いつかどこかで嗅いだような

懐かしい匂いの言葉がある

いつかどこかで聞こえたような

懐かしい響きの言葉がある



わたしの中を言葉はめぐって

言葉の中をわたしはめぐ ....
ひとの背中に書かれた文字を読めていたならば

放ってはいけない言葉を慎めたかも知れないけれど

触れてはならない傷を避けられたかも知れないけれど

読めないほうが幸せだと信じていたい

 ....
半分満ちてる月かしら
半分欠けてる月かしら

半分輝く月かしら
半分隠れた月かしら

あなたの空の半月は
どう呼ばれるのが良いかしら

半分足りない月かしら
半分進んだ月かしら ....
不意に
思いもよらず突然に
この胸を満たすワンシーンがよみがえる

なんの前触れもなく 伏線もなく
なにかを思い出すとき
わたしたちはようやく心あたる
それを忘れていたことに
心あ ....
語彙のとぼしい
おまえの話は実に難解だ

実に難解だが
実に、真っすぐでもある

何か、
大発見があったのだろうか
きらきら輝くその目に
応えてやりたくて
必死に推理する
 ....
わたしの
拙い手のひらに
留まるものなど知れているから
ひとつ残らず
惜しみたい

だから
わたしは定義しよう
愛することは得ること、と
疑わずにいよう

花びら一枚 ....
あたらしいのに懐かしい
うららかな春のもと、
わたしに添う目と
わたしに添う声

なつかしいのに新しい
穏やかな春のなか、
わたしを迎う目と
わたしを迎う声

めまぐるしく ....
ハートを撃ち抜いて
つまり、死なせてちょうだいってこと

ハートを撃ち抜いて
わかりやすく言うとね
なんだって委ねちゃうってこと
あなたにだけは

ハートを撃ち抜いて
遠回し ....
ひとは
ひとりでに
悲しくなったりしない

ひとりでに
消耗したりもしない

誰かがいるから
誰かがいたから
ひとはその作用をうける

ひとは
ひとりでに
尖ったりし ....
いくつになっても
おとぎ話から離れられなくて
きっと
そこに善し悪しは無いのだろうけれど
少しばかり塩辛くて
気づけば周りは海だった
かつて
思い思いの夢たちを見送って
この身 ....
試してみたい嘘があるなら
今夜がチャンス

少しばかりの灯りを演出できたら
きみの孤独はそっと
消えるよ





吐息が白いのは
きみのなかの火のせいで

きみ ....
濁るよりほかに
生き延びようがなかったから
水を欲して、
水を求めて、
ここはさながら渇きの底

濁るよりほかに
明るい方向を知らなかったから
黒を試して、
黒を重ねて、
 ....
3・14から始まる円周率は
無限に続く

わたしが生まれた瞬間から
円周率を言い始めたとして
数十年を経た今も
それは言い終えられないことになる
そして、わたしがこの一生を閉じる ....
波打ち際のおまえの姿を
なんと形容すれば良いだろう

