三月の街で産まれる陽炎の
涙のような
きみが夢にいた
永遠にはじめてな ....
火を盗ってきたから
ここで炎が燃えているのだと
プロメーテウスは言うのだけれど
プロメーテウス ....
窓掛の向こう
夜の闇の中
不意に風が雄叫びを上げる
想像してさえいないのに
身震いを覚え ....
昨日か
一昨日の夜
星をみた
きれいだった
それをさっき思い出した
なぜだかわからない
白いゆりの花を飾った夜
父の遺影は
より優しく穏やかに見えた。
「きれいな花だ。」と
喜 ....
君には とっくに
わかってることだよ なぁ
脳髄が八丁味噌となって
発酵し 腐敗しかけ ....
雪が密度を増す
白の重ねに滲む陰
朝は指先すぐ
声は遠く流される
赤ん坊の目蓋の向こう
海 ....
夜の音が聴こえる
美しい音色だ
そのつららが砕けるような音に聞き惚れる
夜の音は小さな紫色の花 ....
信用というのは
やっぱリ紙ベースでしょう
暗号は解読するものではなく
紙から心で読み解くもの
....
学校は
知識は教えてくれるが
自分の欲望との向き合いかたは
教えてくれない
これは
人とし ....
素直に生きる
シンプルに考える
ありのままを感じる
日常生活を楽しむ
心から幸せが湧き出 ....
僕は僕の書斎でもうしばらく忘れ去られていた小箱を眺めている。
小箱の蓋には何かで削られたよ ....
やさしさを少しと
きびしさを適度にまぜて
コーヒーカップの中
白いミルクの渦のような ....
世界には無意識の情がある
それは死とよく似ている
よく似ている、と書くと別物のように思われるけど ....
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