季節外れの帰省で乗りこんだ地下鉄は
死んだ目で立ち尽くすひとたちであふれていた
おそろいのイヤホンから漏れるうた
あてもなく
うわんうわん輻輳している
そう言えば
こえを失ったんだったわ
 ....
 しんしんと降りしきる雪のなか
 そうっと手を伸ばしてみるけれどからっぽをつかんで
 クソっ! って舌打ちしたとき、ふとひとりで戦ってるともだちのうたがきこえた

 彼は世界を暴くために言葉を ....
霧慧未央(2)
タイトル カテゴリ Point 日付
終末指向性の感情論自由詩116/8/23 20:47
-273.15自由詩416/1/19 20:13

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