人間として信頼されるより、

女として愛されたいよ。
あたしは

決して、一途ではないんだ。


あなたの言葉に

心が、

鍵をかけられただけなんだ。
面倒くさい人間だよ、と
自分を嗤った
君の背中が

肩からほんの少し
はみ出た糸を引っ張ってほしい、と
言っているようにみえた。

その糸をたどれば、
君のわだかまりに触れるのか ....
除光液の臭いに包まれながら、

女のあたしは、爪を何度も塗り直し。


色んな自分を演出しようが、根本はたった一人で。


マニキュアは、いやにキラキラ煌めいて

対比されたあ ....
フラミンゴ色した空と雲と水辺を、

眺めながら車を走らせる。


本当はあたしは自由で、

何時でも何処へでも翔べるのだ。


好奇心をもたげて、

風をつかまえて、

 ....
滲んで光る月の下

背中にある声は優しくて

瞳を閉じて闇の中

あなたの胸に落ちてゆきたい
浮かれたあたしは

秘密をダッシュボードに隠した。


めまいがした

自分に吐き気がした

窓を流れていく景色が

ただただ騒がしかった


何をしてるんだろう

 ....
新しい歌を聴いて、ぞっとした。

いずれこの歌も、思い出になる

現在進行形の、この恋の全てを当てはめて

失った先も、聴くんだ。
耳たぶが痛い
イヤリングのネジを巻きすぎた

気取って慣れないおしゃれをする
乙女心は大人になったはずなのに。
雨音が激しくあたしの耳を塞いで
雨の矢が進むあなたの足を遮って

ふたりきりにする
この狭い部屋

望んでいたのに、冷たい。
君の瞳が湛えた海に
いくつも光が反射して、渦をなす。

そのさまに、残酷にも見とれながら
宇宙はこうやって生まれるのかな、と思った。
巳 砂(11)
タイトル カテゴリ Point 日付
アイサレタイ。自由詩219/3/6 22:41
自由詩218/11/27 23:42
糸をほどく自由詩218/10/1 23:02
ミダシナミ自由詩118/8/10 13:56
フラミンゴ自由詩118/7/30 21:24
月夜自由詩118/7/21 21:13
現実自由詩318/7/12 18:23
歌と思い出自由詩218/6/24 20:59
オシャレノイタミ自由詩218/6/23 19:36
雨の矢自由詩218/6/22 21:02
galaxy自由詩418/6/20 12:24

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