語り過ぎるのだよ
いつだって
僕たちは
うんと はやおきをしてつまみながら朝ごはんをつくるきみのお弁当をつくるおくりだしてなんだか眠くってち ....
一日は
時速1700キロメートルの
超音速で進んでいく
一年は
時速10万キロメートルという ....
母音がうつむいて部屋に籠る
空はもう投げ出された孤児となる
白い鴉の群れ
消費期限の ....
母が母でなくなる時 母の手はふるえる
乗り合わせのバスは無言劇
親切だったおばさんは 母の乗車後 ....
咲かぬまま
枯れ色おびて
秋桜
「ごめん」
ぽつりと
雨は優しく
そのバスは込んでいた
しかし、その女性は
隣の空席に紙袋を置いて
占領したままだ
バスが大き ....
電車の自由席
隣の席に荷物を置いて占領している人を
素敵だとは思わない
しかしその人は
....
転がっていく
林檎が
レモンが
いっしょうけんめい転がっていく
いつか終わる坂道 ....
彼はおもむろに、誰もが見たことのない缶ジュースを誰もが見た事もない飲み方で飲み干した。
ぼくは越し ....
風の音が残る
この耳の奥で
ゴゴウゴウと
耳障りでなく
ただ繰り返し
鳴り響いてる
廃墟 ....
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