ときはふらりとたちよって
触れるだけ触れて 去っていく

かなしみに火傷

体ごと持っていかれそうになる そのときに
飲まれては 足掻いて

手をさしのべるのはだれ

ふくふく小さ ....
わたし パソコンでした。

あなたがたは小学生のわたしにもコマンドを打ち込みます
わたしはパソコン
かんぺきなセリフと かんぺきな笑顔。

おハシを止めるとおかあさんは
すうっと無表情に ....
 ここはひそやかな放課後が続く学校の廊下だけが永遠につらなってできている。壊れて積み重ねられた机と椅子が、防音ガラスの窓から差し込んでくる青みをおびたピンクの夕日に、金色の埃を浮きたたせ、影を濃くして .... うんと はやおきをしてつまみながら朝ごはんをつくるきみのお弁当をつくるおくりだしてなんだか眠くってちょっと横になる。
お昼ごはんはあまりをいいかげんにたべるコーヒーは一杯だけよ わたしのおひるごはん ....
閉鎖病棟のお昼ご飯のとき
彼女はとうとつに、異国の歌を囀りだした
お父さんとお母さんの赴任先の香港で
メイドさんのを覚えたという

薄い月の浮くお昼間みたいな
あかるい声

わたしと同 ....
 あのひとは損な人だった。

 15歳くらいまでにやられたこと言われたことがえげつなすぎて、本当にいい思い出がない。やはり亡くなってスッキリした、と思うたびに、風穴が空いている自分を知る。

 ....
 私は1997年に起きた神戸連続児童殺傷事件の犯人、酒鬼薔薇聖斗こと少年Aが好きだった。少年Aは当時14才で中学生という報道で、私は当時12才で小学6年生か中学1年生だった。彼も私も、とびきりの条件付 ....  おととい、あるいてほどなくある実家の父に「婚姻届けのサインをもらいにいっていい?」と電話をした。「いま、選挙期間中だから忙しい」私は黙った。それで、父は慌てて「時間がある今日中にサインしにゆく」「あ .... 「せんそうはんたい」とさけぶときの
あなたの顔を
チョット
鏡で
見てみましょうか。

なんだかすこし
えげつなく
嬉しそうに
楽しそうです。

わたしには見分けがつきません
 ....
庭の柿の木は ざらりとしたぬくい腕で
小さなころからずっと わたしを抱きしめてくれました

おばあちゃんがわたしを
だっこもおんぶもできなくなったころから
わたしはランドセルを放り出して
 ....
幸せになって
たいせつなお友だち

惜しみなくきれいなおいしい
飴をくちづけたい
そんなものまだ
わたしのなかに壊れきらず
のこっているならば

幸せとはなんだろうね
つらつらして ....
しかめっつらしてないでさ
むりやりにもわらないでさ

ぽかんと空をみようよ
窓がよごれていて
みがきたくなるかも

ふしぎだね
むかしもいまもこのさきも
どこかではかならず
ひとと ....
わたしのお父さんには ふたつ 顔があります

男と同じだけ働いて 子どもを産んで 社会活動をしなさい
というお父さんの顔は真っ暗闇に覆われて
そばにいるのに目を細めていくら探しても
なんにも ....
いつか完成するだろうか
あばらの中のいくつかの空洞は
満たされて、微笑んで眠るだろうか

脂肪に埋もれる柔和な女になれるだろうか
昔は違ったのよ
と笑って言うことができるだろうか

抱 ....
ブルーハワイ色のかき氷のした
何万匹もの魚がゆらぐ
あたたかい南の海を
口に溶かす

いちご れもん めろん は
なんとなく うそ
ブルーハワイだけがほんとのつくりもの
いっとう すき ....
人は反射する鏡なのです

だれかをよわいと思うとき
わたしがよわいのです

だから感じることをやめなければならない
わけではない
人はほんとうには
神器そのままではありえないから

 ....
いつか死の床で吹く風は、さらさらとして
すべての記憶をさらうでしょう
むせびないたかなしみは
いずれ天にのぼって雲になり雨とふる

信じているうちは遠ざかるものは
なにもおもわなくなるとき ....
 Jと別れてあたらしい生活が始まっていたのだけれど、車の世界の帰りだというJがこの家へたずねてきた。
 ただあたらしい生活と言っても、螺旋階段を一周して、すこし昔に帰っただけのような気がする。奇妙な ....
庭でとれた夏蜜柑
刃元で厚い皮に線を引く
ふくいく

