻する
それはまるで石鹸のように泡立って
老廃物に似た哀しみを界面活性化させても
太平洋に渦潮が巻くわけじゃな ....
貝殻のノイズに剥がれたちいさな夜に遅すぎた痒み
シーソーのように揺れるのを忘れちまったんだ悪魔
手のひらで溶かしたはずのチョコレートが剥がれ
それは耐え難い痒みなのだ、と言い聞かせようか ....
「もえろほえろほえろほえろ」


ほーかい学会
メラメラ燃えろギガンテス

窒素
テッチッソ!!!

いいかスピードが勢いなんだ
カタツムリの速度でクシャミの初速度で一喜 ....
「今日は死ぬにはとてもいい日だ」


風が吹く
ヒマラヤスギが黙然と口を閉ざす草原で
空気に重さがあること
シルバーアロワナの鱗に始点も終点もないとして
明日が普遍してもいい ....
「オルソクロマティック」


薔薇が日々を分光する
赤/黄/緑/青
銀のスプーンで掬ってボロネーゼソース
ヒヤシンス絆す姫君は
黒髪でカペリーニを茹で上げながら子守唄
カンブリ ....
「かぜのなまえ」


鳥の呼び声の鍵穴の恋う
すこうしあまったいまに核集めて
あのね
雪が木蓮のふかふかに
やさしく揺れてんだきみは
愛もらえば





「Lab ....
もう一日だけ生きよう





あそこにはまだ名前を知らない花たちが咲いてる
あの山に登ればまだ数えてない星たちが瞬くだろう
あの街ではまだ聴いたことのないうたと出 ....
いかなる根拠によるものか
今日が終わりの日だと分かった

朝日が昇る前
空が浅葱色に縁取られるのを
眺めているうちに知らされた
今日という日が
遠すぎる晴天になることだけは
あ ....
いつの間にか裸足だった
あてのない旅をしていた

気付いたらここがどこかよく分からなかった
草原を目指していたような気がするが
はたしてここは岩ばかりだ

ああそうだ
この頬を ....
春に迷い込んだ赤とんぼが
ゼンマイをキリキリとうたわせた
ブリキのおもちゃのその中の
ブリキでできた心臓の

あんまりとんぼが赤かったから
ブリキはとんぼに恋をした
おもちゃであ ....
どろどろした合成オイルで
油圧タービンがぐるぐる回る
秒針は飽きることなく回り続けて
飽きることなく眺めていると
トンボのように目が回る

青い頭蓋はしゃれこうべ
アゴをカタカタ ....
みんなきっと騙されているんだ

カレーに福神漬は決して合わない

これが俺の知っている真実だ
海の胸から届いたそれは
しゃぼん玉のようにぽこぽこで
生まれくる瞬間の匂いを閉じこめたままで
いまにも弾けたがってふるえてて
まつげに触れるとやっぱり弾けて
潮の飛沫が飛び込んでくる ....
この地は楽園とまでは言えずとも地獄ではなかった
僕には探しものがあるからだった
探しているものは見つかるものであって
見つかるものが僕をして探させているのだ

いるかいないかを見分け ....
咲くならば
誰かのためだろう

言いたげなのは

蝶が飛べば
韃靼海峡を渡ると
トルネードが起こると
見聞きしたことなのでしょう

たしかに
春は
何か突拍子もないこ ....
嬰児が鯖雲のしっぽを手繰る

懐は七十四円火星寄す

マントルを貫き出でし花椰菜

酒がない 猫を研ぎ澄ます

水仙の手習はるる笑み冬の月

南天のうさぎのまなこに目薬を ....
僕は嘘をついたはずなんだが
僕の嘘は誰にも見破られなかったので
僕は嘘をついていないというのが通説であり
僕自身には僕が嘘をついた認識と記憶があるのだが
嘘をついたことこそがもとより嘘 ....
妹よ
僕に妹はいなかったけど妹よ
言葉を失うたびにおまえはいくつかの言葉を失う

次第に拙くなってゆく舌先で懸命に
ぎゅっとだきしめて、という妹よ

おまえはいまも夏祭りの浴衣の薄桃色で ....
あの夕焼けを誰よりも美しくしたためることが出来るなら
まかり間違って詩人になってもいいと思ったわけだし
ポジティブシンキングで幸せになることはないことぐらい
鱗を散らして空に溺れた魚の目を見るよ ....
あれいま話してたのってバウムクーヘンの話だったっけ。そういえ
ばバウムクーヘンの食べ方でその人の性格なりなんなりが分かるら
しいんだけど最近わたしバウムクーヘンはまず半分に割って半分は
 ....
季節はずれのリンゴ売り
川面に映る枯れススキ
砂丘に夕日の色があり
辿り着けなかったパラレルとして
鐘が三度鳴らされて
おまえを愛していたという
あなたは器用に哀しめばいい

 ....
鳥の
木々の
呼び声の
数だけきみはそこにいて

移ろうものは移ろいながら
鍵穴の数だけ鍵があるように
いつもおんなじきみを恋うから
きみはすこうしさみしくなるんだ

あま ....
トロイメライの草いきれ
揚げ花火の調べ
命の水源から零れ出す、フラクタルな哀しみと
誰にでも、生きている限り、幸せになる権利がある
ということ


花火が落ちた焼け跡の空にも
 ....
シタールの音が哀切を持って
時を切り刻んでくれるような気がする
立冬を迎えた土曜日の夕暮れには
今年はついぞ聞くことの無かった
ヒグラシが似合うのだと思う
枯れ草を燻す煙がどこからか ....
あああ廻る
101010101010100101010101
廻るプログラムプログラム廻る
必定は今生の定石の手順で
つぇーでーえーえふげーあーはー
エレクトーンの足鍵盤が
狂った ....
{引用=
よせるみちしお
いわばをわたり
にじをみにゆく
まんげつのほお
かりのとぶそら
せなかにくらく
るりいろひかる


しろう(100)
タイトル カテゴリ Point 日付
文書グループ
七行詩文書グループ11/7/4
twitter詩文書グループ10/7/9
投稿作品
しろうからKへの公開書簡 #04散文(批評 ...0*15/5/2 14:01
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Drops自由詩1*10/12/14 17:37
Forgiven white blood自由詩1*10/8/2 20:40
圧縮詩 13〜15[group]自由詩4*10/7/9 0:28
Eine kleine Nachtteufel[group]自由詩2*10/7/8 23:10
圧縮詩 10〜12[group]自由詩0*10/7/2 21:22
圧縮詩 7〜9[group]自由詩5*10/7/1 20:24
圧縮詩 4〜6[group]自由詩0*10/6/30 21:11
圧縮詩 1〜3[group]自由詩2*10/6/29 20:28
I'm here with     xxx[group]自由詩2*10/6/20 21:31
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裸足のブリキ自由詩9*10/4/30 18:29
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