もうすぐ日がめくれ
いくつか数えた頃
かの女はバラをたくさん落としてきたが
もうプロポーズされることがなくなったからと
時ごと綿毛に包んで
夏の来ない春に明け渡そうとしている

 ....
春だし煙草が吸える場所はどんどんなくなるし
取りこわし多々 街の自我崩落
もっと詩を書いてよ
泣いたりわらったりして詩を書いてよ
枯れながら苦しんで書いてよ
ひかりがひかるみたいな当然さで詩 ....
タクシーは次々くるから大丈夫だよ
凍った蘭
時間
でもまだ寒くないし
小さく受け付けて林檎赤いシャッターの閉まるさま まぶた
つめたいね

泣いて、ひかりは増えた
増えてもたりないけ ....
家庭内性暴力をうけているこどもの

特徴みたいなのが新聞に載っていた

他人のそんなやつ許すもなにもないのに

風邪ではないのに喉の痛みを訴えるって


ひどい泣き寝入りだ

ひ ....
愛が上に乗って
情が下から支える格好は
たとえば我が子を肩車する父親かも知れなかった

でも
上下関係がひっくり返って
愛が情の下敷きになったら
重なりあう男と女の体を連想してしまうのは ....
雨などにうたれて

焼鳥屋さんに入る

山崎をロックでやりながら

あの日どれだけ傷ついたのかを

考えている

視点がうごかない、うごけない


答えなどでないのに

 ....
白ソックスマニアで
人が窒息するのを見ると興奮するという
変態連続殺人犯がいたが
私はそんなに過激ではない
ただ、白ソックスを見ると
無性に履きたくなるだけだ
軒先に干してあったら
ちょ ....
競い合うために生まれたわけじゃないでしょう
奪い合うために生まれたわけではないでしょう
憎しみ合うために生まれたわけじゃないでしょう
傷付け合うために生まれたわけじゃないでしょう

ただ生き ....
「タエコッ、そっちはダメだ、ダメなんだよぅ」

「何?あら、やだもう、アナタ、アナタ、起きて、起きてってば。」

「あ、タエコ。オマエ、ここおったんか・・・。」

「何それ、アナタ、ここに ....
独り暮しで 卒寿を越して 
初めて気づいた ことがある
 
馬鹿げた 無駄話でもいいから
時には交わして みたいものだ と

ひたいの横皺が せせらぎをつくる
眉毛の尻尾が どぐろを巻い ....
冷凍していると すっかり忘れる存在
熱い鍋の中 洒落た食材達が乱舞する

冷たい豆腐の中に 
隠れたウナギの論争

足先が熱い お前ちょっと出て行け
指先が冷たい お前もう少し こっ ....
郵便受けに 虹が光っていた
空に沈んでしまった
まほろばからの便り

封筒に眠る妖精を剥がすと
中から懐かしい花のかおりが

≪こんなにも甘やかな手紙が
かつてあっただろうか?≫

 ....
真っ白な肌が好きだった
真っ白な笑顔が好きだった
真っ白な心が好きだった
真っ白な君が好きだった

真っ白な紙を広げて
真っ白な文字を書いた
真っ白な頁をめくると
真っ白に消えていく
 ....
田舎では
親の時に香典をもらっているから
行かなければいけないという考えが
根強く残っているが
どっかで切らないと
親がもらったからという理由だけで行ったら
相手の喪主も
俺の時には
 ....
さっきのバスに座っていた女は美しかった
この夕焼けとどちらがより美しいだろうか
空にひとつかみの鳥がばらまかれた
部屋に入れば祖母の匂いがした
人攫いが家に来た
     革靴はいて背広着て
     お父ちゃんを借金のかたに連れ去った

人攫いが家に来た
     病気ばかりする子はいけないと
     私を家に帰しに来た

 ....
私のことをポテンシャルが
低い低いと言うけれど
低すぎて
マイナスなら
逆に実力が顕在化しているって
ことじゃねえのか!

えっ、全然違う?
頭悪い?

