スズメに
なんでお前は人間じゃないんだ
そう怒り狂ってるような

うどんに
はやくスパゲティにならんか
そう指導するような

そんな人間に
俺なりたかったっけ



11月の ....
こいつ分かってるじゃねえか

本能なのか

統計なのか

確率なのか

こいつ分かってるじゃねえか


いじらしい

可憐な花が

崖っぷちで

海からの

風に ....
香辛料で必要以上に

欲を満たす食べ方より

薬になるような

からだにいい食べ物を

シンプルに調理して食べる

それがいちばんの食べ方なのだそうだ


夜空いちめん星の絵 ....
少年の勇気は無知と純のどちらだろ

まるで数万羽の鳥の群れが

クジラの骨でできたイカダにのって

星よりは遅く風よりは速く

目まぐるしく黒波を立てて旅にでる


教会の時計が ....
爆発的に増殖したウィルスは俺のからだの免疫系と闘い敗れた

彼らが勝ったとしても人類が死滅すれば増殖する場所がなくなるだけの話だが

そもそもウィルスには目的などないのだろう

俺たちがも ....
悲しみはいつものモノローグ

ぼくらを蟻みたいに

地上に張り付かせて

ドローンと海鳥のランデブー


失われた歌と八ミリの海

城壁の跡と草むらの年月

雨降るせせらぎは ....
ひとりで生まれ落ち

みんなと生きて

ひとりで死んでいく

孤独でも自由でもない

楽しくて悲しいだけだ


素朴な色彩の楽しみ

飛翔して行く悲しみ

悠久も刹那も
 ....
キリストが人を救おうとしている

キリストは世界記録のためにではなく

世界をもっと便利にするためにではなく

世界一の企業をつくるためにではなく

人を救うために死のうとしている
 ....
彼らはあたまが悪かった

可哀想なくらい

朝礼が終わるときまって煙草をすった

ほめられると当然だと思い

叱られると気にくわなくて狙われていると

脳みそに発生する弱い電気で本 ....
氷の絶壁をのぼる

手を汚さなければ

手を洗うことはないのだ

汚れるから洗うのだ

氷の絶壁をのぼる

進んで手を汚そう

そして、だから手を洗うのだ

汚れるから洗う ....
ちいさなものならボルトいっぽん

デブリは秒速8キロで地球のまわりを回っている

なのに映画や漫画いがい

デブリによる宇宙空間での大事故はない

ふしぎなことだ

隠ぺいされてい ....
月面なんとかレースがお金がなくて中止になった

宇宙開発にはお金がかかる

想像するのはただだけれど

実際問題お金の話は避けて通れない

小型核開発で軍産複合体は大喜びしている

 ....
ここは敗戦の昼下がり

夜はここは船室

昔なら観たければ借りたり買ったり

いまは繋ぐだけでいい

人影は自由

温かいビルや気にならないほどの緑

時間が経つのってなんて遅 ....
カタツムリ

鳥に喰われるカタツムリ

殻をわられて内臓チョロリ

鳥に空まで運ばれて

雲のうえまでのぼっていく


うつくしい山の見える丘に

手を広げYの字で立つ

 ....
風が吹く

カーテンが膨らむ

紅茶を飲む

ミトコンドリアが寄生する

夢を見る

白くて普通な生活が

遠いエネルギーでうごきだす


車に乗るまえ木々がざわめく
 ....
浜崎あゆみのコンサートは三千円くらいだそうだ

小室哲哉の曲はいま聴いたら歌詞いがいなんか陳腐だ

織田裕二は菅田将暉みたいな感じだった

中島美嘉はもっとつるっとしていたっけ


 ....
パプアニューギニア人になりたい

パプアニューギニア人になりたい

節分も忘れてた

いとしいからね

また渡すからね

パプアニューギニア人になりたい

パプアニューギニア人 ....
みんな出来損ないだ

王貞治も

落合も清原も

雪も春も

なぜそれが許せない


謝ることなら腐るほどある

腐って分からなくなってる

なのになぜそれが許せない
 ....
霊的な事以外

妄想だったり

不確かなものだったり

そう痛感しているのに

バカさに驚いたり

怒ったりしている

オレは

バカだ


月が消える

地球の ....
壊されたあと

