西から夜(よ)が来て ざわめく森
乞食たちは騒いで 気狂いは遠吠え
丘の教会で鳴った時計の音
緑に木霊してゆっくりと消えてく

どれだけ 生きれば

狂いそうなもどかしい 呼び声は
昨 ....
闇を照らす明かりが 先の道を示す
雨がガラスを叩く 歌声みたいだね
ひとしきり泣いた僕を乗せ 電車はずっと真っ直ぐ進む
雨はきっと僕の代わりに泣いてる
心のまま上がる素振りなんか見せず
僕よ ....
舞台の幕が開く 暗い劇場
今日のお話は悲しい物語
インスタントで生きてきた僕の
心には少し 少しだけ重く

全て昨日の夢 フラッシュのように
君と観た舞台 幻で

遠く 遠くにある 生 ....
夏の夜の
祭りの後の
一人の帰り道の

ぼんやりした明かりを孕み
しっとりと、質量を持って
多大なる命を抱き
その質量はまるで手の様で
母の、友の、恋人の、
恩師の、子供の、人殺しの ....
桟橋の先に腰掛け、水に足を浸す
少しだけ、何かの一部になれた気がした

そのまま、いつか聞いた懐かしい歌を歌う
消さないために、忘れるために

ゆるやかに瞼を閉じる、その速度は
あの声が ....
世界には溢れ落ちるほどの悲しみがあって
奪い合うほどの幸せしかない

溢れ落ちた悲しみにも思い出がある
なのに 誰しもが口をそろえて拒絶する

幸せの種は不幸の種でもあるのに
期待と絶望 ....
僕は、しくみをうたがった

銀河が回ること
それは、終わりのないダンス

波が寄せては返すこと
ジャブと、強振のストレート

光が射すこと
レースのカーテンは、ちぎれた雲

お湯 ....
ここ意外に場所は無いように思えてくる
私はどこに向かうのか

打っては返す波のように毎日を過ごす
ただ ゆっくりと一生をかけて死んでいく


言葉はその場に留まらない
留まるのは重く無 ....
生まれてからただ死に行く為に。
死ぬ場所を求めて彷徨う。

夜眠ったら朝が来て、一年経てば年を取り、何年経ったらさようなら?

あそこで泣いているのは誰?
あそこで死んでいるのは誰?

 ....
暴かれた世界に居場所はない
いつもぼんやりと生きていたいから
はっきりと輪郭が見えるとそれはもう
私とは違う誰か

私に暗闇を
私の顔と共に彼の表情も隠しておくれ
真っすぐな感情なんて見 ....
どこからか声がする
赤ん坊の笑い声のような、泣き声のような
どこかの空の下、割れんばかりの歓声が包む
海を越え、人種を越え、国境を越えて

地平を朱に照らす夕日は、どこかへ受け継がれて
今 ....
霧雨が煙っている
暗雲が太陽を遠ざけ、私と世界を切り離す

森は静かに私を見下ろす
まるで抱くように、閉じ込めるように

黒と緑が湿り気を帯びて、色はますます深く
五月の寒々とした雨が、 ....
ちょうど新月の晩
旅人は家族に会いたいと
強く願った

真っ暗な森の中
たまらずに声をあげて泣いた

声は木々のざわめきにかき消され
ますます孤独を感じずにはいられない

パチン
 ....
掻き鳴らしたギター
空間に木霊した
演奏後の虚無

薄暗いジャズバーで
明日を語る
日付の感覚も無いまま
生きている感覚のみで

ベースの歪みが大きくなり
建物が共振する
心地よ ....
空腹の信号を発した本能を
強引にねじ伏せて
液体と煙で生きてみる
「仙人みたいだね」
そう笑う君の顔色は青白い

いつだったか
そう 生まれる前
僕たちに羽があった頃
大陸が呼吸して ....
八雲みつる(15)
タイトル カテゴリ Point 日付
【歌詞】アシッドブルー自由詩116/11/7 20:41
【歌詞】レイン・トレイン自由詩016/8/29 21:13
【歌詞】はじまりの始まり自由詩116/8/20 17:55
八月自由詩116/8/14 23:12
サマータイム自由詩016/8/12 20:38
ジャンキー自由詩016/6/19 21:05
しくみ自由詩216/5/30 19:18
Someone's life自由詩116/2/26 19:42
錯覚自由詩116/2/3 20:47
スマイル自由詩116/1/28 21:28
echo自由詩216/1/18 21:17
icene自由詩516/1/16 22:31
Seven Stars自由詩316/1/14 23:11
HOPE自由詩216/1/10 22:09
hi-lite自由詩516/1/8 21:20

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