薄皮はぐと
黄王がぎっしり

時間の結晶をたべる

からだに飾れなくても
どこにでもきれいな宝石がある

スーパーの帰り
 ....
笑っているうちに
削られ 壊れて
きっと愛とはそういうものなのね

なぜ なぜ なぜ
がらんを抱えて
胸の穴 大きすぎる

喉の乾いた砂漠

たくさんの風がわたしを通り抜けた
雨 ....
朝は胸元を掻きあわせる、ひとりぼっちでうす水色の空のしたあるいている、しゃべることのできない胸のうちにぶらさがるのはサナギ、だまって羽化する日をまっている。夕暮れがきた、ほれ、いくつめだろうか、折って .... ある日ふとおかあさんとおとうさんに
問わずにはいられなかった

「戦争ってそんなに悪いことなの?」
「当たり前のことも分からないなんて、そんな教育をした覚えはありません!」
「僕たちが平和の ....
 赤黒い熱い塊が喉のおくでガラガラガラ音を立てている。からまってまるまった舌で窒息しそうだ。舌が体に飲み込まれようとしている私は、必死で舌をン、と指でつまんでまっすぐにしてよだれが垂れる。幾千幾万どこ .... 応接間のおおきなガラス窓が雨ににじむ
雨ごしの庭って
おとうさんの画集にあった
モネのすいれんみたいできれい
ドガのおどりこはなんだかこわい

おかあさんは砂糖は骨がとけるという
おばあ ....
ちいさな公園で
ブランコをこいでいる
あれはともだち

ほうりだされたカバン
あそびすり切れたクツ

おりおりのかわいい花
うつりかわる葉のいろ
近くなる遠くなる空
すりむいて熱い ....
たましいが
夜に錆びたぶらんこのように鳴っている

どこへいったの ねぇ わたしの半身たち
あざの浮かんだ あなた
詩を書くのがじょうずだった あなた

半身がふたり 抜け落ちた わたし ....
月の町には丸い月のしずかなあかりが射していて、住むのは齢三十をこえた少女ばかりだ。

つねに満月夜、手入れのゆきとどかぬぼろぼろの町並み、つかずはなれずに点在する住居は、彼女たちのそれぞれのこだわ ....
あなたはわたしのなかにいる

あなたの肌にはその日になると
青や緑の痣が浮かぶのだと
教えてくれた

うごかない左腕で
必死に笑ってた
じっと見つめるとちからのぬけた顔になった
それ ....
飲み込んだ言葉が
胸にわだかまりの
どろりとした沼を作る

沼の中で
人に見捨てられ大きくなった亀が
悠々と泳いでいる
よく見ると
子どもを食ってふくれた金魚の尾が
ひらりひらり
 ....
きのうつぼみだったあの子が
今日はもう咲いているね
満開になって
散ってゆくね

みおくるかなしさで
こわれてしまわないよう
みんなで別れをおしんでいる
はなやかなお葬式

淡いピ ....
田中修子(99)
タイトル カテゴリ Point 日付
金の鳥の羽に月の小指自由詩1118/2/12 3:02
家族という死体のうえに自由詩317/12/11 7:52
夢夜、四 獣の影と永遠の放課後の廊下 散文(批評 ...217/11/21 20:47
林檎スパンコール自由詩317/11/19 21:39
カナリアの宝石さがし自由詩417/11/14 0:33
ジャンヌ、雪の病室散文(批評 ...617/10/22 1:38
ジャンヌ・ダルクの築いたお城 少女Aとテントウムシ散文(批評 ...717/10/14 2:16
ジャンヌ・ダルクの築いたお城 蛸散文(批評 ...117/10/12 8:03
ウォー・ウォー、ピース・ピース自由詩1917/10/7 18:56
庭のおかあさん自由詩1317/9/11 13:42
自由詩14*17/8/25 9:38
夏の窓自由詩7*17/8/10 0:42
黒いぐちゃぐちゃ爆弾自由詩12*17/8/5 17:23
女のすてきなあばら骨自由詩20*17/7/25 0:10
南の島の夕暮れの味自由詩11*17/7/18 2:46
曇る鏡自由詩10*17/6/28 21:03
さいごはしとしとと雨自由詩12*17/6/14 21:41
夢夜、三 「孔雀いろの鍵」散文(批評 ...3*17/6/11 18:24
なつみかんとおとな自由詩13*17/6/8 2:00
風紋自由詩317/6/4 17:16
ばらばら自由詩10*17/5/27 21:34
戦争自由詩10*17/5/24 21:34
首吊りの森散文(批評 ...4*17/5/19 21:22
子どもの澄んでる、のぞいてる自由詩8*17/5/12 7:20
さよならブランコ自由詩13*17/5/1 21:20
泣く鬼自由詩8*17/4/28 0:29
月の町 お題、即興ゴルゴンダ(仮)より散文(批評 ...4*17/4/23 20:38
おかあさんの音自由詩9*17/4/18 23:40
みどりの沼にひそむ自由詩14*17/4/14 0:53
桜の死んでいくとき自由詩7*17/4/11 0:30

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