チャカポコ チャカポコ

おっ そこの兄さん
あっしのお囃子が聞こえてるね
それもそのはずだわな
あんた張り詰めた顔してるもの

チャカポコ チャカポコ

このお囃子はね
兄さんみ ....
生まれたときの高熱でわたしは光を奪われ
音がわたしの全てとなった


新生児室

こどもたちは
わたしと同じで
暗闇が怖いから
泣いてるいるの?
鳴り止まぬ大合奏


三歳
 ....
国語の授業を担当している
教育実習の女の先生
ニキビの後がちょっと残っている
笑顔が素敵な女の先生


授業はいつものように教科書の音読
順番がぼくに来て
決められた範囲を音読していた ....
ある老手品師は五十年間ずっと

街の広場で

シルクハットから鳩を出す手品だけを続けている

ここの街から あそこの街へ

あそこの街から どこかの街へ

老手品師は分かっている
 ....
ある春の暖かい日

四人の子供の頭、腕、足、胴をとって繋ぎあわせて

新しい五人目の僕が生まれた

頭のなくなった子供

腕のなくなった子供

足のなくなった子供

胴のなくな ....
suzu(5)
タイトル カテゴリ Point 日付
お囃子自由詩105/9/27 19:07
ワルツ自由詩305/9/24 23:20
たけしと消しゴム自由詩505/9/24 17:41
老手品師と鳩自由詩105/9/23 17:30
ボディ & ソウル自由詩3*05/9/23 6:41

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