死なないことは分かっていても
発作がおこるとびびってしまう
曇り空の夕方が群青いろだから ....
鎌倉時代のその昔から
ぼくらは弱者が大好きだ
お風呂でしたか
引っ越しは終わりまし ....
透明の鉄格子が罰を呼び、罪を阻害する
赤、病める魂を込める格子は鮮やかだ……
外に出た ....
鶺鴒はすばしこく歩き雲雀は高く囀っている
生憎の曇りだが風は早足
日差しが覗けば芝桜も蜜を噴くだ ....
なにも持たなくてよい
さまよえるあのころの
忘れられない絶望さえ
むねのおくに刻み込み ....
たとえ、評価されなくても、たくさんの人に読まれなくてもいい。
僕はただ、誰かの心に残る言葉を書きた ....
子どものまま大きくなって
個性という穴に閉じこもった
大人の個ども
穴の中で気が付いたら
....
それが蛍というのなら
それを蛍という人達が
優しい微笑で小鳥をつつむように
佇んでいる
....
なんだかとても無意味で下らない詩を
今 ....
....
わたしは、姫ぼたるが好き
わたしは、姫ではないけど
わたしは、わたしが好き
....
つま先で
みてた空の継ぎ目を
そっと裁つ鋏
皮膚のうらがわで
咲いた
あおい花のい ....
通夜のさざなみ
鯛の骨がのどに刺さって
死んでしまうなんてね
或る死の理由が
人の口から ....
今まで拍手を貰ったことは
照れているうちに忘れてしまった
濃密な思い出ほど哀しくて
同じ雨 ....
眼ヂカラが強すぎる わたしは魚
君をみつめている
魚だからまぶたは無い
目を閉じること ....
ぼくの家には湿度計が必要なんだ
ウエットなときには彼女とけんかするから
ぼくはすべてを知る職 ....
○「失敗追憶」
たとえ正しいことであっても
順序をまちがえるとうまくいかない
鍋に入れる順序を ....
ドブ川に、真っ赤なバラを突き刺した、
ような東京タワーの夜景よ。
ひとごみをかき分け歩く ....
日本語と格闘します歌詠みは傷つく事で1首詠む
今はもう夫婦生活ありません歌詠む事で忘れています ....
春が深まると
ツツジが咲き始めて
やがて満開になる
鮮やかな色が集まって
人々を惹きつけ ....
青く澄み渡る空の下、高原の塔の前に立つ。
息を吸い込むたびに体が宙に浮いてゆく。
時代 ....
長いこと
閉じ込めてきた
それはもういつの話?
あやつり人形も
願いの叶うネックレスも
....
女の体の一部始終なんて知らなかった
この体が欲望の塊になっても
女の体の一部始終を知ろうなんて思 ....
人と人の間の
カキネのカベを、壊す時
遠い空で
合図の笛は鳴るだろう
....
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