爽快な朝を現実の朝が乗り越えて
朝に何時も追いかけられる
昔からの知り合いがとんでも無いことをしだすこともあれば
仕事の積み残しがかなり溜まっていたりすることもある
これから迎える将来に待つ困 ....
桜が咲く暖かくなった日に
望みが一つ消えかけた春の季節
昔より強くなっているかな
明日を歩む一歩の足跡

流れている音楽は
昔聞いていたものと違って
優しいメロディーに代わっている
心 ....
湖の蒼さがあなたの個性に反射する
羨望の眼差しは
自らの心にポッカリと空いた隙間に
セメントを流し込む
「答えはまだ無い」
荒れた呼吸の中
社会に固執する義務が漂う

やがて君が歩む際 ....
遠い記憶への贈り物は
世界の見える景色を透明に塗り替える
瞬間は瞬間との出会いを祝福し
ありのままの僕等はただ歩みを繰り返す

支配された感情の危うさに飲み込まれないように
カラッポになっ ....
花が言葉を語る時
世界は感受性の湿度に安堵する
言葉が無い世界
音のリズムが奏でる雰囲気は
電灯の温かさに似ている

君は僕にキスをした
触れ合わないで
その距離感の流れの中で
肌に ....
世界の感情は欠伸で眼を覚ます
光りが差し込む窓の明かり
朝は鈍感に風邪を引いている
透明な色をした黄ばんだ細胞
包み込む鉄筋を纏った人の吐息

増殖する満員電車の人混みに
平和な雑踏は天 ....
白く色づいた道路の上を二本足の靴が行く
電柱
空気
星のカケラ

群れは距離の中に息づく苦しさに気が付かない
廻る足跡、round、around
歌は最大公約数の科学

鉛筆の芯が折 ....
老人の顔に刻まれ皺は
都会の橋の上を歩く雑踏の記憶
人々はただ行き
ただ交わる

日常の乾いた吐息
笑いが消えた70年前の白黒の写真
そびえるビルのアスファルトは
感情を持たなかった
 ....
海には白い波と澱んだ茶色の水中の飛沫がある
俺は鎌倉に一つ欠伸をした

都市は眠りに付いている
生活者にとっては好都合だ
週末の大手町に流れる旋律には音が無かった
響きも無かった
記憶だ ....
1
歩いている橋の下を流れる川は澱んでいる
ぬかるんだ川の底では水の香りは土の茶色に掻き消され色彩を失う
透明な景色を一体どこで見ただろう
眼に見えた草の形は項垂れていて 写真には真っ直ぐに伸 ....
繊細な感覚を奏でる音楽は
砂浜を横切る風の音に似ている
ヒュー、ビュー
それは脆く、脆く、脆く、儚く
吐き気が出るような血の色をしている

真っ赤な
無色透明な
想い出はそこの土の上に ....
強張る体は雪の寒さのせいではなかったのだけれど
君がずるいと言うから
僕は舞い落ちる白い結晶の束をずしりと踏んだ

彼方にある栄光が視界の中で微かに光る
道にはどこからか来て
どこかへと向 ....
外の暗闇は凍てつき
東京から見える星は
得てして飛行機の軌跡であったり
人の歩みは先が見えない

部屋の明かりは暖かく
柔らかい空気に感謝をしながら
それでも脳裏に息づく痛みは
凝り固 ....
壊れるような空気を
壊すことが怖い
物語を語らないことは
一つの意志

欲求の掃きだめは
無機的な機械の音によく合う
寒さが舞い降りてきた
1月の大都会

生活への執着は
些末な ....
薔薇は真っ赤に染まっている
俺の花 一つだけの花
雨が一粒 二粒 薔薇の上に落ちる
空は泣いている 
理想を求めてお前も泣く
その涙は やはり湿っている
二つの要素を持った神の理
何も悪 ....
眼に映る景色が柔らかい
青は青であり、空は空である
テレビで流されているニュースは事実であり
隣で寝ている君は本当に一人の君だ

そうなのに
頭に映る言葉の塊には美しさが無い
眩しさは失 ....
二等辺三角形の鋭利の角度は
圧迫された空間に横たわる
平穏の日常までが揺れている
溢れた人命の数と延髄の覚醒

言葉はもはや暴力であるが
沈黙もどこかそれに似ている
都市はやはり欲望の結 ....
やがて過行く駅を見て
電車の音はごとごと揺れる
何時もより大きく響きながら
今日はやけに疲れるなぁ

