よろしい
明日からはおれが苔をたべ
きみが最後の一個を奪い合おう
べつのひとになれないという
事実
だけが
残る
海岸線が
あったはずじゃあなかったのか
爪先ばかりが切り落とされて転がっている
早く食えと差し出している手の青さ
困ったように笑う口の中に
取り戻せない爪先を押し込んだ
海岸線は見つけられ ....
哉村哉子(2)
タイトル カテゴリ Point 日付
凡人自由詩016/4/21 15:59
自由詩116/4/17 15:45

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