爆撃を終えし{ルビ戦闘機=クフィル}の身軽さよ 命いくつもふわり、ふわりと

誰も彼も人殺しゆえ夕焼けは噴き出しやまぬ返り血となる

にくしみの連鎖ならずや 遺されし者ら肉片鷲摑みして ....
私はいま、署名と近場で行われているデモに行くとか
住んでいる市の長に意見書を出すくらいしかできていない。
できれば大きな額を募金したいけど、それもぜんぜん勇気がでない。
といってもあんま ....
3万8000人は大きすぎて、漠然どころかぼう然とする………

どうしようもない、膨大な数のまえで
ますます1人がちっぽけにおもわれる

どうしよう
じっかんが、
実感が、
わいてきにく ....
きょう、ここで詩を書くつもりはありません。
というか、もう書かない。書けないです。


びっくりして、そしてずっとつらい。

集団が、国が、たくさんのひとを殺すのがあたりまえになってし ....
お供えのような小さな菓子を買う

あまくてすぐに溶けてしまう

ころんとしたなまえの。

傘を開くとボンと音がして、腕に吊った菓子箱が少し跳ねる。

タカタカタカと安定したそぶりで行き ....
きみのいない午後は
あたたかいけど うつろで
コーヒーの湯気が のろのろ移ろうのを
ぼんやりと 眺めている


こんな感じ 音もなく葉陰が揺らぎ
窓枠に
淡い緑が染みこんでゆく
 ....
液晶のなか目覚めたように
数字が淡く点滅する 淡くて少し掠れていて
なぞる 指がつめたい

わたしはまたほどけようとする
全部がいちぶ いちぶは全部のごとく移ろい
そうか海は個と全の明 ....
ことばは、はっした時点で幻になる。
よくも悪くも。

ね、みみをもつってそういうことだよ。
幻のみみは幻を受けとれる。

昔、にんげんのみみがとても好きな王様がいて、
その王様は ....
昼間だけど電気をつけないといけない昏さで
どうということはないけど
しみじみと低いこころをつくえのうえにうかべている

あたまの向こうには
昔からずっと同じ時計があって
何時かわかると ....
『これはそんじょそこらの百貨店には売ってない。』と、
いかにも百円な感じのスコップを持って断言する
大きなサングラスをかけた男の人が立っていて、
変わった人だなあと感想を抱いた。
この人ど ....
みじかい夢を見た。さいしょからきれぎれであることを前提にしたような
意味を汲みとれない情景。と、その惰性。
日々、眼球はつるりと景色を受け止め、わたしのどこかが限りなく機械的に
取捨選択して ....
 
あらしが去ると
いびつな たくさんの傷ものが
辺りいちめん埋めつくすから
さきに ゴミを散りばめておいたのだ、として
誰も彼女を責めたりできないと
今日もぼんやりしたかおのRさんは言う ....
けんけんぱらん
けんぱらん


みぞれ落つ昼

とんとんとんとんとん


だれもいないやね走る


甘いお茶
ちっとも

おもしろくない午後だったのに

いま ....
陽のあたる場所がすこしずつずれてきた

おとのないふゆ

そらの色はぜんめつし、

、、、

青なんていわないでいいのだ 透明のかさなりであろうと、

もうそれ以外のな ....
街1

好きでもないまち、でもきらいとまでいかないまちに
好きなきみがいるのはたしかなことだった
きみは本が好きで
きみに好かれている本をわたしはちかいうちに読もうと思っている
風とか、ご ....
みかづきをみた。
空は真っ青なよる。
すべりこみセーフならいい、
いや別にどっちだっていい。
たるんだ自転車のハンドルをふらふらさせて、
よみち。
狸がひらいた居酒屋があるんだって、
と ....
お菓子はいらない

甘いお菓子も辛いお菓子も

かおぜんたいに塩をまぜた泥を急ピッチで塗る

やってくる小鬼

かべぜんたいににんげんを押しつける

「エサ!」

でっ ....
うたかたをさっと掬う行為
明日の たましい がまったく籠ってないと言われる
わたしやあなたたちは青空の下の
小さく、古い音楽室で
自称音楽教師…妙齢の女の、に叱られる
誰かが、「果てしな ....
やがて舟が来て

ここから出ていく



サンタクロースの長いてあし

踏みつけられた赤い帽子

全裸の女に灯りをともす

「おなかいっぱい だから痛いの」

部屋からとて ....
あおぞらをしずかにたたむ よるのまえ 転がっていく

林檎が
レモンが
いっしょうけんめい転がっていく

いつか終わる坂道で
かけっこのように追いかけあって
いきいきと

私はからっぽになった紙袋をさげ
なんとな ....
私は手提げ袋をぶらぶらさせながら
坂をのぼっていた
そうしながらよく似た家々の
それでもはっきりたちのぼってくる個性のひとつひとつに
ていねいなあいさつをしていく
首をわずかに動かす程度 ....
あなたのその愚かな 姉 の ようなほほえみを

点字にしてずっと撫でていたい 







知らない男がしゃがんでいる

あきらめた花がぽとぽと落ちてくる庭の木の ....
タオル(23)
タイトル カテゴリ Point 日付
ガザ短歌3*24/3/10 13:09
システムvs.個人散文(批評 ...3*24/2/26 19:03
38000自由詩024/2/26 16:52
みなさんへ・ガザを見殺しにしないでください自由詩3*24/2/12 22:49
消え物自由詩3*23/12/18 22:18
きみのいない午後自由詩6*23/12/6 21:29
冬眠自由詩3*23/1/25 19:27
幻視自由詩3*21/4/1 18:59
雨の塔自由詩3*20/9/22 21:55
冒険自由詩4*20/7/12 22:17
景色の死体自由詩220/2/1 21:33
住宅地自由詩120/1/19 21:00
記憶自由詩320/1/19 20:15
冬の窓自由詩2*20/1/19 18:41
かなしみにも陽があたる自由詩319/2/10 18:22
みかづき自由詩4*18/11/11 23:34
はろうぃん自由詩118/11/6 2:31
正午自由詩118/11/6 2:14
メロウクリスマス自由詩218/3/10 9:43
一句俳句017/11/25 15:38
豊かな生活自由詩317/11/19 10:12
自由詩2*17/9/28 22:19
点字自由詩12*17/9/6 20:54

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