通り過ぎる人の呼吸が
白く見えるのも
冬のせいでは無くて
やけに見開く眼光の奥にあ ....
空気を伝う言葉の影
盲目の力点は
硬直した体を伝い
脳の延髄をも締め付ける

空気に色はなかったが
硬度は確かにあった
そこでは発する声が震えもするし
伸び伸びと勢いづくこともあった
 ....
暗闇にある瞬く星の美しさは
生命の燃焼にある
何万光年の彼方でやがて消えゆく定め

物体は燃える
個も燃える
人間は活動することで輝いている

走ることが出来なくなった時の
ゆっくり ....
感覚は嘘をつく
並べられた机
共に歩もうとする人間のリズム
時の香りに染まった絹の色は
明るくもあり暗くもある

高揚の時代の後にあった一つの遭難
女の目から精神は奪われていた
重かっ ....
朝方、目が覚めて
日常という乾いた渇望に水をやる
夜の暗闇は意図せずに
悲観的だった 
動いている騎士達よ

雑踏にはヒモジイ苦痛が横たわり
果実の前に平伏していく
時折、差し込む光
 ....
甘美なる赤い香りは
蒼い花を征服して
空間に調和という時間を与える

香水の飛沫
ヒステリックに飛び散る夜
叫びは歌とは違う
言葉が一つ捨てられている

孤独な人は名前を持っているの ....
一直線に伸びた微粒子の放出
光りは彼方へと繋がり
藍色の権力は力強さと共に形を残す

過ぎ去る景色
そこには風がなく
過ぎ去る感情
そこには母の優しさが無い

やがて果実は実を開く
 ....
光りが照らされる白い葉に
運命の蒼い一筋の水が滴る
鼓動は動きを忘却し
風が南に向かって吹き始める

私は沈む
私は沈みゆく
底に溜まった感情は
肉を膠着させ
出口を求めて彷徨う
 ....
コンビニエンスストアに立て掛けてある
古びた自転車
持ち主は失踪した
所有権という日常を放棄して

自転車のブラックの塗装は
剥がれかけ
座席のカバーには切れ目が入っている
誰かがナイ ....
昨日の大空にあった太陽の光には苦痛があった
今日の曇り空の太陽の影には物語がある
泣きながら飛ぶ鳥達が姿を消していく
街は何時も通り、目を覚まし
街は何時も通り、闇に狂うのだろう

瞬間は ....
初めはゆっくりとした歩みから始まる
始まりの合図はリズムに乗った音楽の音色だ
一歩一歩歩いて行くと両足の速度は加速される
心は舞い上がり始め
今日の喜びの時間に期待する

100M、200 ....
男がギターを弾いて、
女が踊っている
昨日のバーでの出来事である

宴は無意識の氷を熱気で溶かし、
水滴で蒸された室内に旋律が響いている
会話と仕草が交互に緊張と緩和を繰り返し、
夜は煌 ....
遠くから足跡が聞こえる
闇の中で独りでいる時、
その足跡の音は社会の目線に聞こえる

街の空気は有料だ
生きる為には対価を払わなければならない
自然に生きる態度は身勝手な若気の草木に似てい ....
鷲田(98)
タイトル カテゴリ Point 日付
自由詩022/4/14 23:12
桜が咲く、ある景色自由詩022/4/2 15:52
自由詩022/4/1 15:10
溜息自由詩122/4/1 14:50
自由詩318/3/21 22:21
一日自由詩118/2/27 20:23
透明自由詩118/2/21 22:20
情熱自由詩218/2/14 19:48
自由詩418/2/12 19:51
断片自由詩318/2/8 23:12
自由詩118/2/1 20:22
溶ける自由詩218/1/22 16:45
冷たさ自由詩718/1/20 20:55
自由詩418/1/20 0:17
夜の空自由詩118/1/14 19:59
弁解自由詩218/1/12 23:01
東京の空自由詩318/1/7 16:51
2つの色自由詩418/1/1 22:09
空気自由詩117/12/22 23:24
日々自由詩017/12/21 20:34
時代自由詩017/10/14 16:05
日常自由詩317/9/19 22:46
自由詩717/9/5 22:08
権力への意志自由詩617/8/30 21:43
終焉自由詩517/8/29 22:11
自転車自由詩017/8/22 21:53
未来自由詩317/8/17 22:18
歩みと走り自由詩017/5/10 22:18
自由詩117/4/29 1:10
自由詩217/4/16 0:51

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