死にたい奴は
他人に迷惑を掛けずに
勝手に死ねばいい
電車に飛び込むなんざ
もっての他だ
....
みんな死んでしまう
あたりまえのように
いつのまにか
死んでしまう
夢中になり
ころげ ....
静寂が欲しいんだ
朝いちばんの新鮮なやつ
誰もいない部屋で
ひとりきりの
井戸の底のよう ....
たとえば
プレゼントのバジルのせいで
食卓が変わっていくように
たとえば
もらった一枚の ....
未知へ
タクラマカン砂漠を越えて
間氷期のほそい水系が
稀有のしばりとなるあたり
雪豹の ....
ゆく光こない光をえらぶから ふたり今夜の月の 傷 みる
くちびるで あなたのまぶたにキス ....
夜に狭い部屋の中で座ってじっとしていると何も聞こえない 何も聞こえない遠くから やがて水の湧く音が ....
羽は失く角は折れ
歌は枯葉の底にあり
声は遠く 風は旋り
ちからとかたちを連れ ....
恋に落ちていく
姿を見ているうちに
恋に落ちて いった いった
まさかの真っ逆さま
....
正しくあろうとして
わたしたちの舌はもつれた
東京で あなたを愛そうとして
....
きのう
セミはことしいつ鳴き止んだかを
思い出していた
わからなかった
鳴き ....
窓ガラスの向こう側
ことばにもならない
届かない 届けられない想い
潤んで たえきれず 幾筋 ....
らりるれろが 沢山
雨路に かさなっている
新宿三丁目
煙柄のビイ ....
灰が 赫になって
なにしれず 殖えていって
（オフィスビル大のスタインウ ....
なんということだ
大きな寄り道をしたもんだ
もう寄り道なんかするもんか
１０年 ....
雨が空白を叩いている
どんな些細な出来事にも空白があるから
雨は一つずつ出来事を鍛えなお ....
アボカドカレーを
お箸で食べていたら
かすみと菫子がふたりで
ナイワ、ソレって
かちほこって ....
からめるにからめとられてからまる
からのまるをだきしめる
めるもだんすをおどる
るんるらら ....
「夜目、遠目、笠の内」
言い得て妙なり
要するに
妄想するからだろう
僕が女性が美しく見える ....
幸せになります
あーちゃんもね、って
何それ
今日ほど
私の二枚舌が
歯がゆかったこと ....
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