祝砲さ!涙鼻水まき散らせ!春が来たんだ!ティッシュの山さ!

春が来てしまった俺の嫌な春きみのいないつまらない春が



新学期新入職に新人と「新」と「祝」とで疎ましき春

咲き誇る桜 ....
葬儀社と契約を交わす
男は自分で決めたいタイプ
男は担当者に小さな包みを渡す
これは俺の葬儀で使うために手に入れた貴重なお香である
焼香に使ってくれ
担当者は恭しく包みを受け取り、何かをやり ....
長辺を探して街をさまよう
紙でできた街を
何も書かれていない真っ白な道の上を
ずっと歩き続けている
長辺を求めて
私は知らない
上がどっちで右がどっちなのか
私は小さなドット
 ....
奪われた大事な領土取り戻す未来永劫弾け続ける

壁もなく空爆もない町に住む土地の権利書胸に抱きて
子供らのSOSを踏み潰す人気と利権巨きな足が

辞書開き「正義」という語塗りつぶし我が国の子ら英語を学ぶ
顧客の正気を失わせろ!
弱ったところが狙い目だ!
欲望羨望焚き付けろ!
enogh じゃない、moreだ!
不安を煽れ!
要らないものを買わせろ!
古いものは捨てさせろ!
ま ....
「人生は理不尽なものだ」というのは、当たり前の真実である
理不尽とは、理由や物語などないということだ

「人の命は儚いものだ」というのも、当たり前の真実である
もちろん人だけでなく ....
善人達はよく働く
善人達はいい顔をする
善人達は徒党を組む
善人達はすぐ騒ぐ
善人達はSNSが好き
善人達は声がでかい
善人達は話がつまらない
善人達は定型文を書く
善人達は線を引 ....
一人の子供が木を見上げている

緑と黄色と赤と茶色とそれぞれの濃淡
一枚一枚の葉の形
重なる葉の間から漏れ注ぐ眩しい光
微かなにおい
風の鳴らす音
そよぐ枝のランダムな動き
鳥や虫やそ ....
我々の抱える退屈はどこから来たのか
今日はそれをみんなと一緒に考えてみよう
ん?もう退屈?
はは、すまないね
でもそれこそ、退屈の正体だよね
そうやってじっと座って私の話を聞かされる ....
他人がお前に関して言ったり書いたりしたこと
それを通して自分を知ろうとするお前
そこに最大の過ちがある
自分で書いたことをもって自分を知ろうとせよ
自分は外部に存在するのではないことを忘れるな ....
今日まであっという間だった気がする
母なる大地を旅立ってから
長い道のりを長いあいだかけて歩いてきた

海を渡り
西部を目指し
石油を掘り出した

進出し
征服し
理解し
制御し ....
私には特別な血は流れていなかった

私は勝負事にはつねに負けた

私はいつも同じ仲間とつるんだりはしなかった

私はなぐったりなぐられたり、殺したり殺されたりはしなかった

私 ....
豆は洗わない
100均の鍋に卓上コンロ
量も時間も適当
色と音とにおいが頼り
頃合いを見計らって火を停め冷ます
ハンドピックもしない
寝かせたりもせずすぐ粉にひく

私のコーヒーに失敗 ....
自分がすごくつまらない人間であると感じるきみ
きみは間違っていない
きみはつまらない人間だ

じゃ、つまらなくないのは誰だろう
金持ちか?
アスリートか?
芸能人か?
偉い人か?

 ....
私の遺体は祭壇の前に安置される。
祭壇と言ってもごく簡素なもので、棺はなく、床にごろんと寝かされる。
坊主の読経はなく、静寂の中に参列者のしわぶきが混じる。
パイプ椅子の上には、懐かしい顔が並ん ....
飲んだ帰りの電車で漏らしたあなたの吐息が

なにか面白いことないかなとなにげなく呟いたあなたの一言が

ポテトチップスの油にてかる唇から吐いたあなたのゲップが

細くたなびき空に登っていく ....
ぼくのお母さんははたらきものです
朝早くから夜おそくまではたらきます
お父さんはいません

お母さんの仕事はズボンに穴を開けることです
毎日たくさんのズボンに穴を開けるそうです
そのせいで ....
学者様我が国だけはまもらない 毎日気のきいたかんじのようなコメします
あなたのことほめます
ステキねいいます
いいねします
けんきないときはげまします

