祭壇のそばで 昏い
煙草を吸う
いまはみえているけれど
そのうちに見えなくなる色の境目を
わたしはどう処理するのだっけ
甘い輪郭を 日々の、
ひと匙ほどの希望で生きていくのを
それを ....
世界には
その日の食べ物さえも
満足にとれない人たちが大勢いる中で
メダルとれた人たちは
もちろん本人の努力はあるけれど
それよりもとても恵まれている人たちだなあ!と思う
自分のやりたいこ ....
世界遺産も大河ドラマも
観光客を呼んで
一儲けするために
盛り上がっているような気がしてならない
何か本質を見失っている
水道の蛇口をひねれば水が出る
そんな単純な思考を
私はバケツを持って川へ水を汲みに行ってしまう
そんな思考を持つ時が多々ある
こんな草臥れる疲労脳を案じてリラックスとやらを
習い始め ....
草を磨り潰して 両手の手のひらで 大空を・・
瞳に囁くその色に染めよう
どんな星が生まれることか
そんな星を個々に秘め
握りしめる此処の星
蒼穹に包まれたオブラート引く 紺碧の泉に溢 ....
名前はひろゆき 漢字は知らない聞いたかもしれない
けれど 忘れた 苗字も知らない
スポーティなマフラーをいつもしていた
身長178センチくらいでAB型
煙草はマルメンだったかマルキンだ ....
指された方向に前習えするフリして回れ右
命令通りな一日は
肌が痒くなり仕方ない
健康的な生き方とは
他人を省みないことだ
電車に響く泣き声
道行くカップル
路傍の吸い殻
クリスマス ....
小さな小さな背中に大きな希望がゆったりと腰をかけていた
背中が大きくなるにつれて夢が育った
あるときは背中いっぱいに夢が満ちた
背中が現実に触れるにつれ希望と夢はとまどった
あんなにぴったりと ....
我々が望んだ西暦三〇〇〇年が遂に訪れた
病も
老いも
争いも無く
死から開放され
欲は無く
面倒は無く
不幸も無く
全てが完結した
法すら必要ない
科学が解決する
指 ....
白癬菌を死滅させるために
氷点下の街を
裸足で
「わーっ!」って言いながら走り回った
赤信号だって構わなかった
「わーっ!」って言えば
大丈夫な筈だった
4トントラックと鉢合わせした ....
私の間違いだった
こうして横になればわかる
じんわり沁み沁み肝臓の痛み
身体に悪いことばかりしてきたのだ
いや、この痛みはどこかで覚えがある
ああ、そうだよ
子供の ....
さよならなんて言わないよお
おおきな風が叫んでいる。
Auf Wiederse~hen
またね と 天から吹いてくる。
あおい風が
くびれた腰のトルソーをつれていった。
湖のまん中の ....
とろとろの眠気を抱いて通り過ぎた芝桜
一枚一枚の花びらが妙に奥ゆかしくて
ふわりと笑えるくらいには近づけぬ
頃合いを見計らい オール片手に君が
ゆっくりと瞳を合わせるように
擦れ違う 揺れ惑 ....
詩の材料が見つからなくてここしばらくは書けないでいた
詩を投稿することで何かが起こる事をずっと期待していたが
何の変化もなくて詩の無力を感じない訳にはいかなかった
孤独感に苛まれる日常から抜 ....
爆発的に増殖したウィルスは俺のからだの免疫系と闘い敗れた
彼らが勝ったとしても人類が死滅すれば増殖する場所がなくなるだけの話だが
そもそもウィルスには目的などないのだろう
俺たちがも ....
あまりにも不器用な僕が
あれこれ考えあぐねて
かけることばもなく
まだうつむいている君に
差し出せるのはオロナインだけ
こんなときは
オロナミンのほう
その意味も判らないけど ....
君は弱音を吐かない努力家だから、
みんな多くの期待を君に寄せてしまう。
君は、ひとりの人間に過ぎないのにね。
たくさんの荷物を持たされて、君は自由に動けやしない。
周りの期待なんか無視していい ....
水の中で生きている人たちが、水の中で何をしようとも、俺には届かない。
そうして、俺の脳は蝕まれていくので、野菜の摂取が必要。
腹は減る。
集団でいじめるな。
ずるいんだよ。お前たちは。
....
老人の顔に刻まれ皺は
都会の橋の上を歩く雑踏の記憶
人々はただ行き
ただ交わる
日常の乾いた吐息
笑いが消えた70年前の白黒の写真
そびえるビルのアスファルトは
感情を持たなかった
....
要は需要と供給の問題であって
買う方が悪いとか
売る方が悪いとか
そんな単純な問題じゃないんだよ
薬だって、身体だってさ
でもね、水虫ジュク夫
おまえの自称詩は別だぞ
そもそも需要が ....
別に天国の歌声に耳を奪われている訳じゃない
地獄の底から湧き上る苦悶の呻きに眠れない訳でも
聞いているのはこの世界 尽きることのないお喋りと
拮抗しながら 解かれて往く 形あるものの軋み
....
空の写真を 無断で撮る
それをSNSに 無断掲載する
有名キャメラマンが開く 写真展
会場の壁を埋めつくす 空 空 空
そのときも 空にギャラは
支払われない
空は ユーティリティプレ ....
「ああ、どうも。」
「あなた、菅原さんから、あなたのスキなモンブランいただいたの。」
「ああ、それはそれは。」
「冷蔵庫に、あなたの分、四角いタッパに入れてありますから。」
「 ....
開けてみよう 思いっきり
見えるものは 感じるものは
姿 形 香り 音
開けてみよう 躊躇なく
それだけの 自信を養い
歩んできた道のり
一歩踏み ....
○年寄りは
特に異状ありません
と言われと不安になる
○年寄りは
年そうおうです
と言われると安心する
○年寄りは
昔のことを聞くと
喜ぶ
○年寄りは
砂糖がいっぱ ....
誰かの悪口を言う人は嫌い
唇が歪んで
涙で滲む視界よりも
もっと酷い景色を
雨樋越しに
押し付けられるかのような
不快感が あるから
愚痴っぽく火照った頬に
スコールの粒ひ ....
空は
永久無料のアートだと
思っており
事あるごと
とくに
金のないときは
しょっちゅう
見上げた
きのう 空の神さまが
ずぶ濡れで
訪ねてきて
いや、さいご
身体で払 ....
sと上野で会った私
私はsと ただ カラオケに行くためだけに
ヨドバシカメラのオーディオコーナーの
真ん中あたり 彼のそこで私を待っていた3Fにいた
彼のいつもと変わらない出で立ち
....
空がとても冷たそうで
触れたくなって
腕を伸ばしてみるけれど
届かなくって
指も思い切り拡げて
踵もあげて
ジャンプもしてみるけれど
届かなくって
あきらめきれなくって
あきらめられ ....
脳が軟らかすぎて
耳と鼻から
流れ出てしまいそうなとき
朝の結露した窓を
人差し指でなぞる
「川」
唯一覚えている文字は
水滴とともに
もっと長い流れになって
やがて消えて行 ....
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