さみしさよ
あんたのことが大好きで
魂の伴侶みたいに思ってますが

あんたの脚をぶったぎり
火にかけ
じっくり炙りながら
しみ出すダシでニコニコと飯を食う

そういう気でいることを
 ....
ぺしゃんこのパン
 ぺしゃんこのパンのしゃしん
  ぺしゃんこのパン
   ぺしゃんこのパンのしゃしん

 ぱしゃり 
      ぱしゃり
           ぱしゃり


ぺ ....
夕暮れにからだ半分置いてきてもう半分は夜にふくらむ

昨日まで空飛んでいた人なのに今日は訳知り顔で立ってる

鬱の字の凝り固まったぐじゃぐじゃを叩いて割って珈琲を飲む

ピンで突く喉の先か ....
海の水をふるい落として
陸にかたむいた者たちが

熱にかわいて
石くれにうずもれていく

やがて誰かに掘り出されるまで
かれらは 海の夢を見ている

かれらの
海の後遺症は消えない ....
つまんないもので塀を築いて
おもろいものには目もくれず
いったいなにが楽しいのと聞いたら
「これが人生よ」と言われた

安いものを至上と信じて
ありきたりの色を重ねて
どのへんに君のこだ ....
今昔の犠牲
なぜ腹筋が

ビネー検査の賜物
なぜ腹筋が

TOMATOの発声
なぜ腹筋が

絡まる兄さん
なぜ腹筋が

額ずいて常夏
なぜ腹筋が

やんごとなきリズム
 ....
こんにちはこれから始まる戦争の概要少しお伝えします

この文に句点打ったら次体育、読点ばかり走らせてる子

立駐でパチンコ玉を拾うのはまぶしい銀の少年でした

やまいだれ取ってくださいそう ....
地面から
20cmばかりの所で
止まっている球体

触れれば
終わってしまうもの
放てば
いなくなってしまうもの

息のふるえと
風のつよさに
おびやかされて

球体
わず ....
鳥葬の風習のある国にいて選べるのなら赤のくちばし

さわやかな羽が生えてたあのころをかゆい背中が思い出してる

おい悪魔お前の口の中にあるびいだますぐにぺっと吐き出せ

教室にいっぴきの夜 ....
梯子から落ちてしまった者は
はんぶん月にかくされて
二度と来ぬものを待っている

無音の庭園の真ん中で
梯子がひとつ燃えている
火の粉はどこへ向かうだろう

やがてまぶしい天の真上から ....
胸の奥に花を浮かべた人たちの
お行儀のよい笑顔を覗く
消えてゆくのか指 一本ずつ

肌を塗るもう一度塗る
審判を隠すパウダーの色
どこにいてどこにもおらず
冬空に雲 覆い尽くして

 ....
釘で刺した脚から虹があふれた
洗面器一杯に溜まった掬うと光って弾けた
中指と薬指の間から糸
塗りつけたら痘痕になった

無駄のない速さで跳ぶ
二本脚では届かなかった
海に削ら ....
新嶋樹(12)
タイトル カテゴリ Point 日付
さみしさよ(2014.11)自由詩114/11/27 21:41
ぺしゃんこのパンのきぶん(2014.10)自由詩014/10/27 21:23
大人がひとり(2014.2〜2014.10)短歌214/10/4 15:38
海のイメージ I(2014.3)自由詩214/3/4 0:25
塀のある暮らし(2014.2)自由詩414/2/28 22:14
ニューエイジ(2014.2)自由詩114/2/26 23:18
失せ物(2013.8〜2014.2)短歌114/2/25 0:58
球体(2014.2)自由詩014/2/25 0:42
けだものたち(2013.11〜2014.2)短歌314/2/24 16:20
無題(2014.2)自由詩114/2/24 16:12
自由詩314/2/23 18:25
無題(2009.4)自由詩214/2/23 18:04

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