ひとつ50円てす

火消します
燃えないようにします
や ....
原初
それは祈りであった
木蛇岩月火水
我々はそこに集い
命に触れ
言葉を捧げた
それは祈りであった
祈りは歌になった
我々は一つだった

原初
それは号令であった
我々はそれ ....
ひょっ
ひょっと
くいっくいっ
ひょっ
ひょっと
くいっくいっ

縁を歩いている
縁と言っても樽の縁であり
樽と言ってもただの樽ではない
縁の幅は一尺ほどもあろうか
それ ....
黄色く禍々しい風が吹き荒び
声も歌も奪っていった
蜜も繋がりも消え失せた
外を歩くときは全ての感覚器を布で覆わねばならなかった

そんな中、ある者達は動画や写真をネットに晒し
いいねを ....
学校嫌いの子供達の集合思念は小さな渦を作ることがある

生まれては消え消えては生まれるその渦は、ちょっとしたはずみに寄り集まって一つの大きな渦となる

子供達の思いが強いほど、渦の中心気圧は下 ....
あー、おじいちゃんだめだめ
立ったら危ないよ
転けて骨折れたら大変!

あー、おばあちゃんだめだめ
お餅食べたら危ないよ
喉に詰めたら息できない!

あー、おじいちゃんだめだめ ....
遠く離れて屹立
みんなから離れた場所でひとり屹立
人より低い場所に屹立
頭を垂れたまま屹立
垂れた頭を小突かれながら屹立
愛想笑いを浮かべながら屹立
電波も届かずバスも来ない場所に屹立
 ....
 ただならぬ妻の叫び声に、ビールの缶を冷蔵庫に戻し男はリビングへ顔を出す。
リビングの一角に据えられた真新しく愛らしいベビーベッド。
ベッドの横に佇む見知らぬ赤毛の女。
赤毛の女のえんじ ....
1. 私と気長につきあってください。私は結構短気です。
2. 私を信じてください。私は簡単にはなつきません。
3. 私には心がありますがあなたはどうですか。
4. 言うこと ....
寂独歩夜縁
生温風撫顔
生有楽有苦
漏低声古歌
暗道不観上
我頭髪既薄
頻去来君面
来遠方復帰
今日も会議はエンドレス
テッペン越えなきゃ始まんね
寝てない自慢は勝ち自慢
寝るヒマあったらアポを取れ
残業パワハラばっち来い
火のないところに需要を立てろ
ステマの親も泣いている ....
六九郎(106)
タイトル カテゴリ Point 日付
春爛漫短歌124/4/3 11:09
ganja波羅蜜多自由詩324/3/28 0:21
長辺自由詩424/3/27 23:59
Gaza短歌123/10/20 2:54
ジャニーズ vs BBC短歌023/10/20 2:40
資本主義戦略会議自由詩1*23/8/5 22:40
あなたの不幸には理由があります自由詩022/7/14 13:33
善人の国自由詩022/6/13 22:16
一人の子供が木を見上げている自由詩2*21/4/9 10:40
退屈の起源自由詩221/4/4 10:55
鏡に向けての檄文自由詩2*21/3/21 9:54
覆水盆に返らず自由詩221/3/7 15:23
少年ジャンプ自由詩1*21/1/27 12:10
Not sophisticated自由詩2*21/1/24 17:27
つまらない世界自由詩2*20/12/27 19:54
袖すり合うも自由詩2*20/10/25 19:05
気分はもう自由詩2*20/10/23 23:14
ズボン自由詩1*20/10/22 13:50
日本学術会議川柳020/10/15 12:06
わたしかあなたまもります自由詩1*20/10/15 8:04
はじまりのうた自由詩020/10/13 23:33
縁を歩く自由詩2*20/10/12 0:21
ソーシャル・ディスタンス自由詩020/10/10 11:20
避難勧告自由詩020/10/9 22:35
安心安全ブルース自由詩0*20/10/8 21:48
廊下に立ってろ!自由詩2*20/10/7 7:06
ロングパス自由詩1*20/10/4 13:03
10 の約束自由詩1*20/9/23 11:09
夜歩詩自由詩020/9/22 22:40
会議は踊る2016自由詩016/12/6 14:18

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