重くのしかかる目蓋は熱く
眠気を充満させる
頭が揺れる
カクン
カクンと
前へ
....
{ルビ夕星=ゆうずつ}の夕より深い夕が来て十一月の宙の産声
箱舟の群れが港を離れゆく未明と ....
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硬質ガラスの瓦礫、量子力学の悲鳴…空っぽの巨大な培養液のカプセル、デジタルラジオにはノ ....
夢中になていた頃を思い出したくて
純粋に夢を追いかけていた頃を思い出したくて
古い引き出しの中を ....
日々洪水 窓の外で
右往左往する色たちを
ひとつも自分のものではないのに
愛していた
....
中国の国家主席が
サイだということを知った
所謂サイ高指導者だ
サイカクある人物なのだろう ....
生成りの色をした花の大群が
憎ましい笑顔を
ころそうとしてたよ
悲しくて泣いてた
....
亀有に住む妻の友から
宅急便が届き
段ボールを開ける
ぎっしり入った愛媛蜜柑の
一人ひと ....
日々の「詩の扉」をくぐり抜けてゆく。
逆境をおもろいわと、言ってみる。
濁流に心を投げ入れる日々の反芻で
いつしか下流には心が貯まっていき
知らずのうちに大きな中州を作 ....
女房の裸をみて
興奮を覚えなくなったのは
いつからだろう
おそらくむこうも同じだろう
この頃 ....
愛されぬ
枯葉を潰し
頬に雪
地球は何時も気まぐれで
冷たい空気で包み込むのかと思うと
真夏の太陽が輝いたり
急に雨を降らせ ....
ああ 蔑まされて 交渉
早朝の 便器に またがり 用を足す
脚が無いから 片道 1時間のトコロ ....
こうしなさい
ああしなさいって
言葉にどうも敏感で
さっき迄
あたし だったモノが
....
誰かが云う
「出会いは必然」
「運命も必然」
「成るべくしてなったいま」
「起こるべくし ....
ひとつの憎しみが消えた朝
俺は鎧をひとつ脱ぎ捨てた
鎧はきれいな音を立てて
軽やかな布 ....
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