陽だまりだなんて心地良さも
少なくなって行く季節
黒く映る大木に
ラジウム色の蝶が留まる
....
意識は一本のロウソク
辺りの闇を仄かに照らし
朧げにでも識別し得たもの
それが全て 世界の己の ....
透明な傷に風が染みる時
思い浮かべたのはあなたでした
優しさと厳しさを使い分けて
同じ道は ....
春の風を浴びてしましまと笑う
軽やかなきみと夏のまんなかに立つ
空は水彩 きみの髪から秋 ....
いつもの二階への階段をのぼっていたら
いつしか階段が森になっていた
のぼってゆけばゆくほど
森 ....
電車が神社のよこ過ぎる
歌謡曲とはかけ離れてる人生
けなげでふくよかで
不細工なお ....
私の家には
借りてきた猫がいる
私が生まれる以前から
それどころか
祖父の代よりもっと前から ....
いつものバーのカウンター
そう聞いて 思い浮かべる色は
何時だって ブラックライト
....
交差点で信号を待っていたら急に雨が降ってきた
それはよくある事で珍しくはない
でも、その時に ....
つきあかりはぼんやりと
わすれたころに潤む
はむしがとぶ白光のなかに
かわいた ....
初めて出逢い目が合った
懐かしさが漂い
君の魔法に引き込まれる
今まで感じたことがない感覚 ....
いつ死ぬかはわからない
もし、それがわかったら
苦しみ悩んで、何人死にいそぐかもわからない
....
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