指を指して笑われたイメージがわたしには、ひどく似合っているんじゃないでしょうか。
子供の笑い声にむしゃくしゃして、誰かを罵ったりなんて。
かわいそうです。
ある本を適当に読んでいたら。
....
お風呂から上がると
いつものように彼は、部屋で一人静かに本を読んでいた
私は彼の読書の趣味には全く興味がないが
本を読んでいるときの彼は、何よりも幸せそうに見える
彼から半径2メートルほどの範 ....
銀と言うのは
電気を通しやすい物質で
金の方が通すのだけど
安価だから
コンデンサの中にも
と
友達に話したら
殴られた
あざになるまで蹴られた後
髪の毛を捕まれ
指輪には
大切 ....
お日様が低くなるとね
輝き出すの
今まで輝かなかったいろんな物が
わかる?
ほら,ここ,
よそよりちょっと高いでしょ
だから
よくわかるの
夏の間は
輝かなかったもの
....
手のひらで掬いとった砂が
指のあいだからこぼれる
どうしても掴みきれずに
こぼれ落ちていってしまう
キラキラとひかるその砂のような
どんなきれいですばらしい壁も
見えるものは壁そのもの ....
夜明けと午後と夜中の夢に
同じ女の子が現れて
わたすものがあるけど
まだなんなのか
よくわからなくて
と言った
気が付いたら
受け取っていた ....
きれいな
“まる”を
描ける人は
幸せです
ひっこしました
と言うのがすきだ
ひっこし
ひっこした あと
ひっこすよてい
も捨てがたい
だからさいきんは
ほとんどの時間を箱とすごしている
早く ....
わたしにはわかっていた
たのしいだけのまいにちが
しばしば
のこしたすうぷのように
あたためられずに
そこにあって
こんやかぎりのゆめのあと
なんども
めいわくだよね
てがみはもうだ ....
前の日の晩から決まっていたので
目が覚めてすぐ
はなうたを歌った
朝ごはんを食べるときも
はなうたで
納豆ごはんと大根のお味噌汁だ
やってみようとも思わなかったので
今まで知らなかっ ....
歩けども
歩けども
家が遠い
いくら歩いても
家が遠くて
安らぎの我が家には
辿り着けない
ひょっとしたら
家が無くなって
しまったのか
それとも
亀のように
逃げているのか
....
口腔から喉の奥へと
落ちてゆく暗がりの
生きるものの持つ
湿り気を帯びた
底の見えない暗闇
全ての声は
空洞から押しだされ
湿り気を帯びて響く
釘のように
土のように
秋雨 ....
あなたが私を忘れたときです
とか言ってるといいです。
#荒唐無糖稽ベニ茶さん「女子高生に「今日一日ありえないを使うな」と言ってみた」
「ゆで卵と生卵の見分けかた」へト ....
メルルーサというさかながいるらしい
昨日食卓に並んだ
私はそのさかなをしらなかったので
想像してみることにした
全長三メートル
深海にすみ ぎょろめ
口はとがり
歯がある
縦に ....
血にまみれた少女の稚拙な聖域を
賢人たちが踏みにじる
肥満した精神ががなりたてる
音量はMAX 凍結していく表情
絶対零度まで あと少し
もう一度 リストカットを
その血はまだ ....
表情は
つくるものじゃないのよ
自然に
つくられるものなの
紡がれるのは
とても自然でいて
不自然な
言葉
だから
自分は壊れてい ....
夜の砂の上の家
花のように動いては止まる
朝になると人は戻り
少しだけ掃除をして
着替えをしては出かけてゆく
昼と午後は暑い
風と風のすきま
....
最終的に黄身と白身にわけられたら いいよ いいよ
鳥はつい、と滑空して えらい人がことわざを作る
色きちがいの対話だったね 一人と一つ ひそやかなひそか
もっとえらい市場
へんてこな行き道 ....
いい詩ってなんだろ
人の心を動かす詩ってどんなもんだろ
おそらく自分の感動する詩がそれなのかなとは思う
でも、そもそも自分の心ど真ん中の詩って
どういうのだろ
ど真ん中に近いのは
高村 ....
九段下
秋葉原
木場
清澄白川
…読めない
湯島
根津
上野広小路
ひとりきりでのったちかてつは
わたしをねむりにさそったが
いぜんのような安心感はまったくなかった
....
ぼくは
寂れた路地裏に
うずくまり
ずっと待ち侘びていた
トタンの屋根を
硝子の格子戸を
自転車のサドルを
生垣の八ツ手を
子供らの小さな傘を
やさしく濡らし
そっと奏でる
....
雨の日は
耳になる
秋は死に
鳥は黙したまま
はじめから
世界は
満ちることなく
ぼんやり
霧にぬれる
地球と鳥篭
朝 目を覚ましますと
世界はとても青く輝いておりました
本当にどうしようもないくらいに
青うございました
わたしのすぐ隣から
「おはよう」と声をかけてくださる
あなたのやさしいお顔も
....
*
少女からはみでている
魂のゆらぎは
舗道のプラタナスの
青い影の上を
過ぎる一匹の黒猫
そのしなやかな足音は
遠く離れた街の路地で
こだまする
*
透明な空 ....
去年の子猫は
もうおとなになった
おととい
二匹の子猫を
産んだ
小高い丘の
天文台の脇をすぎる
風のように
夢はいつでも
ゆっくり醒めてゆく
ひらひらと
一年の思い出を
ひっさげて
木の葉は空へと
舞ってゆく
どこかの星へ
報告をしに
溶けてく月に サヨナラを
カミサマなんて いなかった、。
金が無い
働いてないのだから
当然なんだが
何しろ働くと言う事を
やめてしまって
何にもしたくないので
寝てばかりいるので
このゴミだらけの部屋で
自分までも腐ってしまいそうで
....
自身の無い
既視感の容れ物
底には穴
流れ出る天国
天使の足もと
雪はむらさき
少しだけ燃え残る
風と羽のなかに立っている
所サンの イラスト入りペーパーバッグ
(ミスタードーナツの景品)
が棚の上
何年生きてんだよ
下北沢の古具屋で
ランドセルを買ってくださいよ
別れた恋人に
死ぬまで会えない
....
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【未詩・独白】いまだ詩ならざるもの あるいは独白
作者みずからが未完成であることを認めた詩作品たち
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