途方にくれて 貴方に縋る夜は
とうめいな記憶に 全てが解けて
まるで 何もなかったかのように
ただ 涙だけが 止め処なく溢れる

消えることのない 痛みと
癒えることのない 貴方とを

 ....
巡ったことを待つのではなく
巡ってから気づいた

そうか、そんなに時間が流れたんだねと、
なんとなく
ありきたりな言葉を並べる

僕にはまだ
わからないことが一つだけあって

どう ....
数え切れるだけの思い出だけ
携えていた筈なのに

あの日に引き戻すような 風の強い晴れた日は

懐かしいメロディが耳から離れなくて

どうしたってまた
君に戻る

どこをどう探せば ....
暗闇に沈む代々木上原の駅を通過したところで
冬を覚え出した空の下
初めて君に抱き締められた日を思い出した

遠く とおく

君は去ったとしても

思い出はまだ僕をがんじがらめにして
 ....
夏の終わる瞬間に
暗闇の水平線を横切るように
僕は ただ 只管に

君がさっき見せた
横顔が 
見たことないほどきれいだったのは

宵闇のせいか
暑さのせいか
提灯のせいか

 ....
過ぎ去った過去を 懐かしく思う暇もなく
夜風がただ 
冷たい頃が 好きだった

今はもう
空は夏を覚え始めたというのに

今宵の風は
あの時のように
肌を優しく刺して

僕の 弱 ....
これは恋ではありません と
自分に言い聞かせ 
無理矢理 納得させるかのように
少しだけ 笑う

君の 声を背中に受ける
それだけで
なんだか僕は RPGで最強の武器と防具を貰った
魔 ....
くるかしら くるかしら
あなたは わらって くるかしら

そんなことだけ考えて 

心の中は大きな大きな嵐だけれど
それを悟られないように涼しい顔で

ずっと

まつのよ

そ ....
日の当らないところから 青い空を見るのが好きだった
なんだかおかしなことをしているような気がして
薄暗い部屋のなか 路地の裏 森のなか
周りの黒に囲まれて 切り取ったように青い空が好きだった
 ....
春の夜に
誘われて 君の待つ あの場所へ
いるのか いないのか わからないのに
なぜか僕は
誘われるまま

春の夜に
かすかに 香る あの甘い匂いは
君のかおりか
または 苺のかおり ....
言葉の紡ぎ方をしばし忘れておりました
あまりにも喪失が大きくて

なくした なくした なくした と
途方にくれておりました

私には あれが全てなのだと
泣いて わめいたけれど

誰 ....
曇天から垂れる針のような雨で あたしの身体を撃って
行きつく場所は一体どこなのかと 途方に暮れる

波の音が とても近かったあの頃は
何も不安などなかったのに
滴る水滴が 一つ二つと
あた ....
君の目が 僕を射抜いた日を思い出した
季節には似合わない雨の日に

アーリータイムスの琥珀色に溶けるように 静かに一滴
陽気な笑い声の中 ぶつかり合う氷の音よりも確かに

君の深い視線が  ....
指の隙間からさらさらと 掬った砂がこぼれるのを眺めては
自分の幸せもまた この両手から零れ落ちてゆくのだろうかと思う

いつしかあたしは 臆病を体中に纏わりつかせるようになって
君のやわらかい ....
雨音と国道を走る車の音に混じって
あなたが あたしを呼んだような声がして

静かに目を開けたけど そこにあなたの姿はなくて

夢にしてはやけに はっきりした声だったとまた 
寝返りを打つの ....
薄い夜に 小さな雨音を聞いて 静かに目をあける
いつの間にか 日付は変わっていて 手のひらのなかの液晶画面には顔文字がよっつ。
等間隔に並んでいて

