地平線の上に青く燃える空
胸が焼かれていく

目を開かない私を見て
赤目の鳩は首を傾げる

白い花なら要らないよ
たくさん土に眠って居るから
胸に飾った赤茶けた花
これで息が出来る
 ....
白い珊瑚礁から 若い泡が立ち上り
陽を拝む前に 歳老いて消えるのを
何十何万と見てきた

覚束無い身体を揺すって
光の涙をゆうらりと
遊び心を腐らせた碧瑠璃を
黒ずんだまなこで愛している ....
柔軟剤のたおやかな香りに

青く火照った朴の空に

曇りガラスに散る光の粒に

惜しみなく降る情の雨に

萎れた紙に乗った言の葉に

甘い満足をくれたカップラーメンに

ビニー ....
金木犀を纏って
波立たぬ心を晴らす庭

汗を紡ぐグラスに
青空を並々と注いで乾杯

野球バットは年老いて眠る
思えばこの庭は
何時から微睡んだのだろう

火照った地べたに風が這う
 ....
雨慈ムシ(4)
タイトル カテゴリ Point 日付
雨曝しも厭わない自由詩213/11/29 0:32
海月のまなこ自由詩6*13/11/18 0:45
生きの音自由詩313/11/17 14:03
夢庭自由詩313/11/16 0:29

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