上等だ、てめえ!
靴下よ ....
月がまんまるなわけでも
星がかがやくわけでも
ましてや雪がふるわけでもないのに

空を見上げては
にやけてみたりなんてしてみまして


なんだか曇ってきたり
なんだか風がつめたくなっ ....
真っ黒な廊下を歩いていた
ボロボロのテディベア抱えて
窓を開けろと風が叩くから
外の方は見ないようにした

爪先立ちでドアノブに手を掛けて
飛び込んだ部屋には二つの寝息
気が緩んで思い切 ....
お国のためにと兵隊さん
家族の写真を首からぶら下げ
敵国目指して進めや進め

かたや敵国兵隊さん
家族を守るためならば
命なんぞ惜しみやせんや

大事なものは皆同じ
失うものは二度と ....
夢の続きは幻と
想いを連れて花となる
名もない小さな花となる

サラサラなびく風にのり
辿り着くのは焼けた空
笑顔も涙も引き連れて

春夏秋冬巡るのは
ドクリと鼓動を震わせる
無垢 ....
普通のバカより
薄らバカと呼ばれる方が嫌だ
程度が軽い筈なのに
もっと侮辱された気がする
薄らハゲも同じだ

どうせなら
本格的なバカと呼ばれたいし
本格的にハゲたい

呼んでくれ ....
ぬるいぬるすぎる
もっとだ
もっと高く 死ぬ直前まで 恐れる事無く
突き進めない者達に 創造を語る権利はない
光る指先 弾けるシナプシス 迸る内臓の噴水
意識を評価するほんの一滴の理性 追い ....
私には前提がない
無から突然現れて
一つのルールに乗っかってサーフィンしたら
また無に消えていく
そうであると思いたい
そして年老いた今は
その一つ一つのルールさえも毎回毎回自分で構築して ....
今度こそ
今度こそはと
幾度も脱皮を繰り返してきたはずなのに
サナギの姿で
また冬を迎え
その時はいつ来るのでしょう
次の春が来たらでしょうか
春はいつ
春が来たとて
やっぱりサナギ ....
画面の向こうで口パクするロックバンド
流れるテロップを横目に
貴方の指先を想っていました
合皮のソファが派手な音をたてるので
ガラス扉が気になりましたが
気にした振りをしただけだったのかもし ....
心の扉を
いっぱいに開放してみよう
すると
言葉の小鳥たちが
大空を自由に飛び回るから
シャリなんて シャレこきやがって
誰かの舌打ちが聞こえる町

待つことに疲れて
食欲に憑かれて
そっと唇に運ぶ食材

シャリに載せると トロミを増すの
サーモン

そうだ サー ....
受け腰な毎日は手持ち無沙汰なので
ぼんやりマフラーを編み続けています

細編みに飽きても
他にすることもないので
マフラーはどんどん長くなって
作り目は遥か彼方

これはプレゼントだっ ....
僕はこのままいったら
年をとって死んでしまいます
ああ!神様
老いる意味をお教えください
死ぬ意味をお教えください
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
三月の花摘み唐草フウ818/2/24 3:19
詩を書いてよはるな518/2/24 1:40
タクシーは次々くる318/2/24 0:50
風邪ではないのに喉の痛みを訴えるペペロ218/2/24 0:49
漢字たちの感情こたきひろし218/2/23 22:35
あの日の傷ペペロ418/2/23 22:28
水虫ジュク夫「スクールソックス」花形新次018/2/23 20:03
瞑目1486 1...318/2/23 19:38
コント。 正義とタエコさん。 ④無我夢中よーかん018/2/23 14:09
失 題 (七)信天翁118/2/23 12:34
鰻-うなぎ-藤鈴呼018/2/23 9:22
雨上がりのヤスヒロ ハ...318/2/23 8:14
真っ白1486 1...218/2/23 7:52
因縁のお葬式zenyam...118/2/23 6:14
Yurodi...418/2/22 22:23
ひとさらい為平 澪2*18/2/22 22:17
水虫ジュク夫「マイナスのポテンシャル」花形新次018/2/22 21:57
空を見上げたりなんだり柚木218/2/22 21:55
リジー1486 1...3+*18/2/22 21:53
櫻花 葵318/2/22 21:32
春風にのって118/2/22 21:26
水虫ジュク夫「ゲロゲロ」花形新次118/2/22 20:10
突き詰める姿勢狩心318/2/22 15:08
全く持って、私は嫌になるほど人間である0*18/2/22 14:44
サナギのうた ―エリック・カール「はらぺこあおむし」に寄せて ...Lucy5*18/2/22 14:12
歌われなかった歌の名前は木村きむ018/2/22 14:04
zenyam...018/2/22 12:12
シャケのニホヒ藤鈴呼0*18/2/22 9:34
感謝して恨みます木村きむ218/2/22 7:11
老いる意味zenyam...018/2/22 6:09

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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