僕は目をこすりながら 何それ とだけ返すと ....
あなたの叫びが また心をえぐってくのよ
聞こえない叫びが ずっと耳の奥でこだまして

ごめんねって 届かない声で 泣くの

贖罪に人を愛して
自分が愛されることを 恐れる人よ
もう 赦さ ....
君がいない朝の曇天は
なんて気分の悪いものなんだろう

このままずっと君のにおいがかすかに残るふとんにうずくまって
もう一度君があのドアを開けるまで目覚めずにいたいのに

非情にもアラーム ....
泣きそうな でも幸せそうな顔で 君が笑う
見たことない その笑顔に 僕は一瞬にして止まって

あぁ だめだ 捕まってしまう

逃げて逃げて     ただ 逃げて
見えない 気づかない ふり ....
真夜中に君はスーパーに行くのが好きで

日付が変わるか変わらないかの瀬戸際に
もう誰も見やしないのに たいそうしっかりおしゃれをして

律義にエコバックまで持って 僕を連れ出すんだ

僕 ....
例えば


目が覚めて 君が ほんとに許しきった顔で寝てるのを偶然みつけたり

暗い夜道の先の薄明るい街灯の下で 君が不安そうに僕を待っていたり

お魚を一尾だけじゃなくて二尾入ってるパ ....
奪うだけ奪っておいて
怖いだなんて

それは ないんじゃないの
バカみたい

臆病で逃げだしたい気持ち 抱えたまま
暗闇を突き進んで
ぼくたちやっぱり 間違いだった?

誰に聞いた ....
めをさますよ

ぼくたちの ひめが

さぁ すべてのものに いろをそえて

ひめの めざめを しゅくふくしよう

なかないで うつくしいひと

もう こわいものは さったから

 ....
いつのまにか 僕は 僕を 殺して
僕じゃない 僕が かわりに笑っていたんだ

いつのまにか そんな 日常が
楽になっちゃって

あの人もこの人もその人も
もしかしたら 君までも
だまし ....
あなたが優しくない人だなって 知ってる
もう とうの昔から 知ってる

それでも まだ
こんなに 怒らせて 失敗しても まだ

あなたは 嫌いだと 言わないから
あたしを 一思いに 捨て ....
ハッと気付いたらもう。
夏も終わりなんですって随分早いのね

夏の日差しの下を歩くなんて、もうずいぶんやってなくて。
夕闇に鳴くひぐらしが妙に切なくて やりきれず空をみた

何もかもうまく ....
あなたはもう 私のことなど 
忘れてしまっているのでしょう

私が次から次へと目の前に襲い掛かる困難に
行く手を阻まれている間に
あなたはもっと遠くへ 行ってしまったから

あなたはもう ....
そうやって 君はさぁ
またいつものように 情けない声で 怒り出して

仕方ないだろって

ぐずる僕をただただ
叱って 叱って 叱って

僕の話なんて 聞きもせずに
ああまた その結論 ....
嫌いなもの。

この世で一番 嫌いなもの。

君を 待つ 時間

幸福なもの。

この世で一番幸福なもの。

君を 想う 時間

君を想いながら待つ この時間は

果たして ....
またここで 僕は
とめどなく 歌をうたおう

君が戻る その日まで
あの頃のように 絶え間なく

この花が 全て散って 実を結んだとしても
この鳥が 新しい命をはぐくみ 空へと飛び立って ....
ウデラコウ(104)
タイトル カテゴリ Point 日付
文書グループ
おもい文書グループ09/7/2
18のprose文書グループ07/3/12
投稿作品
とうめいに しずむ自由詩218/2/13 22:58
それでもまた自由詩117/6/9 22:30
刹那に思い出す自由詩117/6/3 21:39
ライムライト自由詩016/11/21 18:18
刹那自由詩114/8/31 1:09
追憶の向こう側自由詩114/6/7 20:59
これは恋ではありません自由詩014/6/6 21:24
豚の生姜焼き自由詩114/6/6 21:01
暗闇自由詩3*13/4/26 11:15
甘い自由詩013/4/24 16:21
忘れてしまった自由詩113/4/23 10:22
ためらい自由詩110/9/30 15:29
深く自由詩310/4/29 3:44
一握自由詩1*09/10/14 20:11
無音の朝自由詩2*09/9/30 14:36
独言自由詩1*09/7/17 11:55
切望自由詩3*09/6/19 18:17
それは鈍く長く自由詩1*09/6/18 18:01
きみがわらう自由詩1*09/6/17 18:47
真夜中と君と自由詩1*09/5/19 18:05
新しい幸せ自由詩1*09/4/15 18:29
おねがい自由詩1*09/4/8 9:11
めざめ自由詩2*09/2/6 1:07
自由詩4*09/1/5 14:46
理由自由詩1*08/9/15 15:19
そんな週末の黄昏に自由詩1*08/8/30 1:51
あなたはもう忘れてしまっているでしょうけど自由詩1*08/8/20 22:21
そうやって自由詩1*08/8/17 22:54
キライなもの。自由詩3*08/5/10 16:06
また ここで自由詩3*08/4/14 14:21

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