コンクリートの区画の名残

廊下やトイレやリビングか

なんてちいさな営みなんだ

けなげな遺跡


満月でもない月がくっきり

オリオンが真上で傾いている
 ....
ふっと普通を夢見る

普通を幻視する

家に帰るとダンスを踊る

洪水に流される

秋の路地には緋がはしる

ふっと普通を夢見てしまう


私たちのドラマが生まれる

ご ....
カバンに詰めた記憶

ループのなかのスイッチ

そのスイッチにつけたカバン

それが書き込んだ記憶で

動き出すプログラミング


繰り返して生きている

心臓、血液、

 ....
謝る暇も

謝る準備をする時間もない

時代が悪いとすればこの点だ

けれどそんな点は

いろんなかたちで各時代に存在する


曇り空

寒い朝

風なき冷たさ

雲 ....
二枚目俳優たちが右往左往している

魚みたいなでかい目で

うつろを

からくり人形みたいに

人の世を音もたてずに移動している


頬はこけ

なで肩の

猫背になって ....
新幹線が雪をかく

車窓は雪の町あかり


大変だろうな雪の屋根

幽かな光を吸い込んで

薄らと浮かぶ雪あかり


新幹線が雪をかく

車窓は雪の町あかり
睡眠不足の

沖縄の米軍

予算減らされ

人も減らされ

睡眠不足の

沖縄の米軍


操縦もメンテナンスも

青い目こすりながら

黒い目こすりながら

茶色 ....
どんなときであろうと

幸せを感じとれる能力と

どんなときであろうと

それを乗り越える能力と

どちらが欲しいかというと

迷うことなく後者の能力だ


マクドの明かりが ....
田畑に屋根に

素直なまでに雪降り積む

人生はトンネル

出口も入口も遠くて真っくら暗闇

田畑に屋根に

素直なまでに雪降り積む

理不尽なら理不尽を受け止めようか

 ....
傘傘傘傘

吹雪いていた

ひっきりなしに

舞い落ちる天のフケ

傘傘傘傘

踏まれた跡や

通った跡べちゃ

べちゃべちゃべちゃ


おーい、東京

雪や地震 ....
夜って奴は難儀する

世界がつながったり蠢いたり

蛍光灯にひとり照らされたりしている

あしたから

でっかく占める寒気団が

世界をすこし冷やす


なみだや眠気やじぶん ....
吉岡ペペロ(4238)
タイトル カテゴリ Point 日付
そんな人間自由詩321/11/10 19:50
こいつ分かってるじゃねえか自由詩518/10/26 21:51
不変と無常自由詩418/2/18 7:48
クジラの骨にのって自由詩918/2/18 1:15
目的などない自由詩218/2/14 23:03
地上の悲しみ自由詩418/2/12 10:43
その名は永遠自由詩418/2/11 17:48
死のうとするかのように自由詩218/2/11 16:34
人生で大切なこと自由詩518/2/11 9:40
氷の絶壁自由詩318/2/10 11:37
デブリ考自由詩318/2/10 1:37
お金と未来自由詩118/2/9 0:00
敗戦の昼下がり自由詩318/2/8 23:41
カタツムリ、空へ、自由詩118/2/4 23:46
ミトコンドリアが夢を見る自由詩218/2/3 17:50
平成のころ自由詩218/2/3 2:47
パプアニューギニア人になりたい自由詩318/2/3 2:32
出来損ないぶるうす自由詩318/2/2 10:09
今日の主役自由詩318/1/31 23:04
けなげな遺跡自由詩218/1/30 21:17
普通を夢見る自由詩218/1/29 23:34
ループ自由詩318/1/29 20:35
時代の空自由詩218/1/28 8:56
人世自由詩118/1/27 22:22
雪あかり自由詩218/1/26 23:16
最強の米軍自由詩018/1/26 23:04
能力と終活自由詩018/1/26 22:19
雪と理不尽自由詩418/1/25 18:49
か弱い東京自由詩118/1/22 23:46
夜って奴は自由詩418/1/22 0:04

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