哀れな末路
閉じた夢
干からびた声
孤独の極み

寄せる波に素足を任せると
わが身の所在なさが
あらわれてゆく

 ....
いつからだろう
大きな自分にあこがれている

いつまでだろう
小さな自分にすくわれる自分を
受け入れずにいる

燦々と
太陽のような眼差しと
ぬかりなく
闇夜のような眼差し ....
「私」でも「ワタシ」でもなく「わたし」です、「あなた」のそばに寄り添えるのは



許さない、許したくない、許せない、あいつに宛てて最終校正



「きみのため」「きみだけのた ....
緑の繁栄を聴いている
ただ、ただ、
聴いている

ひとに
負担をかけないような
当たり障りない言葉たち
ひとの
望みを絶たないように
むやみに明るい言葉たち

緑の繁栄が ....
空を、ください

だれにも消せない
どこにも消えない
あの空を、

わたしだけの物には成り得なくても
わたしだけの物と覚えておけそうな
あの空を、


許さないでください ....
自分とは違い過ぎるものの考え方や
受けとめ方や立ち振舞い

自分には思いもよらない
大胆不敵や厚顔無恥

ああはなりたくない、だとか
あんな世代と一緒にはされたくない、だとか
 ....
あなたの厳しさに育てられたわたしは
厳しい人になる途中

あなたの優しさに育てられたわたしは
優しい人になる途中

あなたに注がれた愛情そのままに
わたしが継げているかどうかはわ ....
僕が空に明るくなったのは
君のため、です

僕が
空に溺れてしまうのも
君のため、です

もしも
君のいない僕ならば
どれだけ不幸で
どれだけ幸福だったことでしょう

 ....
ひとの
内側をみていたはず、が
ふと気がつけば
己をみている

遥か
一等星に焦がれていたはず、が
暗がりに安堵している
いつのまに

わからない
未来に震えていたはず、 ....
鍵穴を覗くと
真っ暗です

わたしにとっての鍵穴は
鍵穴にとってのわたしは
見えずともよい間柄
なのでしょう

互いが
そこに
在ることを知ったうえで
見えずともよい間柄 ....
頬をつたって
涙は

地面へ落ちる

落ちながら、砕ける、
落ちて、
砕ける、

その

砕けたしずくに映るのは
砕けた我が身に
あらず

砕けたしずくに映るのは ....
わたしの味方は誰だろうか、と
指折り数えて
早々に
ぴたりと
指は止まる

味方と信じて疑わない
あいつや
あいつが
まさか
本当のところは
敵意を抱いていまいか、と
 ....
雪をふらせる雲を
「ゆきぐも」と呼ぶのだ、と
あなたに教えられて
それが
すっかり
気に入ったので
つい独り言してしまう
「あれは雪雲だろうか」と
冬をうつした窓辺で

わ ....
ひょい、と
おまえを肩に乗せると
よりいっそう
にぎやかな
居間になる

わたしには
さほど高くない
いつも通りの目線だが
おまえにとっては
宇宙ほどの
高みであるのかも ....
少年という瞳によって
護られるものがある

少年という瞳によって
救われるものがある

少年という瞳は
なにをも滅ぼさない

彼自身が
砕かれることはあっても



 ....
ひとつまみで
一生を切られてしまう虫けらは
気の毒だがね
わたしら人間の縄張りに
勝手に入り込んでしまったのが
運のつき

虫けらと
わたしらの共通点は
命のあること
早い ....
つばさ候補生たちは
まだ知らない

おのれがためのつばさには
成り得ぬおのれであることを
知るはずもない

つばさ候補生たちは
まだ知らない

他人がためのつばさにならば
 ....
千波 一也(748)
タイトル カテゴリ Point 日付
文書グループ
【定型のあそび】文書グループ15/9/21
【きみによむ物語】文書グループ14/7/28
【親愛なる者へ】文書グループ14/7/28
【水歌連珠】文書グループ14/7/28
【こころみ詩集】文書グループ14/3/23
【月齢の環】文書グループ14/3/1
【お雑煮ふぁいる】文書グループ14/3/1
投稿作品
水のうた自由詩120/1/17 13:18
ひとの背中に書かれた文字を自由詩020/1/17 13:16
半月自由詩119/12/4 15:50
美しい一滴自由詩119/12/3 14:54
難解な話自由詩317/4/30 21:53
愛する自由詩117/4/28 22:40
悲しい頁自由詩417/4/26 1:38
ハートを撃ち抜いて自由詩216/12/29 21:45
ひとりひとり、ひとつひとつ自由詩216/12/28 23:16
情けない舟自由詩516/12/27 23:47
クリスマス・ファンタジー自由詩116/12/25 23:17
濁るよりほかに自由詩516/12/23 0:10
円周率自由詩516/6/19 23:32
流木自由詩516/6/18 10:50
うりふたつ自由詩316/6/17 23:13
◆ニュアンス入門短歌216/6/15 17:15
緑の繁栄自由詩216/6/8 23:34
空をください自由詩716/6/6 23:04
レンタルしてもいいですか自由詩316/5/21 1:15
太陽自由詩216/5/18 22:22
過言でしょうか自由詩216/2/5 23:13
還流自由詩416/2/4 22:24
鍵穴自由詩415/12/9 21:33
砕けたしずく自由詩315/12/8 1:17
すり替え自由詩315/12/4 22:51
雪雲自由詩715/11/30 21:59
肩車自由詩1115/11/29 21:32
少年という瞳自由詩115/11/20 12:06
みかた自由詩515/11/19 10:57
つばさ候補生自由詩215/11/18 16:28

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