傷まないミルクのあふれる
断面を
あなたは菫といい
蛇といい
わたしは腕としるした
このま ....
寂しさを忘れ忙しがる
言葉笑い 言葉失う
一人 一人女房泣く
くもなくさみしい ....
澄み切った空 静かに
月の横顔の
化粧を落とした白さだけ
深々と冷気は立ち込めて
木々と ....
ゴミはゴミ箱に、だってさ。
よく言うよ。
自分だってそう変わらないくせに。
え、何の話でし ....
山際に故郷を茂らせて
霧立つ河は唱和する
悠久の径を手引くように
水面には明かりの灯った小さな ....
ハゲ上がった頭の上で
フィギュアスケートの女子選手が
股広げながら
ぐるぐる回っているのを想像 ....
誰かに優しくできないのを時代のせいにしないでよ
誰かに優しくできないのを社会のせいにしないでよ
....
空気の膨張する季節には
おしくらまんじゅうの息苦しさよりも
少し 穴あきの 心たちの方が ....
雲が泳ぐ青空
太陽が今日の仕事をしている
降りしきる光は高級だから
散歩の理由はできる。
....
地球は美しく書きます
太陽を
吸うと夏
吐くと冬。です。
鏡は女 ....
住民
婆。
猪、猪、猪。
鹿、鹿、鹿、鹿、鹿。
鳥、鳥、鳥、鳥、鳥、鳥、鳥。
ふたば
冬の午後
水に挿した豆苗を見ていた
光を食べたその植物は
飛べない二枚の羽を
....
四重
その夜空に
つよく金色に光らせた
するどい星で
屠るように
線を引いてしまった
星は消えそ ....
誰かが知ってる
言葉はいつも
僕の王国の
使者になる
扉を叩いて
胸に手を
見つ ....
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