そらが明るくなって
さみしかった
ことりが羽ばたく音が
しずかにひびいて
まちの
そこここ ....
わたしの時間はあのときから
すっかり止まってしまったんです
そして悲鳴はとっくに人の絶望ふみ ....
穴だらけのサボテン
巨人のように屹立
「こんにちは、おとといきやがれ」
砂まみれのフードとマン ....
人生の秋に
この季節を行く
落ち葉が舞う雑木林を
ゆっくりと歩き
黄昏にゆれる影を ....
八月に入って
夏の子が孵化した
春の子はカラスにやられて
しばらく空き家になっていたキジバトの ....
今日も心臓が動いている
肺も動いている
胃も動いている
腸も動いている
多くの内臓が
仕事 ....
ぷらりんと
垂れ下がるヒミツ
重力に従い
反抗することもなく
垂れるは贅肉
何 ....
忘れられた日蝕の昼
川のなかにだけ映る布
川のなかだけを歩く影が
立ちどまり ....
「起きたときコーヒーのもうよ」２５時「恥ずかしくない？」手でかおあおぐわ
稲光り 朝のコーヒ ....
つぎはぎの毎日。光と重力という地球に君臨する力に抵抗できず、俺は地を這いながら毎日を埋める ....
此処が何処だろうが
誰が誰だろうが
私は私だ
宇宙を横切り
宇宙大に広がり
あらゆる処に点 ....
夜明けが近い窓の奥から
規則的に響き渡る金属音
その音に感化させられるように
横たわる体の関節 ....
ざわつく心は
秋の訪れとともに目覚め
不安な心は
闇夜とともに広がる
落ち着きを知ること ....
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